超昂神騎エクシール
7,480円ALICE SOFT/3.36GB・声優11名・体験版563MB
ALICE SOFTの「超昂神騎エクシール」は、 キャッチが「変身ヒロイン育成アドベンチャー」という一本です。 価格7,480円、容量3.36GB、声優11名。 惹句は「勝ってもH、負けてもH」「シリーズ累計25万本以上!」。
スコアは100点満点中84点。 5軸すべてが16点以上という、穴のない構成になりました。
敵同士が組むという構成
導入が巧妙です。主人公の央堂継彦は 魔王の生まれ変わりで、しかもエロゲライター志望という人物。 覚醒当日に魔王誅滅の命を受けた神騎「エクシール」に襲われます。
逃走するも腹心の悪魔ベゼルに裏切られ、 "色欲の力"以外の魔力を奪われてしまう。 一方、悪魔の計略でエクシールは地上に孤立する。
結果として、継彦は彼女と共闘してベゼル率いる悪魔軍団ウォーグリムと戦うことになる。 敵対関係にあった魔王と神騎が、共通の敵の出現で組まざるを得なくなる―― という構図です。
この設計には明確な利点があります。 関係が最悪の状態から始まるため、 距離が縮まる過程そのものが物語になる。 最初から好意的な関係だと、この伸びしろは生まれません。
共同生活という要素が加わることで、 戦闘の合間の日常にも意味が与えられています。 ジャンルタグに「同居」が入っているのはこのためです。
強化パートと戦闘パートの二部構成
ゲームシステムは明快です。 ヒロインを強化するパートと、 戦闘行動をセットして悪魔軍ウォーグリムと戦うパートで構成されます。
制限期間内に勝利するとエリア開放、敗北時は再挑戦という流れ。 期限があるため、強化にどれだけ時間を割くかの判断が発生します。
重要なのは「プレイヤーの行動でヒロインの結末が変化する」と 明記されている点です。 つまり育成の結果が物語に反映される設計になっている。 育てた分だけ話が変わるなら、強化パートが作業になりません。
キャストは11名で、全員がキャラクターと対応づけられています。
| 神騎エクシール/エリス・エクシリア | CV:御苑生メイ |
|---|---|
| 神騎キリエル/報生キリカ | CV:鈴谷まや |
| アズエル | CV:七ヶ瀬輪 |
| ベゼル | CV:仁志田龍矢/裏切る腹心 |
| シェムザード | CV:神無月ほのか |
| ダイアン | CV:平野響子 |
敵側のベゼルやイジール、オベレットにまで声が付いている点は、 同じALICE SOFTの『ランス03』と共通する丁寧さです。 イラストはおにぎりくん、はぎやまさかげの2名体制。
超昂シリーズの中での位置づけ
販売ページには前作として 『超昂天使エスカレイヤー』『超昂閃忍ハルカ』が挙げられています。 当サイトでは『超昂閃忍ハルカ 廉価版』(74点)をレビュー済みです。
比較すると差がはっきりします。
| 本作/超昂閃忍ハルカ 廉価版 | |
| 価格 | 7,480円 / 2,530円 |
| 容量 | 3.36GB / 3.45GB |
| 声優 | 11名(明記) / クレジットなし |
| 解像度 | 1280×720 / 800×600 |
| 体験版 | あり(563.36MB) / なし |
容量はほぼ同じですが、それ以外がすべて本作に有利です。 価格差は約3倍ありますが、 声優が明記され、解像度が上がり、体験版で試せるという3点を どう評価するかが判断の分かれ目になります。
動作環境はWindows 8/10、CPU Core i3以上、メモリ2GB以上、 VRAM 256MB以上、1280×720フルカラー、DirectX 11以上、PlayDRM形式です。
5軸スコアと評価の内訳
5軸すべてが16点以上という点が本作の特徴です。 突出した項目はない代わりに、弱点もない。
ビジュアル(17点)と音声(17点)とコスパ(17点)が並びます。 原画2名体制、声優11名の明記、体験版563MBという条件がそれぞれ効いています。 シナリオ(16点)は、敵同士が組むという構成を評価しつつ、 シナリオライターのクレジットが記載されていない点を差し引きました。
作品スペック一覧
| 正式タイトル | 超昂神騎エクシール |
|---|---|
| ブランド | ALICE SOFT |
| 価格 | 7,480円 |
| 販売日 | 2017年8月25日 |
| 作品形式 | アドベンチャー/変身ヒロイン育成アドベンチャー(音声あり・音楽あり) |
| 年齢指定 | R-18(ソフ倫受理番号 1700807D) |
| ジャンルタグ | 燃え/天使・悪魔/変身ヒロイン/制服/SF/同居/ハーレム/しつけ/屈辱 ほか |
| イラスト | おにぎりくん、はぎやまさかげ |
| 出演 | 御苑生メイ(エクシール/エリス)、鈴谷まや(キリエル/キリカ)、七ヶ瀬輪(アズエル)、仁志田龍矢(ベゼル)、神無月ほのか(シェムザード)、和葉(ジュラウス)、藤田恵一(ワーズリー)、牛蛙キタロウ(イジール)、深川緑(ハウト)、蓮岳犬(オベレット)、平野響子(ダイアン) 計11名 |
| システム | ヒロインを強化するパート+戦闘行動をセットして戦うパート。制限期間内に勝利するとエリア開放、敗北時は再挑戦。プレイヤーの行動でヒロインの結末が変化 |
| シリーズ | 前作に『超昂天使エスカレイヤー』『超昂閃忍ハルカ』。シリーズ累計25万本以上 |
| ファイル容量 | 3.36GB(PlayDRM形式) |
| 動作環境 | Windows 8/10、CPU Core i3以上、メモリ2GB以上、VRAM 256MB以上(シェーダモデル2.0以上対応)、1280×720フルカラー、DirectX 11以上 ※Mac非対応 |
| 体験版 | あり(563.36MB) |
良かった点・気になった点
良かった点
- 敵対関係から始まるため、距離が縮まる過程が物語になる
- プレイヤーの行動でヒロインの結末が変化する設計
- 声優11名が全員キャラクターと対応づけて記載されている
- 敵側のキャラクターにまで声が付いている
- 体験版563MBで強化と戦闘の手触りを確認できる
- 5軸すべてが16点以上という穴のなさ
- 『超昂閃忍ハルカ』より解像度・情報開示の両方で進歩している
気になった点
- シナリオライターのクレジットが記載されていない
- 音楽担当・企画原案のクレジットもない
- 7,480円に対して容量3.36GBは、比率としてやや控えめ
- 解像度1280×720で、現行のフルHD作品には及ばない
- サンプルムービーがない(体験版のみ)
- 対応OSがWindows 10までの記載で、11の記載がない
結論:誰が買うべきか
変身ヒロインものを、育成要素込みで遊びたい人に向いています。 強化の結果がヒロインの結末に反映されるという設計は、 単に読むだけの作品にはない手応えを生みます。
超昂シリーズを試すなら、まず本作からを勧めます。 『超昂閃忍ハルカ 廉価版』は2,530円と安いものの、 声優クレジットがなく体験版もない。 本作は両方揃っているため、判断材料の量が違います。
購入前は体験版563MBで強化パートの手触りを確認してください。 育成系は反復が面倒に感じるかどうかで評価が真っ二つに分かれます。 ここで退屈しなかったなら、7,480円は妥当な支払いです。