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地下と地上と炎姫と王子の詳細情報まとめ。安全に無料動画視聴!
| 商品ID | RJ01630478 |
|---|---|
| タイトル | 地下と地上と炎姫と王子 |
| 紹介文 | ※公式サイトhttps://www.dlsite.com/の商品概要より引用
炎の魔法を得意とするハームザート国の ちょっぴりオテンバなお姫様ハレーヌ。 ある日の食事中、父である国王から ダランドゥ国の第3王子ギュラヒトとの結婚を 言い渡されました。 ハレーヌ姫はギュラヒト王子のことが大嫌いでした。 それもそのはず、 ギュラヒト王子は裏では、持って生まれた美貌と地位を利用して 手当たり次第に女を手籠めにしているサイテー男だったのです。 ハレーヌ姫は城を逃げ出しました。 王家に伝わる秘密の地下道を使って国を抜け出し、 冒険者として生きていくという夢を持って。 ハレーヌ姫の逃亡は いち早くギュラヒト王子に伝わりました。 ギュラヒト王子は 土魔法を得意とするダランドゥ国の中でも優秀な能力の持ち主で、 彼の女に対する執着も相まって 地中にいるハレーヌ姫の気配を感じ取ることができたのです。 かくして、 地下ダンジョンを進む姫の冒険と 地上の道なき道を進む王子の追跡が始まったのでした。 (当作品は『RPGツクールMV』にて制作しました) |
| サークル名 | エリクシル |
| 販売日 |
ハームザート国の王城に、カチャリと銀食器が皿に触れる高い音が響いた。 「ハレーヌ。来月、ダランドゥ国の第3王子ギュラヒトとの婚約を結ぶこととなった」 父親である国王の言葉に、ハレーヌは手元のスープを思い切りこぼしかけた。 「……はあ? よりにもよって、あの『彫像男』と?」 「口を慎め。ダランドゥとの同盟は国にとって不可欠だ」 ハレーヌは椅子を蹴飛ばすように立ち上がった。ギュラヒト。その名は社交界では「絶世の美貌を持つ貴公子」として有名だが、ハレーヌは知っていた。彼が、甘いマスクの裏でどれほど多くの女性を泣かせてきたか。地位と顔だけで相手をたぶらかし、飽きれば使い捨てにする。そんな最低な男の元へ嫁ぐくらいなら、いっそ死んだ方がマシだ。 その夜、ハレーヌは簡素な旅装束に身を包み、自室のタンスの裏に隠された隠し扉を押し開いた。それは、先祖代々伝わる「迷宮へ続く道」だった。 「見てなさい。冒険者として名を上げて、一生この城には戻らないんだから!」 ハレーヌは愛用の杖を握りしめ、暗い地底の闇へと足を踏み入れた。 ◇ 王都の馬車道。一台の豪奢な馬車が、埃を巻き上げて爆走していた。 御者台に座る男は、手綱を握りながら冷酷な微笑を浮かべている。ダランドゥ国の第3王子、ギュラヒトである。 「……見つけた。やはり、あの古臭い地下道を使っていたか」 ギュラヒトは地面にそっと手を触れた。彼の手のひらから、淡い黄土色の光が波紋のように広がる。ダランドゥ王家は、古来より大地を操る「土魔法」の血筋だ。その中でも、ギュラヒトの感知能力は異端と言えるほど鋭い。 「ハレーヌ……お前のような手強い獲物は初めてだ。逃げれば逃げるほど、俺の血は熱くなる」 彼は馬車を止めると、地面に深く足を踏み込んだ。次の瞬間、彼が踏んだ地面が隆起し、巨大な土の獣となって走り出す。ギュラヒトはそれに乗り、道なき荒野を、地下の姫の足取りを追うように疾走し始めた。 ◇ 地下ダンジョンは、息が詰まるほど陰鬱で危険だった。 ハレーヌは自身の「炎魔法」を小さな松明代わりにし、壁の苔を焼かないよう慎重に進む。 「あーもう! なんて深いのよこの通路!」 彼女はオテンバだが、世間知らずだ。冒険者への憧れは強いものの、実戦経験は少ない。角を曲がった先で待ち構えていたオークの群れに、ハレーヌは反射的に炎を放った。 「ファイア・ボルテックス!」 紅蓮の渦がオークを焼き払う。だが、勢い余って通路の天井にまで火が回り、岩が崩落し始めた。 「わわっ! やばいっ!」 彼女が逃げ惑うその頭上、地上の空を切り裂いて、ギュラヒトが追ってくる。彼は直接姿を見せることはしない。土魔法を操り、ハレーヌの進む先々を「トラップ」で塞いでいくのだ。 「壁、閉じるな! 床、盛り上がるな!」 ハレーヌの行く手で、地面が突然せり上がり、鋭い石の牙となって彼女を追い詰める。まるで生きているかのように、執拗に。 「……あいつ、魔法で遊んでる!」 ハレーヌは悟った。ギュラヒトは自分を殺そうとしているのではない。狩りを楽しんでいるのだ。獲物を追い詰め、絶望させ、最後には自分の腕の中に閉じ込める。その歪んだ愛情に、ハレーヌの背筋が凍った。 ◇ 地下通路の出口まで、あとわずか。 しかし、その出口は強固な土の檻で封鎖されていた。 「降参しろ、ハレーヌ。地上の景色を見せてやろう。お前には、あの城の冷たい椅子よりも、俺の隣の方がずっと似合う」 地響きとともに、ギュラヒトの声が響く。声の主はすぐ上――地表の出口付近にいるはずだ。 ハレーヌは荒い息をつきながら、杖を握る手に力を込めた。 地下は暗い。だが、暗いからこそ、炎は誰よりも明るく輝く。 「誰があなたのものになるもんか!」 ハレーヌは、全魔力を杖の先端に集中させた。今まで習ったことのない、禁忌に近い高熱の火球。ダンジョン全体を溶かし、岩盤を貫くほどのエネルギー。 「これでもくらえっ!」 放たれた業火は、天井を突き破った。土の檻は一瞬で砂と化し、轟音とともに地上が吹き飛ぶ。 ギュラヒトは驚愕の表情で、舞い上がる土煙の中から飛び出した炎姫を見上げた。 炎に包まれたハレーヌは、まさに伝説に語られる炎の精霊そのもののように見えた。 「捕まえられるものなら、捕まえてみなさいよ!」 ハレーヌは、吹き飛ばした出口の穴から地上へと飛び出すと、燃え盛る魔法の翼を背中に纏い、ギュラヒトの馬車を追い越して荒野を駆け出した。 「ハレーヌッ!」 ギュラヒトが咆哮する。土の馬が激しく加速し、追いすがる。 地を這う者と、空を駆ける者。 王子の愛憎と、姫の自由への渇望。 ハームザートの国境を超えるその日まで、二人の終わらない鬼ごっこは続いていく。 それはもはや結婚の約束などではなく、魂を懸けた、最高に危険で最高に甘い「逃亡」という名の恋の物語だった。 夜空の下、ハレーヌはニヤリと笑う。 追われるスリルは、城での退屈なティータイムよりもずっと刺激的だ。 この冒険が終わる時、どちらが勝者となるのか。それはまだ、地平線の彼方に隠されていた。
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