ランス9 ヘルマン革命
7,480円ALICE SOFT/2.57GB・PlayDRM・体験版431MB
ALICE SOFTの「ランス9 ヘルマン革命」は、 キャッチが「タクティカルRPG」という一本です。 価格7,480円、容量2.57GB。
スコアは100点満点中76点。 ボリューム18点・シナリオ18点・コスパ18点と高水準ですが、 音声6点がすべてを引き下げています。
まず確認:本作に音声は入っていない
当サイトでレビューしたALICE SOFT作品のうち、 『戦国ランス』『大悪司』『ランス10』『ランス9』の4本が この状態にあります。 一方で『イブニクル』(声優6名)『ランス03』(33名) 『イブニクル2』(36名)『超昂神騎エクシール』(11名)は きちんとクレジットされている。
同じメーカーでも作品によって扱いが違うという事実は、 購入前に理解しておくべきです。 当サイトのスコアが76点にとどまっているのは、ほぼこの一点によるものです。 音声を除いた4軸なら70点/80点満点で、極めて高い水準になります。
「革命」という題材の扱い方
物語の設定が丁寧です。 大陸最古の歴史を持つ軍事大国ヘルマン帝国は、 数年来の腐敗政治で荒廃・疲弊し、 内乱や隣国の侵攻が予見される状況にあります。
数年前に隣国侵攻の失敗で国を追われた皇子パットン・ミスナルジが、 修行を積んで帰還し少数精鋭による革命を志す。 その仕上げとして彼が協力を頼んだのが、最強の戦士ランスだった――。
評価すべきはランス側にも独自の動機を用意している点です。 ランスは魔王の氷に閉じ込められたシィルを救う秘宝を求めて ヘルマン潜入を図っていたところで、渡りに船と革命軍に加わり大将の座に就く。
「助けてくれと頼まれたから手伝う」という受け身の構図を回避しているわけです。 双方に別々の目的があり、たまたま利害が一致している。 この設計のおかげで、主人公が物語に引きずられる印象になりません。
シナリオはヨイドレ・ドラゴン、イラストは織音。 織音は『ランス10』も担当しており、シリーズ後期の絵柄は一貫しています。
体験版431MBがあるのは大きい
本作には体験版(431.27MB)と サンプルムービー(144.91MB)の両方が用意されています。
これは『ランス03』『ランス10』にはない利点です。 タクティカルRPGは戦闘の手触りがすべてなので、 文章や静止画では判断できません。 431MBあれば、ユニットの配置や移動のテンポは十分に確認できます。
さらに、音声が入っていないことも体験版を遊べば即座に分かります。 販売ページの表記を見落としても、実物で気づける。 この意味でも体験版の価値は高いと言えます。
動作環境はWindows 8/10、CPU Core i3以上、メモリ2GB以上、 VRAM 256MB以上、1280×720以上、DirectX 9.0c以上。 PlayDRM形式です。 解像度は『ランス03』の1024×768より広く、『ランス10』の1920×1080より狭い。 シリーズの中間に位置します。
5軸スコアと評価の内訳
コスパ(18点)が高いのは、 7,480円という価格に対して体験版で事前確認ができるためです。 同価格の『ランス03』が体験版なしであることを考えると、 金銭的なリスクは明確に低くなります。
ボリューム(18点)とシナリオ(18点)も高評価。 タクティカルRPGとしての遊べる量と、 双方に動機を用意した構成を評価しました。
音声(6点)は前述のとおりです。 当サイトの採点方式が音声を20点分として設計している以上、 非収録作品はこの水準になります。
作品スペック一覧
| 正式タイトル | ランス9 ヘルマン革命 |
|---|---|
| ブランド | ALICE SOFT |
| 価格 | 7,480円 |
| 販売日 | 2014年5月30日 |
| 作品形式 | ロールプレイング/タクティカルRPG(音楽あり・音声なし) |
| 年齢指定 | R-18(ソフ倫受理番号 0006333D) |
| ジャンルタグ | 女王様・お姫様/戦士/魔法使い・魔女/ハーレム/ファンタジー/超ひどい/屈辱 ほか |
| シナリオ | ヨイドレ・ドラゴン |
| イラスト | 織音 |
| 出演 | 声優クレジットなし(音声非収録) |
| 主な登場人物 | ランス、パットン・ミスナルジ、ルシアン・カレット、見当かなみ、チルディ・シャープ、魔想志津香、戦姫(徳川千)、ピグ・ギリシアム、ミラクル・トー、シーラ・ヘルマン、ステッセル・ロマノフ |
| ファイル容量 | 2.57GB(PlayDRM形式) |
| 動作環境 | Windows 8/10、CPU Core i3以上、メモリ2GB以上、VRAM 256MB以上(ピクセルシェーダー2.0以上対応)、1280×720以上、DirectX 9.0c以上 ※Mac非対応 |
| 体験版 | あり(431.27MB)/サンプルムービーあり(144.91MB) |
良かった点・気になった点
良かった点
- 体験版431MBとサンプルムービー145MBの両方が用意されている
- タクティカルRPGとして戦闘の手触りを事前に確認できる
- ランス側にも独自の動機があり、受け身の構図を回避している
- 腐敗政治と革命という題材を丁寧に設定している
- 解像度1280×720以上で、『ランス03』より画面が広い
- 織音の絵柄が『ランス10』と一貫している
気になった点
- 音声が収録されていない。フルボイス前提で選ぶと外す
- 7,480円という価格で音声非収録は、判断が分かれる
- 音楽担当のクレジットが記載されていない
- 対応OSがWindows 10までの記載で、11の記載がない
- シリーズ番号が「9」と後期のため、前提知識があると理解しやすい
結論:誰が買うべきか
タクティカルRPGを遊びたくて、音声がなくても構わない人。 条件はこの2つです。 体験版431MBがあるため、 自分がその条件を満たすかどうかを無料で確認できます。
音声を重視するなら、同じALICE SOFTでも別の作品を選んでください。 『ランス03』は声優33名、『イブニクル2』は36名。 同じ7,000円台で、音声の有無だけがはっきり違います。
ALICE SOFTのタクティカル系を初めて試すなら本作が最適です。 『戦国ランス』『大悪司』『ランス10』はいずれも体験版がなく、 ゲーム部分の手触りを事前に確かめられるのは本作だけ。 ここで面白いと感じたなら、他の作品にも安心して進めます。