【二次エロ】足りない勇者とツイてる仲間たち【アダルトAVアニメ・ゲーム】

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物語の序盤(第1章後半)部分、約1時間半くらいプレイできます。

えっちイベントは4つあります(連続してたりしますが)

製品版と細かい演出の違いはありますが大きな違いは「回想部屋」の有無くらいです。

(実績もありませんが製品版でもこの時点で獲得できる実績はありません)

製品版Ver1.0.～までならそのままセーブデータを引き継ぎ出来ますが

製品版Ver1.1.～以降は引き継ぎ不可とさせていただきます。

■ 第1章後半：勇者の器と悪戯な運命

「……え？」

目の前に広がる光景に、僕――リオは目を瞬かせた。さっきまで、仲間と必死にゴブリンの群れと戦っていたはずなのに。気づけば、俺たちは薄暗い洞窟の、これまで見たこともないような広間へと足を踏み入れていた。そして、そこには――。

「……あの、これって、もしかして…」

隣で、軽やかに剣を振るっていたアリアが、息を呑んで言葉を詰まらせた。彼女の指差す先。広間の中心には、王宮の宝物庫にでもありそうな、禍々しい光を放つ玉座が鎮座している。そして、その玉座には、誰かが座っている気配がした。

「へっへっ、見つかっちまったかー！」

陽気な声が響いた。玉座の影から、小柄な、しかしどこか胡散臭い笑顔を浮かべた男が姿を現す。彼の片手には、ゴブリンが落としたらしい、血に濡れた棍棒が握られていた。

「……お前、誰だ？」

精悍な顔立ちの、しかしどこか憂いを帯びた表情の剣士、ライアスが問う。彼は常に冷静沈着で、僕とは対照的に、この世界の秩序を守るために戦う「勇者」の候補生だ。

「俺かい？ 俺は……まあ、そういうのはどうでもいいだろ？ それより、お前たち、俺の『宝物』を見つけに来たんだろ？」

男はニヤリと笑い、玉座の背もたれに寄りかかった。その視線は、僕たち一人一人を舐めるように見つめている。

「宝物……？」

僕が呟くと、男は高らかに笑った。

「そうだよ、宝物！ お前たちが追い求めている、この世界の『平和』とか、そういうやつさ！」

彼の言葉に、ライアスが眉をひそめた。

「ふざけるな。我々は、この地を蝕む悪しき存在を討伐するために来たのだ」

「悪しき存在ねぇ。そりゃあ、俺もそう思ってるさ。でもさ、勇者様？ お前、本当に『勇者』のつもりなのかい？」

男の言葉は、まるでナイフのように僕の胸に突き刺さった。そうだ。僕は、勇者ではない。本当は、ここにいるべき人間ではなかった。

「……」

言葉を失う僕を見て、男はさらに嘲るように続けた。

「ほら、黙っちまった。だって、お前は『足りない勇者』なんだろ？ 勇者の器には、まだ程遠い、ただのガキさ」

男の言葉は、僕の心の奥底に眠っていた、ずっと抑えつけていた不安を呼び覚ました。僕は、本当に勇者になれるのだろうか。この世界を救うことなんて、できるのだろうか。

「……黙れ」

ライアスが低い声で男を睨みつけた。彼は、僕の焦りや不安を察したのだろう。

「ライアス……」

「リオ、お前は怯えているのか？」

ライアスは、僕の顔を覗き込んだ。その瞳は、非難するものではなく、ただ純粋な問いかけだった。

「……怯えている、って言われれば、そうかもな」

正直に答えると、ライアスは小さく息をついた。

「だが、それでもお前はここにいる。それだけで十分ではないか」

彼の言葉に、僕は少しだけ勇気をもらった気がした。

「まあまあ、そんなに深刻になるなよ。俺はただ、お前たちの『運命』をちょいとばかり面白くしようと思ってるだけさ」

男は、まるで悪戯好きの神様のような口調で言った。

「面白く……？」

「そうさ！ 例えば、この洞窟には、お前たちが想像もできないような『仕掛け』が用意されているんだ。そして、その仕掛けには……まあ、ちょっとばかり『刺激的』なものが含まれているんだよ」

男がそう言うと、洞窟の壁に、ぼんやりと光る扉が現れた。その扉は、どこか魅惑的な、しかし同時に危険な匂いを放っていた。

「な、なんだあれ？」

僕の隣にいた、紅一点の魔術師、リリスが声を上げた。彼女は、いつもは冷静沈着だが、今は少しばかり顔色が悪かった。

「あれは、この洞窟に迷い込んだ者たちに与えられる『試練』だ。そして、その試練を乗り越えた者には……ご褒美が用意されているのさ」

男は、意味深な笑みを浮かべた。そして、突然、男は姿を消した。まるで、最初からそこにいなかったかのように。

「……消えた？」

「一体、何だったんだ、今の奴は？」

ライアスが周囲を見回すが、男の姿はどこにもなかった。

「だけど、あの扉……」

アリアが、現れた扉に視線を向けた。そこからは、かすかに甘い香りが漂ってきていた。

「なんだか、妙な気分になるわね……」

リリスが、頬を赤らめながら呟いた。

「……まぁ、やるしかねぇだろ。俺たちには、やらなきゃいけないことがある」

ライアスが、決意を込めた声で言った。彼の言葉に、僕も頷いた。

「うん。それに、もし本当に『ご褒美』があるなら……」

僕の言葉に、アリアとリリスが顔を見合わせた。僕たちの顔に、それぞれ違う種類の期待と不安が浮かんでいた。

「……だが、油断は禁物だ。あの男は、我々を弄んでいる。何があるか分からない」

ライアスが、注意を促した。

「分かってる。でも、ここまで来て、引き返すわけにはいかないよ」

僕は、決意を固め、現れた扉へと歩き出した。アリアとリリスも、それぞれの表情を浮かべながら、僕に続いた。ライアスは、少しばかり心配そうな表情で、僕たちを見守っていた。

扉を開けると、そこには、先ほどの洞窟とは打って変わって、豪華な内装の部屋が広がっていた。壁には色とりどりの宝石が散りばめられ、中央にはふかふかの絨毯が敷かれている。そして、その絨毯の上には、見慣れない、しかしどこか官能的な雰囲気を持つ衣装が置かれていた。

「……え、なにこれ？」

アリアが、目を丸くして衣装を見つめている。

「なんだか、すごいわね……」

リリスも、頬を染めている。

「……これが、『ご褒美』なのか？」

ライアスが、怪訝な顔で呟いた。

「まあ、どっちにしろ、あの男が仕掛けた『試練』なんだろ？ 乗り越えなきゃ、先には進めない」

僕は、そう言って、衣装に手を伸ばした。それは、僕たちがこれまで着てきた、質素な旅装とは全く違うものだった。

「……でも、これを着るの？」

アリアが、少し戸惑ったように僕に尋ねた。

「……勇者として、どんな姿でも受け入れる覚悟はしてるつもりだけど……」

僕の言葉に、アリアは少しだけ微笑んだ。

「ふふ、リオは本当に正直ね。でも、私も、この『試練』、楽しんでみようかな」

アリアは、そう言うと、衣装を手に取った。リリスも、少しずつ勇気を出して、衣装に手を伸ばす。

「……私も、そういうのは、ちょっと苦手だけど……でも、もし、これに意味があるなら……」

ライアスは、少しばかり苦い表情を浮かべながらも、僕たちに続いた。

「……ああ。俺も、この『試練』、受けて立とう」

僕たちは、それぞれの思いを胸に、この未知の『試練』に挑むことを決めた。この先、何が待ち受けているのか、全く見当もつかない。しかし、僕には、この仲間たちがいる。そして、彼らと共に、どんな困難も乗り越えていけると信じたい。

洞窟の薄暗い闇の中、僕たちの新たな物語が、静かに幕を開けた。それは、勇者の器を満たすための、そして、悪戯な運命に抗うための、一歩だった。