ランス03 リーザス陥落
7,480円ALICE SOFT/2.05GB・PlayDRM・声優33名
ALICE SOFTの「ランス03 リーザス陥落」は、 作品形式が「RPG+ADV」と表記された一本です。 価格7,480円、容量2.05GB。
スコアは100点満点中87点。 当サイトでレビューしたALICE SOFT作品7本の中で、 『イブニクル』『イブニクル2』に次ぐ3番目の高評価です。 理由は音声にあります。
声優33名という数字の意味
本作で最も際立つのがクレジットされた声優33名という数字です。 当サイトでレビューした64作品の中で、 『イブニクル2』の36名に次ぐ2番目の規模になります。
しかも23名がキャラクターと対応づけて明記されています。
| シィル・プライン | CV:高橋さや |
|---|---|
| 見当かなみ | CV:真中海 |
| 魔想志津香 | CV:橘まお |
| マリア・カスタード | CV:鶴屋春人 |
| パットン・ヘルマン | CV:胸肩腎 |
| 魔人アイゼル/サテラ/ノス | CV:古河徹人/北都南/乙参 |
| 使徒サファイア/ガーネット/トパーズ | CV:桜城ちか/白月かなめ/金松由花 |
魔人・使徒・ガーディアンといった敵側にまで個別のCVが割り当てられている点が 特筆すべきところです。 同じALICE SOFTの『ランス10』が声優欄そのものを持たないのと比べると、 同一メーカーとは思えないほど情報開示に差があります。
主人公のランス自身にはCV表記がありませんが、 これはシリーズを通した扱いのようです。
「陥落」から始まるという構成
物語の組み立てが巧妙です。 LP2年4月、東の大国リーザスの王都が陥落するところから始まります。
皇子パットン率いる北の軍事大国ヘルマン軍と、 傷つけられぬ存在「魔人」によって王都は落ち、 王女リアは囚われ、リーザスは滅亡。 国宝と王女の最後の伝言を託された忍者ひとりが落ち延び、 西の自由都市アイスにいる鬼畜戦士――ランスのもとへ向かう。
最悪の状態を最初に提示するという構成です。 通常なら「守るべきものがあり、それが脅かされる」という順序で書くところを、 本作はすでに失われた状態から始める。 取り返すべきものがはっきりしているため、目的が一行で伝わります。
シナリオはダイスころがし、ヨイドレ・ドラゴン。 当サイトでレビュー済みの『ドーナドーナ』もダイスころがしの作品で、 状況設定で読者を掴む手つきは共通しています。 イラストは魚介で、これも『ドーナドーナ』と同じです。
シリーズの入口としてどうか
タイトルに「03」とあるとおり、本作はシリーズの初期にあたる番号です。 ランスシリーズに入るならここからという選択は十分に成立します。
ただし注意点があります。本作は2015年の作品で、 必要解像度は1024×768。 2018年の『ランス10』が1920×1080に対応しているのに対し、 画面は明らかに狭くなります。
また体験版もサンプルムービーもありません。 PlayDRM形式で、対応OSはWindows 8/10。 7,480円を払う前に確認できることが限られています。
当サイトでレビューしたALICE SOFT作品で体験版があるのは、 『イブニクル』(660.91MB)、『ランス9』(431.27MB)、 『超昂神騎エクシール』(563.36MB)、『デモニオン』(600.67MB)の4本。 ブランドの作風を試したいなら、まずそちらを触るほうが安全です。
5軸スコアと評価の内訳
音声(19点)が最高評価です。 声優33名、しかも敵側の魔人や使徒にまで個別のCVが付いている。 この編成に減点する理由がありません。
ボリューム(18点)とシナリオ(18点)も高水準。 RPG+ADVという形式で読む量と遊ぶ量の両方があり、 「陥落から始める」という構成も評価しました。
コスパ(16点)が伸びなかったのは、 7,480円に対して容量2.05GB、そして体験版がないためです。 ビジュアル(16点)は1024×768という解像度を反映しています。
作品スペック一覧
| 正式タイトル | ランス03 リーザス陥落 |
|---|---|
| ブランド | ALICE SOFT |
| 価格 | 7,480円 |
| 販売日 | 2015年10月9日 |
| 作品形式 | ロールプレイング/RPG+ADV(音声あり・音楽あり) |
| 年齢指定 | R-18(ソフ倫受理番号 0007241D) |
| ジャンルタグ | 主従/戦士/魔法使い・魔女/ファンタジー/超ひどい/命令・無理矢理/屈辱 ほか |
| シナリオ | ダイスころがし、ヨイドレ・ドラゴン |
| イラスト | 魚介 |
| 出演 | 高橋さや(シィル)、真中海(見当かなみ)、橘まお(魔想志津香)、鶴屋春人(マリア)、胸肩腎(パットン)、北都南(魔人サテラ)、野☆球(ガーディアン シーザー)、榊原ゆい、御苑生メイ、手塚りょうこ ほか計33名 |
| ファイル容量 | 2.05GB(PlayDRM形式) |
| 動作環境 | Windows 8/10、CPU Core i3以上、メモリ2GB以上、VRAM 256MB以上(シェーダモデル2.0以上対応)、1024×768フルカラー、DirectX 11以上 ※Mac非対応 |
| 体験版 | なし(サンプルムービーもなし) |
良かった点・気になった点
良かった点
- 声優33名。当サイト64作品中で2番目の規模
- 敵側の魔人・使徒・ガーディアンにまで個別のCVが付いている
- 23名がキャラクターと対応づけて明記されている
- 「すでに陥落した状態」から始める構成で目的が明確
- RPG+ADVという形式で、読む量と遊ぶ量の両方がある
- シリーズ番号が若く、入口として選びやすい
気になった点
- 体験版もサンプルムービーもなく、購入前に一切試せない
- 必要解像度1024×768。同シリーズの『ランス10』より狭い
- 7,480円に対して容量2.05GBは、比率として控えめ
- 音楽担当のクレジットが記載されていない
- 対応OSがWindows 10までの記載で、11の記載がない
結論:誰が買うべきか
ランスシリーズに音声込みで入りたい人に向いています。 同じALICE SOFTでも『戦国ランス』『大悪司』『ランス9』『ランス10』は 音声情報が確認できないのに対し、 本作は声優33名がきちんとクレジットされています。 この差は7,480円を払う判断において決定的です。
「陥落から始まる」という構成が好みに合うかも判断材料になります。 守るのではなく取り返す物語なので、 最初から緊張感のある展開を求める人には刺さります。
体験版がない点だけは覚悟してください。 ALICE SOFTの作風が未知なら、 体験版660MBの『イブニクル』から入るほうが安全です。 そこで手触りを確かめてから本作に進む、という順序を勧めます。