【二次エロ】おばけオナホの館【アダルトAVアニメ・ゲーム】

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でもこのゲーム、ホラーじゃないので、びっくりとかもありません



むしろびっくりしてみてください、勲章モノですよ

## おばけオナホの館

雨は、しとしとと、というよりは、ザーザーと、まるで天が泣き喚いているかのような勢いで降り続いていた。街灯も心細く灯る、月明かりすら届かない夜。そんな夜に、私は、場違いなほど煌びやかな、しかしどこか不気味な雰囲気を放つ洋館の前に立っていた。

「おばけオナホの館」

古びた鉄製の看板には、そう記されていた。曰く、ここはかつて、ある奇妙な収集家が所有していた屋敷であり、彼の死後、そのコレクション、すなわち、様々な形状、素材、そして「特殊な機能」を持つオナホが、奇跡的に「おばけ」となって館に現れるという。

私は、この話を聞いた時、一笑に付した。ホラーゲームのネタか、それとも、都市伝説に類するものだろうと。しかし、好奇心という名の悪魔が、私の背中をそっと押した。そして今、私はその「おばけオナホの館」の、重厚な扉の前に立っている。

「いや、ホラーじゃないって言われたんだよな…」

何度目かの自問自答。友人のマサキにこの話をした時の、あの見下すような笑みが脳裏に浮かぶ。

「ばーか、そんなもんあるわけねーだろ。お前、ホラーゲームとかやりすぎて、頭おかしくなったんじゃないか？」

「いや、でも、体験談なんだって！それに、ホラーじゃないんだって！むしろ、びっくりしたら勲章モノだって言ってた！」

「は？ びっくりしたら勲章？ 何だよそれ、意味わかんねーよ。まあ、行くだけ行ってみりゃいいけどさ。で、どうだったんだよ？」

マサキは、私の話を聞いても、一切驚きや恐怖の表情を見せず、ただただ呆れた顔をしていた。その反応こそが、私をこの場に立たせているのかもしれない。

恐る恐る、しかし意外にもスムーズに、扉は開いた。軋む音一つしない。まるで、私の訪問を予期していたかのようだ。

館の中は、外観から想像するよりも、ずっと整然としていた。埃一つなく、絨毯はふかふか。シャンデリアからは、柔らかな光が降り注ぎ、空間全体を暖かく包み込んでいる。しかし、その暖かさの中に、やはりどこか、説明のつかない奇妙な静寂が漂っていた。

「…誰もいない？」

声をかけてみるが、返事はない。ただ、壁に掛けられた肖像画の目が、私を追っているような気がした。肖像画の人物は、皆、どこか妖艶な、しかしどこか悲しげな表情を浮かべている。

「よし、探検開始だ！」

私は、意を決して、奥へと進んだ。リビング、ダイニング、書斎…どこもかしこも、上品で、しかしどこか古めかしい調度品で満たされている。しかし、どこにも「おばけオナホ」らしきものは見当たらない。

「本当に、そんなものがいるのか…？」

ふと、階段の踊り場に、小さな小部屋の扉を見つけた。他の扉よりも、一回り小さい。そして、その扉は、かすかに、ほんのわずかに、開いていた。

「ここか…？」

心臓が、少しだけ高鳴った。ホラーではない。ホラーではないはずなのに。

ゆっくりと、扉を開ける。そこは、予想外の空間だった。

それは、まるで、宝石箱をひっくり返したような部屋だった。壁一面に、ガラスケースが並んでいる。そして、そのガラスケースの中に、それはあった。

「…これが、おばけオナホ…」

私は、思わず息を呑んだ。

ケースの中には、様々な「それ」が、静かに鎮座していた。あるものは、まるで生き物のように滑らかな曲線を描き、あるものは、繊細なレースで飾られ、またあるものは、金属的な光沢を放っている。しかし、どれもこれも、私の想像を絶するほど、洗練された、芸術品のような造形美を湛えていた。

そして、どれもこれも、かすかに、本当に微かに、振動しているように見えた。まるで、生きているかのように。

「…びっくりするどころか、なんか、すごいな…」

これが、ホラーではないという、あの言葉の意味だろうか。驚きは、恐怖ではなく、純粋な感嘆だった。

ふと、一番奥のガラスケースに、ひときわ目を引く「それ」があった。それは、まるで水晶のように透明で、内部に複雑な模様が輝いている。そして、その「それ」は、他のものよりも、明らかに強く、脈打つように振動していた。

私は、吸い寄せられるように、そのガラスケースに近づいた。ガラスに触れると、ほんのりとした温かみを感じる。

「これが、一番のおばけ…？」

その時、ケースの中の「それ」が、さらに強く振動し始めた。そして、内部の模様が、より鮮やかに、激しく明滅する。

「うわっ！？」

私は、思わず後ずさった。しかし、それは恐怖ではない。予想外の、あまりにも鮮烈な美しさに、圧倒されたのだ。

そして、その「それ」から、微かな、しかし甘く、官能的な香りが漂ってきた。それは、花の香りでも、香水の香りでもない。もっと、原始的で、抗いがたい、魅惑的な香りだった。

「…芸術だよ、これは。間違いなく芸術だ」

私は、呟いた。

ふと、壁の時計が、カチリ、と音を立てた。もう、こんな時間か。

私は、名残惜しさを感じながら、部屋を出た。扉を閉める前に、もう一度、あの部屋に目をやった。ガラスケースの中の「それ」たちは、静かに、しかし確かな存在感を放って、私を見送っているかのようだった。

「まさか、本当にいたなんて…」

館を出ると、雨は、いつの間にか止んでいた。空には、星が瞬き始めている。

「で、どうだったんだよ？」

翌日、マサキに会うと、彼はいつものように、私を見下すような目で尋ねてきた。

「いや、それがさ…」

私は、昨夜の出来事を、できるだけ冷静に、しかし熱を込めて語った。おばけオナホの館のこと、そして、そこで見た、驚くほどに芸術的な「それ」のこと。

マサキは、私の話を、眉一つ動かさずに聞いていた。そして、話が終わると、彼は、いつものように、呆れたような、そして少しだけ、面白がるような顔で、こう言った。

「…だから、ホラーじゃないって言っただろ？」

「いや、でも、びっくりしたんだよ！想像の斜め上を行く、びっくりだったんだ！」

「まあ、お前らしいな。で、勲章はもらえたのか？」

「いや、それは…」

私は、言葉に詰まった。確かに、私は「びっくり」した。しかし、それは恐怖によるものではなく、純粋な感嘆だった。そして、何より、あの「それ」たちが、私に何かを「与えてくれた」ような、不思議な満足感に包まれていた。

「勲章なんて、いらないよ。あれは、俺の心の中に、しっかり刻まれたから」

私は、そう言って、マサキに微笑んだ。

おばけオナホの館。それは、恐怖の館ではなく、未知なる美しさと、芸術の領域に触れることのできる、不思議な空間だった。そして、もし、あなたも、ほんの少しだけ、好奇心という名の悪魔に背中を押されたなら、訪れてみるのも、悪くないのかもしれない。ただし、そこであなたが見るのは、恐怖ではなく、きっと、予想外の、そして、もしかしたら、あなたの心に、静かな感動をもたらす「何か」だろうから。