ランス10

7,920円

ALICE SOFT/3.43GB・PlayDRM・1920×1080対応

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ALICE SOFTの「ランス10」は、 サブジャンル表記が「大戦争RPG」という一本です。 価格7,920円、容量3.43GB。 惹句は「魔人率いる軍勢を前に、内紛を重ね滅びゆく人類。」 「歴代キャラが集結し、数vs数で繰り広げられる大戦争RPG!」。

スコアは100点満点中77点。 ボリューム19点・シナリオ19点という高評価の一方、 音声6点が全体を大きく押し下げています。

シリーズの集大成としての構成

物語は、人間と魔物が一つの大陸を分け合ってきた千余年の均衡が崩壊する ところから始まります。 魔物界最強の魔人ケイブリスが大軍勢を率いて人間界へ侵攻し、 開戦から2週間で人類の死者は約1200万に達する。

国家間の諍いで結束できない首脳会談の場に、 ランスがシィルを伴い帰還し「おまえら全員、俺様の部下になれ」と宣言。 各国首脳が同意して彼を人類総統に据える――という導入です。

登場人物は20名が肩書き付きで掲載されています。 リア・パラパラ・リーザス(リーザス女王)、シーラ・ヘルマン(ヘルマン共和国大統領)、 マジック・ザ・ガンジー(ゼス四天王)、香姫=織田香(JAPAN国主)、 クルックー・モフス(AL教法王)――。

各国の首脳が名前と肩書きで並んでいるという事実が、 本作の性格を示しています。 当サイトでレビュー済みの『戦国ランス』がJAPAN一国の話だったのに対し、 本作は世界規模で、しかもシリーズ全体の決着を扱う位置づけです。

4フェイズのターン制という設計

ゲームシステムは明快です。ターン制で、1ターンは以下の4つで構成されます。

準備フェイズ各フェイズでクエストを1つ選択して実行し、ランスかケイブリスのどちらかが倒れるまで繰り返す
作戦フェイズ
拠点フェイズ
戦況報告

「各フェイズでクエストを1つ選択」という制約が本作の肝です。 できることが限られているため、 何を捨てるかの判断が毎ターン発生します。 20名以上のキャラクターがいながら、全員を活かせるわけではない。

終了条件がランスかケイブリスの死という一点に絞られているのも明快です。 だらだら続く構造にならず、常に決着へ向かって進みます。

技術面でも見どころがあります。 必要解像度が1920×1080フルカラー。 当サイトでレビューしたALICE SOFT作品6本の中で、 唯一フルHDに対応しているのが本作です。 『戦国ランス』の800×600、『大悪司』の640×480と比べると、隔世の感があります。

声優情報が一切ないという問題

販売ページに声優欄そのものが存在しません 本作は作品形式に「音楽あり」とありますが、 声優のクレジット欄がなく、20名のキャラクター紹介にもCV表記がありません。 つまり音声が入っているのかどうかすら、販売ページからは判断できません。

当サイトが音声を6点としているのはこのためです。 同じALICE SOFTの『戦国ランス』『大悪司』『ランス9』も同じ6点で、 いずれも音声情報が確認できない作品群です。

7,920円というフルプライス帯でこの情報開示は、 率直に言って不親切です。 比較すると、同じALICE SOFTの『ランス03』は声優33名、 『イブニクル2』は36名がきちんとクレジットされています。 同じメーカー内でも扱いが統一されていないのが実情です。

さらに体験版もサンプルムービーもありません。 PlayDRM形式で、対応OSはWindows 8/10。 購入前に確認できることが、ほとんど残されていません。

5軸スコアと評価の内訳

77/100
ボリューム19
ビジュアル17
シナリオ19
コスパ16
音声6

ボリューム(19点)とシナリオ(19点)が最高評価です。 キャラクター20名、世界規模の戦争、シリーズの決着という条件で、 読み応えと遊べる量は文句なしです。

ビジュアル(17点)も、ALICE SOFT作品では最高値。 1920×1080対応という一点が効いています。

音声(6点)が全体を引きずり下ろしています。 当サイトの5軸スコアは音声を20点分として設計しているため、 情報がない作品はどうしてもこの水準になります。 本作を評価するなら、音声を除いた4軸で見てください。 その場合は71点/80点満点で、極めて高い水準です。

作品スペック一覧

正式タイトルランス10
ブランドALICE SOFT
価格7,920円
販売日2018年3月30日
作品形式アドベンチャー/大戦争RPG(音楽あり)
年齢指定R-18(ソフ倫受理番号 1701868D)
ジャンルタグシリーズもの/主従/女王様・お姫様/戦士/天使・悪魔/魔法使い・魔女/ハーレム/ファンタジー/超ひどい ほか
シナリオヨイドレ・ドラゴン、ダイスころがし
イラスト織音
ディレクターTADA
出演声優欄そのものが存在しない(CV表記なし)
主な登場人物ランス(人類軍総統)、シィル・プライン、見当かなみ、リア・パラパラ・リーザス、シーラ・ヘルマン、マジック・ザ・ガンジー、魔想志津香、香姫=織田香、クルックー・モフス、魔人サテラ、魔人ケイブリス ほか計20名
システムターン制。1ターンは準備/作戦/拠点/戦況報告の4フェイズ。各フェイズでクエストを1つ選択。ランスかケイブリスが倒れるまで繰り返す
ファイル容量3.43GB(PlayDRM形式)
動作環境Windows 8/10、CPU Core i3以上、メモリ2GB以上、VRAM 256MB以上(シェーダモデル2.0以上対応)、1920×1080フルカラー、DirectX 11以上 ※Mac非対応
体験版なし(サンプルムービーもなし)

良かった点・気になった点

良かった点

  • 歴代キャラ20名が肩書き付きで集結するシリーズの集大成
  • 各国首脳が並ぶ世界規模の戦争という舞台設定
  • 1ターン4フェイズ、クエスト1つ選択という明快な制約
  • 終了条件がランスかケイブリスの死という一点に絞られている
  • ALICE SOFT作品で唯一1920×1080フルHDに対応

気になった点

  • 声優欄そのものが存在せず、音声の有無すら判断できない
  • 7,920円というフルプライス帯で、この情報開示は不親切
  • 体験版もサンプルムービーもなく、購入前に一切試せない
  • 音楽担当のクレジットが記載されていない
  • シリーズの決着編のため、前作群を知らないと人物関係が追いにくい
  • 対応OSがWindows 10までの記載で、11の記載がない

結論:誰が買うべきか

ランスシリーズを追いかけてきた人。これが本命の対象です。 歴代キャラ20名が集結し、シリーズの決着を扱う作品である以上、 積み重ねを知っているほど価値が上がります。

シリーズ未経験でこの作品から入るのは勧めません。 各国首脳の肩書きが並ぶ時点で、前提知識が要求されています。 当サイトでは『戦国ランス 廉価版』(2,530円)や 『ランス03 リーザス陥落』(7,480円・声優33名)もレビューしているので、 そちらから入るほうが確実です。

音声を重視する人は避けてください。 入っているかどうかすら分からない状態で7,920円は払えません。 同じALICE SOFTなら、声優33名が明記された『ランス03』や 36名の『イブニクル2』のほうが判断材料は揃っています。

ランス10

7,920円

ALICE SOFT/3.43GB・PlayDRM・1920×1080対応

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