超昂閃忍ハルカ 廉価版
2,530円ALICE SOFT/3.45GB・PlayDRM・変身ヒロイン育成ADV
ALICE SOFTの「超昂閃忍ハルカ 廉価版」は、 キャッチに「変身ヒロイン育成アドベンチャー」と掲げる一本です。 価格は2,530円、容量3.45GB。
スコアは100点満点中74点。 物量は価格に対して破格なのですが、 情報開示の乏しさと画面の古さが足を引っ張っています。
2,530円で3.45GBという物量
まず数字を確認します。2,530円で容量3.45GB。 同じALICE SOFTの『戦国ランス 廉価版』が2,530円で1.64GB、 『大悪司』が2,090円で479MB。 同ブランドの低価格帯では圧倒的に大きいことが分かります。
しかも音声ありです。 『戦国ランス』と『大悪司』が音声非収録だったのに対し、 本作にはボイスが収録されています。 2,530円でフルボイスの変身ヒロインものという条件は、 今回レビューした45作品の中でも屈指のコストパフォーマンスです。
必要なHDD空き容量は4.2GB以上。 本体3.45GBを展開するための余裕を含めた数字です。導入前に確保してください。
上弦衆とノロイ党という対立の作り込み
十宝学園に通う少年・戦部タカマルは、 大家の娘・四方堂ナリカに邪魔されつつ平凡な学園生活を送っていました。 ある日一目惚れした少女鷹守ハルカは、実はくノ一装束の忍者で、 タカマルを正義の忍集団「上弦衆」の若頭領と仰ぎます。
タカマルには仲間に超常の力「淫力」を与える能力があり、 敵対組織ノロイ党との長い戦いが幕を開ける――という導入です。
評価すべきは敵組織の作り込みです。 ノロイ党には党首の骸居炎斎(黒門天)、 副党首の鋼一刀(白門天)、 桔梗太夫(紅門天)、大蛇丸(青門天)という 四門天の階級構造が設けられ、 さらに業岡一全、ミナヅキ、修羅牙幻内、アルメール、茸群道人、 ルリー・ジョー、獄太郎狸、そして戦闘員のゲニンまで名前が付いています。
敵側だけで12名以上。 味方の上弦衆(ハルカ、ナリカ、保健の先生で行動隊長の黒鉄アキラ、 無限域に捕らわれている先輩スバル、武術の師・四方堂清玄、オペレーターのスズモリ)と 合わせれば、登場人物の総数は20名近くになります。 3.45GBという容量は、この人数を支えるためのものだと理解できます。
クレジットが一切ないという情報開示の問題
当サイトが音声を10点という低い数字にしているのは、これが理由です。 ボイスは収録されているため『戦国ランス』の6点より高くしていますが、 キャストが分からない以上、質を評価できません。
キャラクター紹介にもCV表記がありません。 20名近い登場人物がいながら、 そのうち誰に声が付いているのかすら判別できないのは、 2,530円という価格を考えても不親切です。
さらに体験版もサンプルムービーもありません。 PlayDRM形式で、対応OSはWindows 8/10。 購入前に確認できることが、ほとんど何も残っていません。
5軸スコアと評価の内訳
コスパ(18点)が最高評価です。 2,530円で3.45GB、しかもフルボイスという条件は素直に強い。 ボリューム(17点)も登場人物20名近くという規模を評価しました。
音声(10点)が足を引っ張っています。 収録はされているがキャストが不明という状態に対する数字です。 ビジュアル(13点)は解像度800×600という仕様。 3.45GBという容量に対して、この画面サイズは明らかに釣り合っていません。
作品スペック一覧
| 正式タイトル | 超昂閃忍ハルカ 廉価版 |
|---|---|
| ブランド | ALICE SOFT |
| 価格 | 2,530円 |
| 販売日 | 2010年5月28日 |
| 作品形式 | アドベンチャー/変身ヒロイン育成アドベンチャー(音声あり・音楽あり) |
| 年齢指定 | R-18(ソフ倫受理番号 0003630D) |
| ジャンルタグ | お姉さん/女教師/教師/くノ一/女医/変身ヒロイン/コスプレ/学校・学園/異種えっち/触手 ほか |
| スタッフ | シナリオ・イラスト・音楽・声優のクレジット欄が販売ページに存在しない |
| 上弦衆 | 鷹守ハルカ、四方堂ナリカ、戦部タカマル(主人公)、黒鉄アキラ、スバル、四方堂清玄、スズモリ |
| ノロイ党 | 骸居炎斎(黒門天)、鋼一刀(白門天)、桔梗太夫(紅門天)、大蛇丸(青門天)、業岡一全、ミナヅキ、修羅牙幻内、アルメール、茸群道人、ルリー・ジョー、獄太郎狸、ゲニン |
| ファイル容量 | 3.45GB(PlayDRM形式)/必要HDD空き 4.2GB以上 |
| 動作環境 | Windows 8/10、CPU Pentium 4以上、メモリ512MB以上、800×600フルカラー、DirectX 9.0c以上、WAVE音源・DirectSound対応ボード ※Mac非対応 |
| 体験版 | なし(サンプルムービーもなし) |
良かった点・気になった点
良かった点
- 2,530円で3.45GB。同ブランドの低価格帯では圧倒的な物量
- 同価格帯の『戦国ランス』と違い、音声が収録されている
- ノロイ党に四門天という階級構造があり、敵側の作り込みが厚い
- 登場人物が20名近くおり、容量に見合った人数を確保
- 必要スペックが低く、古いパソコンでも動く
気になった点
- スタッフ・声優のクレジットが一切ない。音声の質を事前に判断できない
- キャラクター紹介にもCV表記がなく、誰に声が付くか分からない
- 解像度800×600は容量3.45GBに対して釣り合っていない
- 体験版もサンプルムービーもなく、購入前に一切試せない
- 必要HDD空き容量が4.2GB以上と、本体より大きい
結論:誰が買うべきか
ALICE SOFTの作品を安く数多く遊びたい人に向いています。 2,530円で3.45GB・フルボイスという条件は、 同ブランドの低価格帯では最も中身が詰まっています。 『戦国ランス』や『大悪司』が音声非収録である以上、 声を求めるなら本作が第一候補になります。
キャストで作品を選ぶ人には勧められません。 誰が演じているか分からない状態で買うことになります。 同じ変身ヒロインものなら、声優4名が明記されている 『魔法戦士シンフォニックナイツ2』のほうが判断材料は揃っています。
解像度800×600だけは覚悟してください。 2010年の廉価版である以上、この点は動きません。 価格を優先するか、画面を優先するか。 本作は前者に全振りした作品だと理解して手を出すべきです。