【二次エロ】戯具【アダルトAVアニメ・ゲーム】

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エリは小さくてかわいい少年を見つけた。







エリの欲望があらわになる







逃れられない・・。







「ああ、エリ。すぐ行くよ。」

■ 戯具（ぎぐ）

エリの指先が、薄汚れた路地の石畳をなぞる。埃と湿った空気が混じり合った独特の匂いが鼻腔をくすぐる。もう何度目になるだろうか、この場所に来るのは。消えかけた neon の看板、割れた窓、そして、そこに潜む「それ」を探しに来るのは。

その日、エリはいつものように、期待と不安を胸に路地の奥へと進んだ。冷たい石壁に背を預け、息を潜める。心臓が早鐘のように鳴り響く。見つかるだろうか。今度こそ、あの「それ」に会えるだろうか。

不意に、視界の端に何かが動いた。

それは、小さな、本当に小さくて、そして、驚くほど可愛らしい少年だった。

路地の薄暗がりの中、彼はまるで宝石のように佇んでいた。煤けた服は着ていたものの、その顔立ちは精緻で、繊細な陶器を思わせる。大きな瞳は、周囲の闇を吸い込み、一点の光もないような、しかし、どこか遠い星を見つめているような、不思議な深みを持っていた。

エリの息が、一瞬止まる。

「……」

言葉にならない声が喉の奥から漏れる。こんなに完璧な「それ」を、エリは初めて見た。これまで幾度となく、この場所で、あるいは他の隠れ家で、「それ」を探し求めてきた。しかし、どれもエリの求める「それ」とは程遠かった。欠けた部品、鈍い光、そして、何よりも、魂のない、空虚な眼差し。

だが、目の前の少年は違った。

その小さな体には、満ち足りた、それでいてどこか危うい輝きが宿っている。まるで、これから何かが生まれようとしている、あるいは、既に何かが生まれたばかりのような、そんな息吹を感じさせる。

エリの胸が高鳴り始める。それは、かつてないほどの高揚感だった。渇いた大地に恵みの雨が降るような、そんな強烈な期待感。

「……君は、誰？」

絞り出すような声で、エリは問いかけた。声は震え、自分でも驚くほど掠れていた。

少年は、ゆっくりとエリの方へ顔を向けた。その動きは、まるで精巧な人形のようでもあり、また、野生の動物のようでもあった。闇の中で、彼の唇が微かに動く。

「……エリ？」

その声は、鈴の音のように澄んでいて、しかし、どこか悲しげな響きを帯びていた。

エリの全身に、電流が走った。

「な、なんで、僕の名前を……」

言葉に詰まる。恐怖、驚愕、そして、抗いがたい魅惑。それらが混ざり合い、エリの理性を麻痺させていく。

少年は、ゆっくりとエリの方へ歩み寄ってきた。その足音は、ほとんど聞こえないほど静かだ。しかし、エリには、まるで自分自身の心臓の鼓動が、彼を招き寄せているかのように感じられた。

「エリ、すぐ行くよ。」

少年は、そう言って、さらにエリに近づいてきた。その瞳は、エリの顔をじっと見つめている。そこには、批難も、恐れも、ましてや拒絶の色はない。ただ、純粋な、そして、エリの心を揺さぶるほどの、確かな「認識」だけがあった。

エリの欲望が、あらわになる。

それは、人間が抱くことのできる、最も原始的で、最も醜悪な欲望かもしれない。しかし、エリにとっては、それは否定しようのない、抗いがたい衝動だった。この少年を、自分のものにしたい。この完璧な「戯具」を、自分の手で、思うままに動かしたい。

「……君は、僕のものになるんだ」

エリの声は、もはや震えてはいなかった。そこには、確信に満ちた、所有欲に染まった響きがあった。

少年は、エリの言葉に何も答えなかった。ただ、無言で、エリの前に立ち止まった。その瞳は、依然としてエリを見つめている。そして、エリの顔に、微かに、しかし、はっきりと、微笑みが浮かんだ。

それは、純粋な、悪意のない、しかし、エリの心臓を締め付けるような、美しさを持った微笑みだった。

「……ああ、エリ。すぐ行くよ。」

少年は、再びそう言った。その声は、先ほどよりもさらに優しく、そして、エリを誘うような響きを帯びていた。

エリは、もう、抗うことができなかった。

逃れられない……。

少年が、エリの手にそっと触れる。その指先は、驚くほど冷たい。しかし、その冷たさの中に、エリは、温かい、まだ温かい、血の温もりを感じた。

「……逃れられない」

エリは、呟いた。それは、少年に囚われた自分自身への、そして、これから始まるであろう、禁断の共犯関係への、甘美な諦めだった。

少年は、エリの手を、さらに強く握った。その力は、エリの想像を超えていた。まるで、この小さな体の中に、宇宙の全てを封じ込めたかのような、そんな圧倒的な力。

「……エリ、一緒に行こう。」

少年は、そう言って、エリの手を引いた。

エリは、抵抗しなかった。いや、抵抗する術を、もう失っていた。少年の瞳に映る自分は、まるで別人のようだった。欲望に染まり、狂気に蝕まれ、そして、この少年によって、完全に掌握されている。

路地の暗闇が、二人を包み込む。

エリは、この少年が、一体何者なのか、知る由もなかった。彼がどこから来たのか、何のためにここにいるのか、エリには理解できなかった。しかし、そんなことは、もはやどうでもよかった。

エリの心は、この少年によって、完全に満たされていた。

そして、少年は、エリの手を引いたまま、静かに、しかし、力強く、暗闇の中へと歩き出した。

エリは、その少年に、導かれるままに、ただ、歩いた。

逃れられない。

この、小さくて、可愛らしい、そして、恐ろしい、戯具に。

エリの欲望は、この少年によって、永遠に満たされることになるだろう。それは、幸福なのか、それとも、破滅なのか。エリには、もう、分からなかった。

ただ、確かなことは、エリの人生は、この日を境に、二度と元には戻らないということだった。

少年が、エリの耳元で、囁いた。

「……エリ。もう、大丈夫だよ。」

その言葉は、エリの凍てついた心を、ゆっくりと溶かしていく。

エリは、少年を見上げた。暗闇の中、少年の顔は、まるで天使のように穏やかな表情をしていた。しかし、その瞳の奥に潜む、底知れぬ光を、エリは、見逃すことはできなかった。

それは、エリが、これから共に歩むであろう、永遠の闇の始まりを告げる、光だった。

「……ああ、エリ。すぐ行くよ。」

少年は、もう一度、そう言った。

そして、エリは、その声に、ただ、従った。

路地の奥深く、二人の影が、ゆっくりと溶け合っていく。

戯具、エリ。そして、彼を見つけた、小さくて可愛らしい少年。

彼らの物語は、ここから始まる。