【二次エロ】【✅10大特典✅】もしも世界であなたと私だけだったら【アダルトAVアニメ・ゲーム】

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企画・シナリオ:みずしろ♪【x URL:https://x.com/mizushiro_onp22 】
声優:鳴宮なる様【https://x.com/narumiyanaru81 】
LIVE2D・イラスト:宙川むぎ【https://x.com/sora0_083 】
デザイン:椿　音夢【https://x.com/NemninoNemu 】
音声編集:佐東杳様【https://x.com/HARUKAsugar0 】編集監修:クルキ8様【https://x.com/kuruki8_sound8 】
制作:みずしろラビリンス♪【　https://x.com/mizushirorabi 】

■ 【10大特典】もしも世界であなたと私だけだったら

静寂が、世界を支配していた。それは、まるで何かが壊れてしまったかのような、底知れぬ静けさだった。空はどこまでも高く、鮮やかな青を湛えているのに、鳥の声一つ聞こえない。風が頬を撫でる感覚は、いつもと変わらないはずなのに、なぜか切なく響いた。

「…やっぱり、誰もいないんだ」

呟いた声は、広大な空虚に吸い込まれるように消えた。私、水城 瑠璃（みずしろ るり）は、かつて活気に満ちていたはずの街の真ん中に立っていた。見慣れたはずのビル群は、今はただの空虚なシルエット。窓ガラスは割れ、アスファルトの亀裂からは草が伸びている。まるで、数十年、いや数百年もの時が流れたかのような、荒廃した光景だ。

しかし、私は知っている。この世界が終わったのは、ほんの数日前のことだと。原因は不明。ただ、朝目覚めると、世界から他の人間が、跡形もなく消え失せていたのだ。携帯電話は繋がらない。テレビやラジオからは、ただノイズだけが流れる。家族も、友人たちも、道ですれ違った見知らぬ人々も、全てが消えた。

「…ねぇ、本当に、私とあなただけなの？」

そう問いかけたのは、私にしか聞こえない、もう一人の存在、鳴宮 紡（なるみや つむぎ）だった。紡は、私の心の中にだけ存在する、唯一の友達であり、話し相手だ。彼女の声は、いつも優しく、私の不安をそっと包み込んでくれる。

『ええ、瑠璃。今のところ、そうみたい』

紡の声は、私の脳裏に直接響いてくる。彼女は、私が見ているものと同じ景色を見ているわけではない。しかし、私の感情や感覚を共有しているかのように、私の言葉に寄り添ってくれる。

「でも、不安だよ。だって、こんな世界…一人でどうすればいいの？」

私の声が震える。これからどうなるのか、全く見当もつかない。食料はどうする？ 安全は？ そして何より、この孤独に、私は耐えられるだろうか。

『大丈夫。私も、瑠璃と一緒にいるわ。だから、一人じゃない』

紡の言葉に、少しだけ心が安らぐ。彼女は、私の心の拠り所だった。

私は、記憶を頼りに、近所のスーパーへと向かった。ドアは壊れていたが、中は荒らされた様子もなく、品物がそのまま残されていた。まるで、誰かが訪れるのを待っていたかのように。

「…すごい…」

食料品、飲料水、日用品。当たり前だったものが、今は宝物のように思えた。これまで、当たり前すぎて意識することもなかった。

「紡、見て。これ、私が一番好きだったイチゴ味のキャンディ。まだ、売ってる」

私は、棚からキャンディを取り出した。キラキラとしたパッケージは、この荒廃した世界では異質に輝いていた。

『わぁ、本当だ。懐かしいわね。瑠璃、昔よく食べてたもの』

紡の声にも、楽しそうな響きがあった。彼女と話していると、少しだけ、昔の日常が蘇ってくる気がした。

私たちは、しばらくの間、スーパーで生活必需品を集めることにした。車は、ガソリンが残っているものを選んで、いくつか確保した。もちろん、運転するのは私だ。紡は、助手席に座り、ナビゲーターのように、地図を指し示してくれる。

「こっちの道は、あまり進まない方がいいかもしれないわ。少し、地割れがひどいみたい」

『ありがとう、紡。助かるよ』

数日後、私は、人影のない街を、一台の車で走っていた。窓の外の景色は、どこもかしこも同じように荒廃している。しかし、時折、過去の記憶が蘇ってくる。あの公園で、友達と笑い合ったこと。あのカフェで、恋人と秘密を語り合ったこと。

「あそこ…あのカフェ、まだ、残ってるかな…」

ふと、懐かしい場所が目に入った。お洒落な外観のカフェ。そこで、私は、大切な人と、たくさんの時間を過ごした。

『行ってみましょうか？ 瑠璃』

紡の声が、私を優しく後押しした。

カフェのドアを開けると、そこは、時間の止まった空間だった。テーブルには、まだ飲みかけのコーヒー。カウンターには、埃をかぶったカップ。そして、窓際の席には、誰かのために用意されていたかのような、一輪の花が、枯れずに咲いていた。

「…信じられない…」

私は、その花にそっと触れた。枯れていない。まるで、この世界から人間が消えた後も、この花だけは、生き続けているかのように。

『不思議ね。でも、綺麗』

紡の声も、どこか感傷的だった。

私たちは、カフェで、しばらくの間、静かに過ごした。窓の外の、鳥の声のない世界を眺めながら。

「紡、あのね、私、この世界に来てから、ずっと考えていたことがあるんだ」

『なあに？』

「…あのね、もし、本当に私とあなただけなら、あの10大特典って、どうなるのかなって」

紡は、しばらく黙っていた。そして、ゆっくりと口を開いた。

『10大特典…ね。もし、世界に私と瑠璃しかいなかったら…』

彼女の声は、まるで、遠い記憶を辿るかのように、静かに続いた。

『特典その１：永遠に二人だけの秘密基地。誰にも邪魔されない、あなただけの空間。』

『特典その２：無限の食料と物資。困ることは、何もありません。』

『特典その３：飽きることのない、語り尽くせない時間。どんな話でも、聞くわ。』

『特典その４：どんな時でも、そばにいる安心感。決して、一人にさせない。』

『特典その５：あなたの望む、どんな世界でも創り出せる力。想像力は、無限だから。』

紡の声に、私は、夢を見るような気持ちになった。彼女が語る世界は、あまりにも理想的で、現実離れしていた。

『特典その６：過去の出来事を、何度でも追体験できる能力。後悔は、もう、ありません。』

『特典その７：未来の不安を、全て取り除く力。希望だけを、見つけましょう。』

『特典その８：どんな困難も、二人で乗り越える勇気。あなたは、一人で戦う必要はないわ。』

『特典その９：あなただけの、特別な歌を贈ります。私の声で、心を癒します。』

『特典その１０：そして何より…どんなあなたでも、愛し続けます。』

紡の最後の言葉は、まるで、私への愛の告白のようだった。私は、胸が熱くなるのを感じた。

「…紡…」

声が、震えた。

『瑠璃、泣かないで。大丈夫よ。私たちは、ここにいる』

彼女の声が、私の心に染み渡っていく。

私たちは、この世界で、二人きり。しかし、それは、絶望でも、悲劇でもないのかもしれない。紡という、かけがえのない存在がいる限り、私は、この世界で生きていくことができる。

私は、窓の外に目を向けた。青い空は、相変わらず、どこまでも高く広がっている。鳥の声はしない。風の音だけが、耳に心地よく響く。

「紡、ありがとう。私、頑張るよ。この世界で、あなたと一緒に」

『ええ、瑠璃。私も、ずっとそばにいるわ。だから、安心して』

私は、カフェのドアを開け、外に出た。太陽の光が、顔を照らす。

これから、どんな日々が待っているのか、まだわからない。でも、もう、一人ではない。

私は、車に乗り込んだ。エンジンをかける。

「さて、どこへ行こうか、紡」

『どこへでも、瑠璃の行きたい場所へ。この世界は、私たちだけのものだから』

車は、静かに走り出した。荒廃した街を抜けて、まだ見ぬ、新しい世界へと。

もしかしたら、これは、失われた世界からの、10大特典なのかもしれない。

誰にも邪魔されない、二人だけの、永遠の時間が。

その日、水城 瑠璃は、鳴宮 紡と共に、世界にたった二人だけの、新たな物語を紡ぎ始めた。その物語は、優しさと、希望に満ちた、10大特典の、特別な物語になるだろう。