淫妖蟲 零 ~凌触城退魔絵巻~ 深雪編
550円TinkerBell/550円・432MB・声優2名
TinkerBellの「淫妖蟲 零 ~凌触城退魔絵巻~ 深雪編」は、 DLsite独占で販売されているアドベンチャーです。 価格550円、容量431.73MB、声優2名。
スコアは100点満点中70点。 550円という価格は、当サイトでレビューした66作品中2番目の安さです (最安は990円の『サヤガタリ』を下回るこの価格)。
550円という当サイト2番目の安さ
ただし550円で声優2名のフルボイス作品が手に入るというのは、 金額だけ見れば悪くありません。 コーヒー1杯分の価格で、絵と声の付いた読み物が1本。 試しに買うという行為が成立する数少ない価格帯です。
当サイトのコスパ評価を17点としているのは、 この「金額の低さ」を評価した結果です。 容量比で見れば決して安くありませんが、 失敗しても痛くないという点に価値があります。
戦国後の泰平という舞台設定
本作の特徴は、シリーズの他作品と時代設定が違う点です。
舞台は戦国が終わって久しい泰平の世。 片田舎の小城の姫結衣と、 それに仕える退魔忍者深雪は幼なじみだったものの、 掟により主従の関係になった――という関係が提示されます。
「幼なじみだったが掟で主従になった」という一行が効いています。 対等だった関係が制度によって上下に変えられた、という背景が 2人の距離感をあらかじめ説明しているわけです。 短編で人物関係を素早く立ち上げる手法として理にかなっています。
物語は、山奥で山菜を採っていると妖魔が現れ、 他愛もない蟲の妖魔だったにもかかわらず深雪は嫌な予感を覚える―― というところから動き出します。
「大したことのない相手なのに嫌な予感がする」という入り方は、 伝奇ものとして手堅い。読者に先を読ませる構えを作らせます。
| 白鳥深雪 | CV:麻優莉/退魔忍者 |
|---|---|
| 香山結依 | CV:一花らん/小城の姫 |
なお販売ページではあらすじ本文が「結衣」、キャラ欄が「結依」と 表記が揺れています。購入時の混乱を避けるため付記しておきます。
シナリオは小峰久生、イラストはあおじる。 説明文には「ハヤミユウジロウが今作も完全プロデュース」との記述があります。
シリーズのどこから入るべきか
当サイトでは淫妖蟲シリーズを4本レビューしています。整理しておきます。
| 零 深雪編(本作) | 550円/431.73MB/声優2名/時代設定が戦国後 |
|---|---|
| 外伝 深琴と武編 | 605円/308.89MB/声優5名/現代の退魔屋 |
| 外伝 水依編 | 605円/323.62MB/声優1名/現代の退魔屋 |
| 獄(本編) | 7,480円/3.36GB/声優11名/体験版640MBあり |
本作だけが時代設定を変えている点に注目してください。 他の3本が現代の「退魔屋本舗黒猫支店」を舞台にしているのに対し、 本作は泰平の世の城が舞台です。
つまり他作品の人物関係を知らなくても入れるということでもあります。 シリーズ最安でありながら独立して読めるのは、 入口としての条件を満たしています。
ただし体験版はありません。 シリーズで体験版があるのは『獄』だけです。 絵柄を確かめたいなら、 『獄』の体験版640MBを落としてから本作を買うという順序も有効です。 あおじるはシリーズ全作を担当しているので、絵柄は共通です。
5軸スコアと評価の内訳
コスパ(17点)が最高値です。 550円という金額の低さがそのまま反映されています。
ボリューム(11点)が最低評価。 431.73MB・ヒロイン2名という規模に対して、これ以上は付けられません。 ビジュアル(14点)は解像度1024×576、 音声(14点)は声優2名という編成が理由です。
作品スペック一覧
| 正式タイトル | 淫妖蟲 零 ~凌触城退魔絵巻~ 深雪編 |
|---|---|
| ブランド | TinkerBell(DLsite独占販売) |
| 価格 | 550円 |
| 販売日 | 2016年1月8日 |
| 作品形式 | アドベンチャー(音声あり・音楽あり) |
| 年齢指定 | R-18(ソフ倫受理番号 1500206D) |
| ジャンルタグ | アヘ顔/異種えっち/拘束/出産/妊娠・孕ませ/屈辱 ほか |
| シナリオ | 小峰久生 |
| イラスト | あおじる |
| プロデュース | ハヤミユウジロウ(作品説明文中に記載) |
| 出演 | 麻優莉(白鳥深雪)、一花らん(香山結依) 計2名 |
| ファイル容量 | 431.73MB(PlayDRMの注記なし) |
| 動作環境 | Windows 7/8/8.1/10、CPU Pentium 4 2.0GHz以上、メモリ1GB以上、VRAM 512MB以上、1024×576フルカラー、DirectX 9.0c以上 ※Mac非対応 |
| 体験版 | なし(サンプルムービーもなし) |
良かった点・気になった点
良かった点
- 550円という、当サイト66作品中でも屈指の安さ
- この価格で声優2名のフルボイス
- 「幼なじみが掟で主従になった」という一行で関係を立ち上げる手際
- 他の3本と時代設定が違い、独立して読める
- あおじるの絵柄がシリーズ全体で統一されている
- 容量432MBと軽量で導入が速い
気になった点
- 容量431.73MB・ヒロイン2名と規模は小さい
- 体験版がなく、購入前に試せない
- 解像度1024×576は現行基準では狭い
- あらすじとキャラ欄でヒロイン名の表記が揺れている(結衣/結依)
- 音楽担当・企画原案のクレジットが記載されていない
- プレイ時間・シナリオ量の記載がない
結論:誰が買うべきか
淫妖蟲シリーズを最も安く試したい人に向いています。 550円という金額なら、合わなくても損失は無視できる水準です。 時代設定が独立しているため、前提知識も不要です。
和風伝奇が好きな人にも刺さるでしょう。 シリーズの他3本が現代の退魔屋を舞台にしているのに対し、 本作だけが泰平の世の城を扱っています。
ボリュームを求める人には全く向きません。 432MBという規模は、読み終わるまでの時間も相応に短い。 本格的に遊びたいなら、体験版のある『淫妖蟲 獄』(7,480円)を 検討してください。 そちらなら640MBの体験版で事前確認もできます。