【二次エロ】ダンジョン出口の追い剥ぎ村【アダルトAVアニメ・ゲーム】

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■ ダンジョン出口の追い剥ぎ村

埃っぽい風が、俺の顔を撫でていく。夕暮れ時の空は、鈍いオレンジ色に染まり、遠くには見慣れない巨大な岩山がそびえ立っていた。俺たちの進む先、眼下に広がるのは、まさに「ダンジョン出口の追い剥ぎ村」。その名の通り、ここはその場限りの交易と、そして何より、ダンジョンから出てきたばかりの無防備な冒険者を食い物にする連中の巣窟だった。

「…本当に、こんな場所なのか」

隣を歩くリリアが、不安げに呟いた。彼女の青い瞳は、村の荒々しい風景に戸惑っている。先週、俺たちは最深部で「古の賢者の宝珠」を手に入れた。それは、この国に平和をもたらすという伝説のアーティファクト。しかし、その手に入れるまでの道のりは、想像を絶するものだった。数々の罠、凶悪なモンスター、そして仲間との別れ。リリアは、その全てを乗り越えてきた。だからこそ、この出口で待ち受ける「人」という名の脅威に、一層敏感になっているのだろう。

「ああ、そうみたいだな。だが、俺たちにはこれしか道はない」

俺、カイは、背負った大剣の重さを確かめるように、肩を叩いた。古の賢者の宝珠は、確かに手に入れた。しかし、それはあくまで「手に入れた」だけだ。これを王都へ持ち帰り、正式に魔王討伐の証としなければ、俺たちの冒険はまだ終わらない。そして、この村を迂回する道は、もう俺たちには残されていない。

村は、粗末な木材と廃材で建てられた家々が密集していた。地面には、泥とゴミが散乱し、ところどころに黒ずんだ血痕のようなものも見え隠れする。風に乗って、獣の肉を焼く匂いと、どこか鼻をつくような異臭が混じり合って鼻腔をくすぐった。

「あれは…」

リリアが、村の入り口に立つ数人の男たちを指差した。彼らは、ボロボロの革鎧を纏い、鈍く光る粗末な武器を手にしている。その目つきは、獲物を狙う飢えた狼のようだった。

「追い剥ぎだ。警戒しろ」

俺は、リリアの肩を軽く叩き、彼女の背後へと移動させた。俺たちがダンジョンから出てきたばかりで、疲弊していること、そして何より、手に入れた「宝珠」の価値を知っている連中が、この村にはいる。

「よう、新入りさんよ。ダンジョン帰りか？」

男の一人が、ニヤニヤと笑いながらこちらに近づいてくる。その口元からは、欠けた歯が覗いていた。

「見りゃわかるだろう。だが、俺たちに用はない」

俺は、冷静に答えた。ここで刺激すれば、面倒なことになる。

「そうはいかねぇな。お前さんら、随分と重そうな荷物を背負ってるじゃねぇか。中身、見せてもらおうか？」

男は、腰に手をやり、剣の柄に指をかけた。仲間たちも、ゆっくりとこちらに囲むように移動してくる。

「結構だ。俺たちには、大事なものがある。それを奪うつもりなら、命がいくつあっても足りねぇぞ」

俺は、リリアの顔をちらりと見て、静かに答えた。

「ほう、大口を叩くじゃねぇか。だが、この村では、力こそ正義だ。お前さんのその剣、俺たちの腹を満たすには十分だろうよ」

男は、嘲笑するように言った。その言葉は、この村の掟を雄弁に物語っていた。

「…カイ、どうすればいい？」

リリアが、俺に視線を送ってきた。その瞳には、恐怖と、そしてかすかな怒りが宿っている。

「リリア、俺の後ろに隠れていろ。そして、俺が合図したら、すぐに走り出せ。宝珠は、絶対に渡すな」

俺は、リリアにそう言い聞かせた。ここで戦いを挑めば、傷つくのは俺だけではない。リリアも巻き込まれる。しかし、無抵抗で宝珠を奪われるわけにはいかない。

「了解した」

リリアは、頷いた。その顔には、決意の色が浮かんでいた。

「さて、どうするかね」

俺は、男たちを睨みつけた。彼らは、俺たちを完全に包囲している。逃げ道はない。

「逃げるか、それとも…」

男の一人が、そう言いながら剣を抜いた。鈍く光る刃が、夕闇を切り裂く。

「…逃げる」

俺は、そう決めた。ここで無駄な争いをすれば、宝珠を奪われる可能性が高まる。まずは、この状況を脱することが最優先だ。

「リリア、今だ！」

俺は、大声で叫び、男たちに向かって体当たりするように、リリアのいる方向へと駆け出した。男たちは、一瞬戸惑った様子だったが、すぐに追ってくる。

「待て、小僧！」

「逃がすか！」

怒号が飛び交う。俺は、リリアの手を掴み、村の奥へと走り出した。背後からは、追剥ぎたちの足音が迫ってくる。

「カイ！あっちに道が！」

リリアが、右手を指差した。そこには、村の裏手へと続く、細い路地があった。

「よし、そこだ！」

俺たちは、その路地へと飛び込んだ。路地は暗く、ゴミや汚物が散乱していた。しかし、追剥ぎたちの足音は、少し遠ざかったように聞こえる。

「ふぅ…」

俺は、浅く息をついた。しかし、油断はできない。

「リリア、宝珠は無事か？」

「ええ、カイ。しっかりと抱えています」

リリアは、胸元に手を当て、宝珠の無事を確かめるように言った。宝珠は、彼女が大事に抱えていた。

「よかった。ここから、なんとか村の外に出よう」

俺たちは、暗い路地を慎重に進んだ。村の喧騒は、徐々に遠ざかっていく。しかし、この村が、俺たちの行く手を阻む最後の試練になるという予感は、消えなかった。

「…カイ、あの村の奴ら、また追ってくるかもしれない」

リリアが、不安そうに言った。

「ああ、だろうな。だが、俺たちはもう、あいつらの食い物にはならない」

俺は、リリアの手を強く握りしめた。この宝珠は、ただのアーティファクトではない。それは、多くの犠牲の上に得られた、俺たちの希望なのだ。そして、この村のような場所が、その希望を奪い去ることを、俺は断じて許さない。

村を抜けるまで、あとわずか。俺たちの運命は、この埃っぽい風の果てにある。

村の境界線が近づくにつれて、追剥ぎたちの声が再び大きくなってきた。彼らは、俺たちが村から逃げ出したことに気づいたのだ。

「おい、あいつら、逃げようとしてるぞ！」

「逃がすか！殺せ！」

怒号と共に、数人の追剥ぎが、俺たちに向かって飛びかかってきた。彼らは、錆びついたナイフや、鋭利な木片を手にしている。

「リリア、走れ！」

俺は、リリアを突き飛ばすようにして、追剥ぎたちに立ち向かった。大剣を抜き放ち、迫りくるナイフを弾く。金属音が響き渡る。

「この野郎！」

一人の追剥ぎが、俺の脇腹を狙ってナイフを突き出した。俺は、身をかわし、大剣の柄でその男の顎を打ち据えた。男は、呻き声をあげて倒れ込んだ。

「カイ！」

リリアが、悲鳴を上げた。俺が追剥ぎと格闘している隙に、別の追剥ぎが彼女に迫っていたのだ。

「大丈夫だ、リリア！」

俺は、振り向きざまに大剣を振り下ろした。追剥ぎは、間一髪でそれをかわしたが、その勢いでバランスを崩し、地面に尻餅をついた。

「もう、こんなところで終わりにはさせない！」

俺は、追剥ぎたちの間を縫うようにして、リリアの元へと駆け寄った。村の出口は、もうすぐそこだ。

「カイ、本当にこのまま行けば…」

リリアが、不安そうに俺を見上げた。

「ああ、大丈夫だ。俺たちが、この宝珠を無事に王都へ届ける。それが、俺たちの約束だ」

俺は、リリアの言葉を遮るように、力強く言った。

村の出口に、さらに数人の追剥ぎが待ち構えていた。彼らは、巨大な棍棒や、鋭い牙のようなものを手にしている。

「ここまでだ、小僧ども！」

リーダー格らしき男が、不気味な笑みを浮かべながら言った。

「こんなところで、俺たちの夢を壊すわけにはいかない」

俺は、大剣を構え直した。リリアが、俺の隣で静かに宝珠を抱きしめている。

「リリア、俺の後ろだ」

俺は、そう言い、追剥ぎたちの中心へと飛び込んだ。大剣が唸りを上げる。追剥ぎたちは、数で勝っていたが、俺の剣捌きに苦戦していた。

「ちっ、厄介な奴め！」

リーダー格の男が、苛立ちを露わにした。彼は、巨大な棍棒を振り回し、俺に迫ってきた。

「覚悟しろ！」

男の棍棒が、空気を切り裂き、俺の頭上へと振り下ろされた。俺は、咄嗟に大剣で受け止めた。強烈な衝撃が、俺の腕を痺れさせる。

「ぐっ…！」

しかし、俺は耐えた。そして、渾身の力を込めて、棍棒を弾き返した。男は、バランスを崩し、よろめいた。

「今だ、リリア！」

俺は、リリアに叫んだ。彼女は、俺が男を押し返した隙に、村の出口へと走り出していた。

「カイ、早く！」

リリアの声が、外から聞こえる。俺は、残りの追剥ぎたちを振り払い、リリアの後を追った。

村を抜けた瞬間、俺たちは、夕闇が迫る広大な平原に飛び出した。背後からは、追剥ぎたちの怒号が聞こえてきたが、それも次第に遠ざかっていく。

「…やったな、リリア」

俺は、息を切らしながら、リリアに微笑みかけた。

「はい、カイ。ありがとうございます」

リリアは、満面の笑みで答えた。彼女の顔には、疲労の色もあったが、それ以上に、達成感と安堵が浮かんでいた。

「あの村は、二度と通りたくないな」

俺は、振り返り、遠くに見える「追い剥ぎ村」を眺めた。村は、夕闇の中に沈みかけていた。

「ええ。でも、私たちは、この宝珠を無事に王都へ届けます」

リリアは、宝珠を掲げた。その輝きは、夕闇の中で、希望のように美しかった。

俺たちは、新たな旅へと歩き出した。ダンジョン出口の追い剥ぎ村。そこは、俺たちの旅の終わりではなく、新たな始まりの場所だった。そして、俺たちは、この宝珠と共に、困難を乗り越えていくことを誓った。