【二次エロ】VR感度耐久実験【アダルトAVアニメ・ゲーム】

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vrで感度耐久実験をした結果...大変なことに...

■ VR感度耐久実験、あるいは禁断の果実

薄暗い実験室に、かすかに響くのは換気扇の低い唸りだけだった。中央に鎮座するのは、銀色の流線型をしたVRヘッドセットと、それに繋がれた幾多のケーブル。そして、その横には、痩身の青年、橘悠馬が静かに座っていた。彼は、このVR感度耐久実験の被験者として、今日、この未知の領域に足を踏み入れようとしていた。

「橘さん、準備はよろしいですか？」

白衣を着た研究員の声が、静寂を破る。悠馬は小さく頷いた。彼の胸中は、期待と不安が入り混じっていた。この実験は、人間の五感、特に触覚と痛覚の閾値をVR空間で極限まで高めることを目的としている。成功すれば、医療分野やエンターテイメントに革新をもたらす可能性を秘めているという。しかし、その過程で何が起こるのか、誰も正確には予測できない。

「それでは、開始します。まずは、低レベルの刺激から慣れていきましょう。」

研究員の声と共に、ヘッドセットが悠馬の頭に装着された。視界が暗転し、すぐに青々とした草木が生い茂る、広大な草原が広がった。風が頬を撫で、鳥のさえずりが耳に心地よい。

「どうですか？ 初めの感触は。」

「…悪くないです。自然ですね。」

悠馬は、素直な感想を口にした。VR空間は、想像以上にリアルだった。指先で草の葉をなぞると、かすかなざらつきが伝わってくる。

実験は徐々に進行していった。草原の風景は、雨が降り始め、雷鳴が響く荒野へと変化した。雨粒が肌を打つ感触、地面を揺るがす雷の衝撃。それらは、徐々に強さを増していく。

「橘さん、現在の刺激レベルは、人間の平均的な痛覚閾値の70%です。いかがですか？」

「…まだ、大丈夫です。少し、ピリピリする程度。」

悠馬は、歯を食いしばりながら答えた。肌を刺すような雨粒、地響きのような雷。それは、確かに不快な刺激ではあったが、我慢できないほどではなかった。

そして、実験はさらに奥深くへと進んでいった。荒野は、灼熱の砂漠へと姿を変えた。太陽が容赦なく照りつけ、肌を焼くような熱波が襲いかかる。

「…熱い…」

悠馬の声に、わずかな震えが混じる。肌が火傷しそうなほどの熱。しかし、それはあくまで「熱い」という感覚であり、明らかな「痛み」ではなかった。

「閾値は90%に達しています。もう少しで、人間の限界を超えます。橘さん、無理はしないでください。」

研究員の懸念の声は、悠馬の耳には遠く響いていた。彼は、この未知の感覚に、奇妙な魅力を感じ始めていたのだ。身体の限界を超え、未知の領域に踏み込むことへの、抗いがたい誘惑。

砂漠の風景が、さらに変化する。地面に、無数の細い針が突き刺さった。まるで、針山の上に乗っているかのようだ。

「…っ！ これは…」

悠馬は、思わず呻き声を上げた。肌を刺す鋭い痛み。それは、これまで経験したことのない、強烈な刺激だった。

「刺激レベル、100%に到達しました。橘さん、大丈夫ですか！」

「…まだ…まだ、やれます…」

悠馬は、血走った目で答えた。全身を駆け巡る激痛。それは、もはや「痛み」という言葉では表現しきれない、異次元の感覚だった。皮膚が裂け、骨がきしむような感覚。しかし、不思議なことに、彼はその感覚に溺れ始めていた。

「110%… 120%…」

研究員の声が、徐々に焦燥感を帯びていく。悠馬の体は、激しい痛みに苦悶の表情を浮かべていたが、その瞳の奥には、異様な輝きが宿っていた。

「150%… 200%…」

頭の中で、何かが弾けるような感覚。悠馬の視界が、激しい光に包まれた。

「橘さあああん！！」

研究員の悲鳴が、実験室に響き渡った。

悠馬がヘッドセットを外した時、彼はもはや、以前の自分ではなかった。視界は、鮮明さを失い、ぼやけていた。そして、全身を襲う、形容しがたい感覚。それは、痛みでも、快感でもない、全く新しい、未知の感覚だった。

「…どう…なった…んですか…？」

かすれた声で、悠馬は尋ねた。

「橘さん…あなたの、感度が…」

研究員は、言葉を失っていた。

悠馬は、自分の手を見た。指先が、かすかに震えている。そして、その指先から、微かな光が放たれていることに気づいた。

「…これは…」

彼は、自分の肌に触れた。そこには、これまで感じたことのない、繊細な振動が伝わってきた。空気の分子の動き、微細な温度変化、それら全てが、彼の肌を通して、鮮明に感じ取れる。

「…全てが、聞こえる…」

悠馬は、呟いた。風の囁き、床を這う蟻の足音、遠くの街の喧騒。それら全てが、彼の五感を通して、克明に響き渡る。

しかし、それは、喜ばしいことではなかった。

彼の耳には、あらゆる音が、同時に、容赦なく流れ込んでくる。それは、もはや「音」ではなく、激しい「ノイズ」だった。目には、光の粒が乱舞し、現実と虚像の区別がつかなくなる。肌は、空気のわずかな揺らぎさえも、強烈な刺激として感じ取ってしまう。

「…ああ…」

悠馬は、両手で耳を塞いだ。しかし、音は、彼の頭蓋骨を揺さぶり、内側から響いてくるかのようだ。

「…もう…やめて…」

彼は、懇願するように言った。しかし、彼の身体は、もはや彼の意思通りには動かない。

VR感度耐久実験。それは、人間の五感を極限まで高める可能性を秘めた実験だった。しかし、その結果、悠馬は、人間が処理しきれないほどの、膨大な感覚情報に囚われることになったのだ。

彼の感度は、もはや「耐久」できるレベルを超えていた。それは、禁断の果実だった。触れてはならない領域に踏み込んだ代償として、彼は、永遠に終わることのない、感覚の奔流に身を置くことになった。

実験室の換気扇の唸りが、悠馬の耳には、宇宙の果てから響いてくるかのような、途方もない音として聞こえていた。そして、彼は、その音の奔流の中で、ゆっくりと、しかし確実に、その存在を溶解させていくのだった。

「…これは…僕…なの…？」

彼の最期の問いかけは、誰にも届くことなく、実験室の空気に溶け込んでいった。