ダンジョン オブ レガリアス ~背徳の都イシュガリア~
3,972円Astronauts/2.85GB・声優10名・体験版515MB
Astronautsの「ダンジョン オブ レガリアス ~背徳の都イシュガリア~」は、 キャッチに「ダンジョン探索RPG」と掲げる一本です。 表示価格は3,972円で、販売ページには50%OFFの表示があります。 容量2.85GB、声優10名。
スコアは100点満点中86点。 ボリューム19点という数字が示すとおり、 「アダルト作品にRPGが付いている」のではなく 「RPGとして成立している作品」です。
RPGとしての作りが本物
システムを列挙すると、本作の本気度が分かります。
| 探索 | クォータービューの地下迷宮。1歩ごとにターンが進行するシンボルエンカウント |
|---|---|
| パーティ | 最大5人編成 |
| 装備・スキル | ドラッグ&ドロップで装着。レベルアップでスキルを習得しスロットにセット |
| 戦闘 | コマンド選択式ターン制。武器とスキルに射程(近・中・遠距離)があり、前列/後列の隊列概念を持つ |
| 店舗 | 進行に応じてショップの品揃えが追加される |
特筆すべきは射程と隊列です。 この2つが組み合わさると、誰をどこに置くかという判断が毎回発生します。 遠距離武器のキャラを後列に置き、前列で受け止める。 単に攻撃コマンドを連打して終わる戦闘にはなりません。
さらに1歩ごとにターンが進むシンボルエンカウントという設計が効いています。 敵の位置を見ながら動けるため、避けるか戦うかを自分で選べる。 探索そのものが判断の連続になる作りです。
声優10名、全員に役割がある
クレジットされた声優は10名で、 全員がキャラクターと対応づけて記載されています。 今回レビューした作品の中では、この明示の丁寧さは上位に入ります。
滅亡したアズール王国の姫で剣闘士のクラウディア・アズール(CV:葵時緒)、 守銭奴の魔術師エドナ(CV:ひむろゆり)、 方向音痴の聖騎士ラヴィニア・キャスバン(CV:星空ユメ)、 東方出身の人妻クノイチシズク・タテワキ(CV:五十嵐未空)、 悪魔召喚師ドーラ・ベルメル(CV:渋谷ひめ)、 ハーフエルフのシャーマンネム(CV:乃嶋架菜)――。
重要なのは、キャラクターの職業がそのまま戦闘での役割になっている点です。 剣闘士、魔術師、聖騎士、クノイチ、召喚師、シャーマン。 パーティ編成を考える時点で、誰を入れるかの意味が生まれます。 設定と機能が一致しているのは、RPGとして正しい作りです。
主人公は傭兵時代以前の記憶を持たない青年オリアス。 かつて魔法文明で栄えた空中都市ウィンダルが原因不明の大破壊で墜落し、 その巨大クレーターに流民が集まってできた欲望渦巻く巨大都市イシュガリア。 廃墟と地下通路が魔獣の徘徊する迷宮になっているという舞台設定が、 ダンジョン探索という形式に無理なく接続しています。
体験版515MBで操作感を確かめられる
本作には体験版(515.62MB)と サンプルムービー(164.62MB)の両方が用意されています。
RPG要素のある作品では、この有無が決定的です。 射程や隊列といった仕組みは、説明を読んで理解するのと 実際に操作して面白いと感じるのとでは別物だからです。 515MBあれば戦闘の手触りは十分に確認できます。
動作環境も軽量です。 Windows Vista/7/8/10、CPU Core 2 Duo以上、メモリ1GB以上、 VRAM 32MB以上、1280×720ハイカラー。 VRAM 32MBという要求は今回の34作品中でも最低水準で、 まず動かないパソコンはありません。 なおPlayDRM形式である点だけは確認しておいてください。
5軸スコアと評価の内訳
ボリューム(19点)が最高評価。 ダンジョン探索・パーティ編成・装備とスキルの組み替え・周回と、 遊べる時間が価格をはるかに上回ります。
コスパ(18点)も高評価です。 表示価格3,972円でこれだけのRPGが遊べるうえ、 体験版で事前確認までできる。失敗するリスクが極めて小さい構成です。 ビジュアル(16点)は1280×720という解像度が、 シナリオ(16点)は探索主体で物語の比重が相対的に低い点が反映されています。
作品スペック一覧
| 正式タイトル | ダンジョン オブ レガリアス ~背徳の都イシュガリア~ |
|---|---|
| ブランド | Astronauts |
| 価格 | 3,972円(販売ページに50%OFFの表示あり。定価と期限は要確認) |
| 販売日 | 2016年4月22日 |
| 作品形式 | ロールプレイング/ダンジョン探索RPG(音声あり・音楽あり) |
| 年齢指定 | R-18(ソフ倫受理番号 1600180D) |
| ジャンルタグ | エルフ・妖精/初体験/ファンタジー/屈辱/褐色・日焼け ほか |
| シナリオ | ヤマガミユウ、すまっしゅぱんだ、霧島へるん、なかぢ |
| イラスト | M&M |
| 出演 | 葵時緒(クラウディア)、ひむろゆり(エドナ)、星空ユメ(ラヴィニア)、五十嵐未空(シズク)、渋谷ひめ(ドーラ)、乃嶋架菜(ネム)、手塚りょうこ(メリエル)、和葉(アーシェラ)、麻優莉(フォルトゥナ)、有賀桃(ユウカゲ) 計10名 |
| ゲーム要素 | クォータービューの迷宮探索、1歩ごとのターン進行、最大5人パーティ、射程(近・中・遠)と前列/後列の隊列、スキルのスロット制、進行連動のショップ |
| ファイル容量 | 2.85GB(PlayDRM形式) |
| 動作環境 | Windows Vista/7/8/10、CPU Core 2 Duo以上、メモリ1GB以上(推奨2GB)、VRAM 32MB以上(推奨64MB)、1280×720ハイカラー、DirectX 9.0c以上 ※Mac非対応 |
| 体験版 | あり(515.62MB)/サンプルムービーあり(164.62MB) |
良かった点・気になった点
良かった点
- 射程と隊列の概念があり、戦闘が毎回判断を要求する
- 1歩ごとのターン進行で、避けるか戦うかを自分で選べる
- 声優10名全員がキャラクターと対応づけて記載されている
- 職業設定がそのまま戦闘での役割になっている
- 体験版515MBとサンプルムービーの両方が用意されている
- VRAM 32MB以上という極めて軽い動作環境
気になった点
- 3,972円はセール価格。定価と終了日時は販売ページで要確認
- 解像度1280×720で、現行のフルHD作品と比べると見劣りする
- 探索が主体のため、物語を読みたい人には比重が軽く感じられる
- 音楽担当のクレジットが記載されていない
- 対応OSがWindows 10までの記載で、11の記載がない
結論:誰が買うべきか
ダンジョン探索RPGとして純粋に面白いものを探している人に勧められます。 射程と隊列という2つの軸があるだけで、戦闘の質は大きく変わります。 表示価格3,972円でこの内容なら、RPG単体として見ても割の合う買い物です。
読み物を求める人には向きません。 本作の時間の大半は迷宮を歩き、パーティを組み替えることに費やされます。 そこを面倒だと感じるなら、最初から別の形式を選んでください。
判断は簡単です。体験版515MBを落として、戦闘を数回こなしてみる。 隊列を動かすのが楽しいと感じたなら買い、退屈だと感じたなら見送る。 これ以上に確実な判定方法はありません。