【二次エロ】ふたりなり ふたなりNTRRPG【アダルトAVアニメ・ゲーム】

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基本CGは全10枚。タイトル画面、ゲーム内のメニューからいつでも回想することができます。初めから全シーン閲覧可能

■ 運命の交差点、NTRRPG「ふたりなり」

白く霞む月明かりが、古びたアパートの窓ガラスに細い筋を描いていた。真夜中の静寂を破るのは、キーボードを叩く乾いた音だけ。俺、佐倉悠馬は、モニターの光に照らされた顔で、画面に映し出されるコードを睨みつけていた。 

「ふたりなり」――俺が情熱を注ぎ込んだ、NTRRPG。完成まであと一歩。全10枚のCG。タイトル画面とゲーム内メニューからいつでも回想可能。初めから全シーン閲覧可能。そんな仕様を胸に、夜な夜なこの部屋に籠もり、仮想世界を紡ぎ出していた。

物語は、平凡な大学生である主人公が、幼馴染で初恋相手の美咲との関係を深めていくところから始まる。しかし、そこに現れる魅力的なライバル。主人公の隙を突き、美咲の心を奪っていく様を、プレイヤーは歯がゆい思いで見守るしかない。それが、このゲームの醍醐味だ。

「これで、美咲との日常シーンは完璧か…」

独り言を呟き、俺は最後のCG、美咲が主人公に微笑みかけるシーンをプレビューする。彼女の柔らかな笑顔は、俺の長年の想いを映し出しているかのようだった。このゲームを通じて、俺は失いたくないもの、そして奪われることの切なさを、プレイヤーに追体験させようとしていた。

完成間近。高揚感と、ほんの少しの寂しさが入り混じる。もうすぐ、この世界に「ふたりなり」は旅立っていく。

翌朝、俺はいつものようにカフェで美咲と待ち合わせをしていた。彼女は、高校時代から変わらない、愛らしい笑顔で俺に話しかけてくる。

「悠馬、元気だった？最近全然会ってなかったから、心配してたんだよ。」

「ごめん、美咲。ちょっと、集中してたことがあって。」

俺は、完成したばかりのゲームのこと、そしてその中に息づく彼女の面影を、まだ誰にも告げずにいた。このゲームは、俺にとって、美咲への秘密の告白でもあったからだ。

「集中？何に？」

彼女の小首を傾げる仕草に、俺の心臓が跳ねる。あまりにも無邪気な彼女の表情に、本当のことを言うべきか、迷いが生まれる。

「いや、その…趣味みたいなものだよ。」

俺は曖昧に笑い、コーヒーを一口飲んだ。彼女との他愛ない会話。この穏やかな時間が、いつまでも続けばいいのに。

数日後、俺はゲームのリリースパーティーを開いた。集まってくれたのは、ゲーム制作に携わった仲間たち。そして、なぜか、美咲もそこにいた。

「悠馬、すごいじゃない！これ、全部悠馬が作ったの？」

美咲は、熱心にゲームをプレイしている。画面に映し出される、彼女をモデルにしたキャラクターの姿。そして、そのキャラクターが、俺をモデルにした主人公と親密そうにしている様子。彼女は、一体何を感じているのだろう。

「うん、まあ、色々あったけどね。」

俺は、言葉を濁した。俺の作ったゲームの世界に、彼女が入り込んでいる。それは、俺の夢だった。しかし、同時に、彼女がこのゲームの「奪われる側」の主人公に、自分自身を重ね合わせているとしたら…。

パーティーが終わり、俺たちは二人きりで、静かな夜道を歩いていた。

「悠馬、あのゲーム…すごく、面白かったよ。」

美咲が、ぽつりと言う。

「ありがとう。」

「でもね…」

彼女は、言葉を詰まらせた。そして、俺の目をじっと見つめて言った。

「私、あのゲームの主人公みたいには、なりたくない。」

その言葉は、俺の心に氷のように突き刺さった。俺は、彼女に何を伝えたかったのか。彼女に、何を体験してほしかったのか。

「美咲…」

「悠馬は、私を…誰かに奪われる存在だって、思ってるの？」

彼女の声は、震えていた。俺は、何も言えなかった。俺の作ったゲームは、彼女を傷つけてしまったのか。

「ごめん、美咲。俺、そんなつもりじゃ…」

「もう、いいの。」

彼女は、俺の手をそっと払いのけた。そして、暗闇の中に消えていった。

一人残された俺は、月明かりの下で立ち尽くす。俺が「ふたりなり」というゲームに込めた想い。それは、美咲への愛であり、そして、失いたくないという切実な願いでもあった。

しかし、俺の拙い創造は、彼女の心を傷つけてしまった。奪われることの切なさ。それは、奪う側だけでなく、奪われる側にも、深い苦しみを与えることを、俺は失念していた。

数週間後、俺は大学を休学した。ゲーム制作に打ち込むあまり、現実世界での人間関係が疎かになっていた。特に、美咲との関係は、修復不可能なほどに壊れてしまったように思えた。

ある日、俺は、カフェで偶然、美咲と彼女の新しい恋人を目撃した。彼は、俺よりもずっと洗練されていて、自信に満ち溢れていた。美咲は、彼に優しく微笑みかけ、まるで、俺の存在など、最初からなかったかのように、楽しそうに会話していた。

俺は、その場から逃げるように立ち去った。俺が作り出したNTRRPGの世界では、主人公は、ライバルに美咲を奪われる。しかし、現実世界では、俺は、ゲームの主人公になることすらできずに、ただ、傍観者でしかなかった。

数ヶ月後、俺は、アパートの部屋で、埃をかぶった「ふたりなり」のマスターディスクを手に取った。もう、このゲームをプレイする気にはなれなかった。

タイトル画面。そこに映し出される、美咲の笑顔。それは、俺が夢見た、永遠の幸福の象徴だった。しかし、今、その笑顔は、俺にとって、取り返しのつかない過ちの証のように見えた。

俺は、ディスクを静かに棚にしまった。いつか、このゲームを、そして、傷つけてしまった美咲の心を、もう一度、取り戻すことができる日が来るのだろうか。

夜空を見上げると、あの日の月が、静かに輝いていた。運命の交差点。俺は、その交差点で、人生の大きな選択を誤ってしまったのかもしれない。

「ふたりなり」――それは、俺が創り出した、二人の物語。そして、俺自身の、不器用で、切ない、現実の物語でもあった。

CGは、全部で10枚。タイトル画面、ゲーム内のメニューからいつでも回想することができる。初めから全シーン閲覧可能。

俺の創り出した、永遠に色褪せることのない、そして、決してやり直すことのできない、美しき「ふたりなり」の記憶。その記憶は、俺の心に、深く、深く、刻み込まれていた。