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過去作、2作品セット版。

『俺ん家がいつのまにかギャルの溜まり場になってるんだが』(RJ359955)
『俺ん家がいつのまにかギャルの溜まり場になってるんだが2』(RJ362948)

陽が沈み、夕暮れの薄明かりが街に優しく降り注ぐ頃、高校生の健太はいつものように学校から帰宅していた。

「ただいま」

元気に声をかけながら玄関を開けると、見慣れない光景が目に飛び込んできた。見知らぬ女子高生たちが、リビングでくつろいでいるではないか。

「え、誰？」

健太が訝しげに尋ねると、女子高生の一人がにっこり微笑んだ。

「こんにちは。私たちはあなたの妹の友達よ」

健太の妹、美咲は社交的な性格で、友達が多いことは知っていたが、まさか自分の家にギャルが遊びに来ているとは想像もしていなかった。

「美咲は？」

「今はお風呂に入ってます」

女子高生を代表して答えたのは、濃いメイクをした金髪のギャル、亜美だった。

「そうなんだ。じゃあ、ご飯食べていく？」

健太は照れ隠しにそう言った。女子高生たちは喜び、健太の手料理を嬉しそうに平らげた。

食事を終えると、女子高生たちは健太の部屋に集まり、賑やかに話し始めた。美咲が加わると、話題はさらに盛り上がり、笑い声や音楽がリビングに響き渡った。

健太は最初は戸惑っていたが、次第に女子高生たちの明るさと親しみやすさに惹かれていった。亜美は派手な見た目とは裏腹に気さくで、健太の話に真剣に耳を傾けた。他の女子高生たちも、健太をまるで友達のように接してくれた。

時間が経つのを忘れて女子高生たちと語り合った健太は、新しい世界を見つけたような気がした。それまで退屈に感じていた日常が、色鮮やかなものへと変わり始めた。

しかし、その楽しい時間は長くは続かなかった。ある日、健太の親が帰宅すると、自宅がギャルの溜まり場になっていることに激怒した。

「こんなの絶対に許せない！出て行って！」

美咲が懇願しても聞く耳を持たず、女子高生たちは渋々家を出ることになった。

健太は女子高生たちとの別れの辛さに打ちひしがれた。それ以来、彼は孤独感に苛まれ、日常生活にやる気を持てなくなった。

そんな健太を元気づけたのは、亜美からの手紙だった。

「元気にしてますか？私たちも健太くんがいなくて寂しいです。また遊びに来てくれますか？」

健太は亜美の手紙に勇気づけられ、彼女たちに会いにいくことを決めた。親に内緒で彼女たちの溜まり場を訪ねると、女子高生たちは大喜びで迎えてくれた。

「健太くん、来てくれて嬉しい！」

健太は再び彼女たちの輪の中に溶け込み、楽しい時間を過ごした。しかし、健太には親との約束もあり、長居することはできなかった。

「そろそろ帰らなきゃ」

健太がそう言うと、女子高生たちは残念そうな表情を浮かべた。

「また来てくれるよね？」

「約束だよ！」

健太は女子高生たちと約束を交わし、家路についた。

それからは健太は、親には内緒で女子高生たちの溜まり場に遊びに行くようになった。美咲にはバレないように気を付けながら、彼女たちと楽しく過ごした。

ある日、健太が女子高生たちの溜まり場を訪ねると、彼女たちが騒がしく話しているのが聞こえてきた。

「聞いて聞いて。亜美ちゃんが彼氏できたんだって！」

「えー、嘘でしょ？」

健太は亜美の彼氏の存在を知り、複雑な気持ちになった。亜美は健太にとって特別な存在だったからだ。

健太は女子高生たちの話をしばらく聞き、そっと溜まり場を出た。すると、偶然にも亜美が外で待っていた。

「健太くん、ごめんね」

亜美は俯きがちにそう言った。

「彼氏できたの？」

健太は平静を装おうとしたが、声は震えていた。

「うん。でも、健太くんのことは好きだったんだ」

亜美の言葉に、健太は心がほっとした。

「私も亜美ちゃんが好きだったよ」

健太と亜美は想いを伝え合い、キスをした。しかし、彼らの恋は親の反対や周囲の目が気になり、長くは続かなかった。

それでも、健太と亜美の心には、あのギャルが溜まり場になっていた頃の楽しい日々が永遠に刻まれていたのだった。