大悪司

2,090円

ALICE SOFT/479MB・PlayDRM・音声なし

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ALICE SOFTの「大悪司」は、 キャッチに「地域征服型シミュレーション」と掲げる一本です。 価格は2,090円で、今回レビューした34作品の中で最安。 容量も479.33MBと最小クラスです。

スコアは100点満点中71点。 同じALICE SOFTの『戦国ランス 廉価版』と同様、 音声非収録という仕様が採点を大きく押し下げています。

2,090円・479MBという最小構成

まず数字を押さえます。価格2,090円、容量479.33MB、解像度640×480フルカラー。 どの項目を取っても今回レビューした中で最小です。

にもかかわらず、販売ページには 「100人以上のキャラがバリエーション豊かに登場」との記載があります。 479MBでこの人数を成立させているということは、 1キャラあたりの素材量を絞り、数で押す設計だと分かります。

これは欠点ではなく方針です。本作が売っているのは1人ずつの深掘りではなく、 支配地域を広げていく過程そのものだからです。 登場人物は駒として機能すればよい、という割り切りが徹底されています。

戦後のオオサカを制圧していくゲーム設計

舞台は戦後の荒れたオオサカ。 プレイヤーは地域管理組合の組長として、金と部下を使いながら 支配地域(シマ)を広げ、最終的にオオサカ統一を目指します。

面白いのは敵対勢力の種類です。 同業の組だけでなく、進駐軍、怪しげな宗教団体、賄賂を要求する政治家まで 相手にすることになります。 暴力だけで解決しない相手が混ざっているため、 手段を使い分ける必要が生まれる設計になっています。

主人公の山本悪司は、わかめ組の幹部だったものの、 戦地から3年ぶりに帰還すると組の実権が変わっていた。 流れ着いた「ミドリガオカ青年奉仕団」を新たな根城として再起を図る―― という導入です。物語の動機づけとしては明快で、迷いなく本編に入れます。

販売ページでは『鬼畜王ランス』と同系統の地域征服型SLGと説明されています。 あちらを気に入ったなら、本作も間違いなく刺さるはずです。

音声なし・640×480という2つの割り切り

購入前に必ず確認してください 本作の作品形式はシミュレーション(音楽あり)で、 「音声あり」のアイコンがありません。声優欄そのものが存在しません。 さらに必要解像度は640×480。当サイトでも最も低い水準です。

この2点は、2009年という発売年と2,090円という価格を考えれば筋が通っています。 予算をゲーム部分に集中させた結果と見るのが正確でしょう。

ただし現行環境で遊ぶ際の体感は、はっきり言って厳しくなります。 640×480はフルHDディスプレイの面積比でおよそ7分の1。 拡大表示すれば粗さが目立ち、等倍表示すれば小さすぎる。 どちらを選んでも快適とは言えません。

なお体験版はありませんが、 サンプルムービー(約26MB)は用意されています。 画面の雰囲気だけならここで確認できるので、購入前に必ず目を通してください。

5軸スコアと評価の内訳

71/100
ボリューム17
ビジュアル12
シナリオ17
コスパ19
音声6

コスパ(19点)が最高評価です。 2,090円という金額に対して、周回前提の戦略シミュレーションが遊べる。 時間単価という観点では、本作を下回る作品を探すほうが難しいでしょう。

ビジュアル(12点)は当サイト最低の数字です。 640×480という解像度に対して、これ以上の点は付けられません。 音声(6点)も非収録のため同様です。 逆にボリューム(17点)とシナリオ(17点)は、 100人以上のキャラと明快な動機づけを評価しています。

作品スペック一覧

正式タイトル大悪司
ブランドALICE SOFT
価格2,090円
販売日2009年8月21日
作品形式シミュレーション/地域征服型シミュレーション(音楽あり・音声なし)
年齢指定R-18(ソフ倫受理番号 0002980D)
ジャンルタグメガネ/メイド/屋外/超ひどい/複数プレイ・乱交/屈辱 ほか
登場人物山本悪司(主人公)、民華、蘭、青葉 ほか。販売ページに「100人以上のキャラが登場」との記載
出演声優クレジットなし(音声非収録)
ファイル容量479.33MB(PlayDRM形式)
動作環境Windows 8/10、CPU Pentium 4以上、メモリ512MB以上、640×480フルカラー、DirectX 9.0c以上 ※Mac非対応
体験版なし(サンプルムービーは約26MBあり)

良かった点・気になった点

良かった点

  • 2,090円という今回最安の価格で、本格的な戦略SLGが遊べる
  • 100人以上のキャラが登場し、数で押す設計が徹底されている
  • 進駐軍・宗教団体・政治家など、敵対勢力の種類が多彩
  • 主人公の動機づけが明快で、迷わず本編に入れる
  • 容量479MBと軽量で、導入が速い
  • サンプルムービーで画面の雰囲気を事前に確認できる

気になった点

  • 音声が収録されていない。声優欄自体が存在しない
  • 解像度640×480は今回の34作品中で最低。現行環境では相当に厳しい
  • 体験版がなく、実際の操作感を試せない
  • シナリオ・イラスト・音楽のクレジットが一切記載されていない
  • 1キャラあたりの掘り下げは浅い。深い物語を求める作品ではない

結論:誰が買うべきか

『鬼畜王ランス』や『戦国ランス』の手触りが好きで、 画面の古さを許容できる人に向いています。 2,090円という価格は、失敗しても痛くない水準です。

見た目と音声を重視する人は避けてください。 640×480・音声なしという2つの割り切りは、現行の基準では相当に重い制約です。 ここを我慢できないなら、同じALICE SOFTでも 『ドーナドーナ』のほうが確実に満足度が高くなります。

買うならサンプルムービーで画面を確認してからにしてください。 体験版がない以上、これが唯一の事前確認手段です。

大悪司

2,090円

ALICE SOFT/479MB・PlayDRM・音声なし

DLsiteで詳細を見る

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