【二次エロ】東方真影郷・動画版 no.3【アダルトAVアニメ・ゲーム】

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東方真影郷・動画版 no.3

■ 幻影の残響

博麗神社の片隅、古びた神棚の奥にひっそりと安置されているのは、古来より伝わる「真影鏡（しんえいきょう）」と呼ばれる秘宝だ。その名の通り、鏡には現世の姿だけでなく、影に潜む真実、あるいは失われた記憶を映し出す不思議な力があるとされている。しかし、その力はあまりにも強大で、不用意な使用は禁忌とされ、代々博麗の巫女が厳重に管理してきた。

今の巫女、博麗霊夢は、その真影鏡の存在を薄々知っていたものの、あまりにも現実離れした伝説としてしか捉えていなかった。日常の喧騒、妖怪退治、そして時折訪れる人間たちの悩み相談。そんな忙しい日々の中で、鏡の真の力に触れる機会など、あるはずもなかったのだ。

しかし、その平穏は、ある日突然、崩れ去った。

その日、霊夢はいつものように神社に現れた客人を迎えていた。いつもは賑やかな境内に、今日は妙な静けさが漂っていた。空はどんよりと曇り、風もほとんど吹いていない。まるで世界全体が息を潜めているかのようだった。

「あら、珍しいお客さんね。こんな天気だし、何かあったの？」

霊夢が声をかけたのは、妖怪の賢者、八雲紫だった。紫は扇子を広げ、妖艶な笑みを浮かべていた。

「あらあら、霊夢ちゃん。そんなに警戒しなくてもいいじゃない。私だって、たまにはお茶でも飲みたくなるものよ？」

紫の言葉はいつも通り飄々としていたが、その瞳の奥には、霊夢が普段見慣れない、微かな焦りの色が見て取れた。

「でも、こんなところで会うなんて、何かあったのかしら？」

「ふふ、それはね…」

紫は言葉を切り、懐から小さく古びた箱を取り出した。箱には複雑な文様が刻まれ、古めかしい雰囲気を放っている。

「これは…？」

「これこそ、あなたがまさか知らないはずはないであろう、真影鏡の封印が破られた証拠よ。」

「なっ…！真影鏡が…？」

霊夢は息を呑んだ。真影鏡は、誰にも触れることが許されていないはずだ。それが破られたということは、一体誰が、そして何のために？

「それも、ただ破られたのではないの。鏡の力が、一部、漏れ出してしまったようなのよ。そして、その影響で…」

紫の言葉が途切れた瞬間、博麗神社の境内が、一瞬、奇妙な光に包まれた。それは、陽の光とも月の光とも違う、どこか幽玄で、それでいて不気味な輝きだった。

「…この世の常識が、少しばかり歪んでしまった、というわけ。」

光が収まった後、境内には何も変わった様子はないように見えた。しかし、霊夢は、肌で感じる奇妙な違和感に気づいた。鳥の声がいつもより遠く聞こえる。風の匂いが、いつもと違う。そして何よりも、彼女自身の内側で、何かがざわついているような感覚があった。

「歪んだって…具体的にどういうこと？」

「そうね。例えば、あなたが今、目の前にいる私を『八雲紫』だと認識しているでしょう？」

「当たり前よ。あなた以外に誰がいるの？」

「しかし、もし、あなたが認識している『私』が、本当の私ではないとしたら？」

紫の言葉に、霊夢は眉をひそめた。

「どういう意味？」

「真影鏡の力は、物事の『影』に宿る真実を映し出す。それが漏れ出したことで、現世の『影』が、現実そのものに干渉し始めたのよ。つまり、人々の認識が、歪められている可能性がある。」

「認識が…歪められている？」

「そう。それは、あなた自身にも起こりうる。例えば、あなたの記憶が、ほんの少しだけ、変わっているかもしれない。」

「私の記憶が…？」

霊夢は、自分の記憶を辿った。博麗神社の巫女として生きてきた日々。妖怪退治。仲間たちとの交流。それらの記憶に、確かに、疑う余地のない「真実」が宿っているはずだった。

「そう、例えば、あなたが今、私に話しかけているという『事実』。もし、あなたが本来、私とはこういったやり取りをするはずではない、と記憶していたとしたら？それは、鏡の力による『歪み』かもしれない、ということ。」

紫の言葉は、霊夢の心をかき乱した。真影鏡の力。それは、自己の認識さえも揺るがす、恐るべき力だった。

「でも、どうして真影鏡が…」

「その原因も、まだ掴めていないの。ただ、鏡の封印が破られたのは、決して偶然ではない。誰かが意図的に、鏡の力を解き放った可能性が高い。」

紫は、扇子で口元を隠し、悪戯っぽく笑った。

「そして、その『誰か』が、この歪んだ現実を利用して、何かを企んでいるとしたら…」

その言葉は、霊夢に確かな危機感を抱かせた。彼女は、巫女としての使命を思い出した。この世の秩序を守るという、博麗の巫女としての、そして彼女自身の、揺るぎない「真実」。

「私にできることは？」

「まずは、この状況を詳しく調べることね。そして、歪みの原因となった『影』の正体を見つけること。」

紫は、博麗神社の境内を見回した。いつもと変わらないように見える光景の中に、確かに、微かな異変が潜んでいるのを、彼女は感じ取っていた。

「この歪みは、徐々に広がる可能性がある。早急に対処しないと、幻想郷全体が、真実と偽りの境界線が曖昧な、奇妙な世界になってしまうかもしれないわ。」

「そんなの、許しておけるわけないわ。」

霊夢は、決意を固めた。真影鏡の力。それは、真実を映し出す鏡。だからこそ、この歪んだ現実の「影」に潜む、真実を見つけ出すことができるはずだ。

「まず、どこから調べればいい？」

「そうね。まずは、鏡の封印が破られた場所、つまり、この神社の奥にある、真影鏡が安置されていた場所かしら。そこには、何かしらの痕跡が残っているかもしれない。」

紫は、神社の奥へと続く、薄暗い廊下を指差した。霊夢は、ためらうことなく、その先へと足を踏み入れた。

廊下の空気は、ひんやりとしていた。壁には、古ぼけた掛け軸が飾られており、そこには、あまりにも古い、しかしどこか見覚えのあるような、神秘的な絵が描かれていた。

「この絵…」

「それは、真影鏡が初めて作られた頃の、伝説の絵師が描いたものよ。鏡に秘められた力を、絵に映し出そうとした、と言われているわ。」

紫の解説を聞きながら、霊夢は、安置されていた場所へと辿り着いた。そこは、狭く、静寂に包まれていた。中央には、空になった台座が鎮座しており、その周囲には、微かな光の残滓が漂っているのが見えた。

「やはり、鏡の力が漏れ出した跡ね。」

霊夢は、台座に手をかざした。指先が触れた瞬間、彼女の脳裏に、一瞬、断片的な映像が流れ込んできた。それは、霞がかかったような、曖昧な光景だった。

「どう？何か見えた？」

「…断片的だけど、何かしらの光景が…」

霊夢は、目をつぶり、その断片的な映像を、必死に繋ぎ合わせようとした。そこには、黒い影のようなものが、鏡に手を伸ばしている姿が見えた。そして、その影の背後には、巨大な、しかしぼんやりとした「何か」が、蠢いているのが見えた。

「…影。そして、その影を操る、何か。」

「影を操る…それは、興味深い。真影鏡の力は、現世の『影』に干渉する。そして、その『影』を操る存在がいる…」

紫は、扇子を静かに畳んだ。その表情には、先ほどの飄々とした雰囲気はなく、真剣な色が浮かんでいた。

「この世には、現世の『影』に宿る、古の力を持つ妖怪たちがいる。彼らの中には、鏡の力を悪用しようと企む者もいるかもしれない。」

「でも、誰なの？」

「それは、これから探していくしかないわね。ただ、一つだけ確かなことがある。」

紫は、霊夢の瞳をまっすぐに見つめた。

「あなたの記憶が、もし歪められているとしたら。あなた自身が、あなたの『真実』を見失っているとしたら。それでも、あなたは、この幻想郷を守れる？」

霊夢は、迷わず頷いた。

「たとえ記憶が曖昧になっても、たとえ自分が何者か分からなくなっても、この幻想郷を守りたいという気持ちは、変わらない。それが、私の『真実』だから。」

その言葉を聞いた紫は、満足そうに微笑んだ。

「あなたらしいわ。では、早速、調査を開始しましょう。まずは、この歪みが、具体的にどの程度広がっているのか、そして、その『影』の操り手が、誰なのかを掴む必要がある。」

「どうやって？」

「そうね。まずは、この歪みの影響を最も受けやすい、人間たちから話を聞くのがいいかもしれないわ。彼らの認識の歪みが、一番分かりやすいはず。」

紫は、扇子を再び広げ、妖艶な笑みを浮かべた。

「さあ、霊夢ちゃん。あなたの『影』に潜む『真実』を、共に追い求めましょう。この先、どんな奇妙な現実が待ち受けているか、誰にも分からないけれど、私たちが、その『影』を打ち破ってみせるわ。」

博麗神社の境内には、再び、微かな風が吹き始めた。それは、まるで、新たな冒険の始まりを告げる、神秘的な囁きのようだった。霊夢は、胸に抱いた決意を胸に、紫と共に、歪んだ現実の「影」へと、その第一歩を踏み出した。真影鏡の残響が、幻想郷の片隅で、静かに、しかし確かに、新たな物語を紡ぎ始めていた。