戦国ランス 廉価版
2,530円ALICE SOFT/1.64GB・PlayDRM・音声なし
ALICE SOFTの「戦国ランス 廉価版」は、 キャッチに「地域制圧型SLG」と掲げるシミュレーションです。 価格は2,530円、容量1.64GB。 廉価版として長く売られ続けている一本になります。
スコアは100点満点中74点。 ただしこの数字は当サイトの採点方式が本作に合っていないことの表れでもあります。 理由を先に説明します。
まず確認:本作に音声は入っていない
音声評価は20点満点中6点としました。 BGMは収録されているため0点ではありませんが、 ボイスを前提とした採点基準では、どうしてもこの水準になります。
したがって、本作を評価するなら音声を除いた4軸で見てください。 ボリューム18点、シナリオ18点、コスパ19点。 この3つを見れば、本作がどういう種類の完成度を持っているかが分かります。
31の国を巡る地域制圧型SLGという骨格
舞台は大陸の東端にある島国JAPAN。31の国に分かれ、十数勢力が各地域を治める 第4次戦国時代の最中で、勢力バランスは拮抗した膠着状態にあります。
主人公ランスが従者シィルを連れてJAPANに乗り込み、 最大勢力・織田家の支配者となったことで各国の情勢が動き出す。 プレイヤーはランスとなってJAPAN統一を進めていく、という構図です。
この「31の国」という具体的な数字が本作の骨格を決めています。 マップ上の領地を一つずつ削り取っていく設計なので、 どこから手を付けるか、どの勢力と先に事を構えるかという判断が毎回変わる。 周回するたびに違う展開になるのが最大の武器です。
ジャンルタグには「ファンタジー」「歴史・時代物」が並びます。 実在の戦国武将をモチーフにしつつファンタジー要素を乗せる作りで、 歴史ものとして構えなくても入っていけます。
「鬼畜王ランス」との関係を整理する
購入前に混乱しやすい点なので整理します。 販売ページには、タイトルが似ている『鬼畜王ランス』はifストーリーであり、 本作は正統な続編『ランス7』に当たると明記されています。
つまり、シリーズの本筋を追いたいなら本作が正解です。 『鬼畜王』を遊んでいなくても問題ありません。 逆に「似たタイトルを既に持っているから不要」と判断すると、別物を取り逃がします。
なお本作はPlayDRM形式で、 体験版は用意されていません。 購入前に手触りを試す手段がない点は理解しておいてください。
5軸スコアと評価の内訳
コスパ(19点)が最高評価です。 2,530円で31の国を巡る戦略シミュレーションが遊べる。 周回前提の設計であることを踏まえれば、時間単価は極めて安くなります。
ビジュアル(13点)が低いのは、 解像度800×600フルカラーという仕様のためです。 2010年の廉価版であり、現行のディスプレイでは画面の一部にしか表示されません。 音声(6点)は前述のとおりで、 この2項目が総合点を押し下げている構造になっています。
作品スペック一覧
| 正式タイトル | 戦国ランス 廉価版 |
|---|---|
| ブランド | ALICE SOFT |
| 価格 | 2,530円 |
| 販売日 | 2010年8月27日 |
| 作品形式 | シミュレーション/地域制圧型SLG(音楽あり・音声なし) |
| 年齢指定 | R-18(ソフ倫受理番号 0003939D) |
| ジャンルタグ | ファンタジー/歴史・時代物/異種えっち/超ひどい ほか |
| 出演 | 声優クレジットなし(音声非収録) |
| シリーズ上の位置づけ | 『ランス7』に当たる正統な続編。『鬼畜王ランス』はifストーリーで別物 |
| ファイル容量 | 1.64GB(PlayDRM形式) |
| 動作環境 | Windows 8/10、CPU Pentium 4以上、メモリ512MB以上、800×600フルカラー、DirectX 9.0c以上 ※Mac非対応 |
| 体験版 | なし(サンプルムービーもなし) |
良かった点・気になった点
良かった点
- 2,530円で本格的な地域制圧型SLGが遊べる
- 31の国という具体的な規模が、周回ごとに違う展開を生む
- どこから攻めるかの判断が毎回変わり、戦略性が高い
- 『鬼畜王ランス』を未プレイでも問題なく入れる
- 必要スペックが低く、古いパソコンでも動く
気になった点
- 音声が収録されていない。フルボイス前提で選ぶと外す
- 解像度800×600で、現行のディスプレイでは表示が小さい
- 体験版がなく、購入前に手触りを試せない
- シナリオ・イラスト・音楽のクレジットが販売ページにない
- 対応OSがWindows 10までの記載で、11の記載がない
結論:誰が買うべきか
読むより遊びたい人、そして周回して詰めていくのが好きな人に向いています。 2,530円という価格でこれだけの戦略シミュレーションが手に入るなら、 時間単価では今回の34作品中でも上位に入ります。
フルボイスを期待する人は避けてください。 音声が入っていないことは仕様であり、不具合ではありません。 当サイトのスコアが74点にとどまっているのは、ほぼこの一点によるものです。
画面の小ささも事前に覚悟が必要です。 800×600という解像度は、現行環境では明確に古い。 ゲーム性を取るか、見た目を取るか。本作はためらいなく前者を選んだ作品です。