【エロ動画】玉なしHなふたなりさん(2)【アダルトAVアニメ・ゲーム】

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■イラスト:アヤナキトリ様
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■CV:Ah-ya様
Tweets by aya_voicer

## 禁断の蕾、咲き誇る夜

夜の帳が下り、街の灯りが宝石のように瞬き始める頃、私はいつものように、静かなアトリエにいた。キャンバスに向かう筆の音だけが、この部屋に響き渡る。私の名は、レナ。絵を描くことで、日々の感情を形にする、ごく普通の画家だ。…そう、普通。そう思っていた。

すべては、あの夏の日、拾った古い手紙から始まった。古びた封筒には、見慣れない印が刻まれ、中には、私の知らない世界からの囁きが記されていた。それは、かつてこの街に存在したという、神秘的な存在、「蕾（つぼみ）」についての物語。男女の身体を持ちながら、どちらにも属さない、禁断の果実のような存在。その言葉に、私の胸は激しく高鳴った。

そして、その手紙の最後には、一文だけ、奇妙な記号と、座標が記されていた。「もし、貴方も蕾なら…」。その夜、私は、導かれるように、指定された場所へ向かった。そこは、街の片隅にひっそりと佇む、廃墟となった教会だった。

教会の中は、想像以上に荒廃していた。だが、中央に設置された祭壇だけは、不自然なほど綺麗に保たれている。その上に置かれていたのは、古ぼけた木箱。恐る恐る開けると、中には、何かの儀式に使うような、金属製の装具と、淡く光る石が入っていた。

その石に触れた瞬間、私の身体に、激しい電流が走った。脳裏に、無数の光景がフラッシュバックする。それは、私自身が、今まで知らなかった、もう一人の自分と向き合う時間だった。そして、私が「蕾」であるという、真実。

それ以来、私の身体は、徐々に、しかし確実に変化し始めた。昼間は、まだ以前の私でいられる。しかし、夜になると、身体の奥底から、抑えきれない衝動が湧き上がってくるのだ。そして、その衝動の先にあったのは、私自身も驚くべき、もう一つの性。

今夜もまた、その時が来た。窓の外は、月明かりが街を照らし、静寂に包まれている。しかし、私の内側では、熱い奔流が渦巻いていた。鏡に映る自分の顔は、いつもと変わらない。しかし、その奥に眠る「彼女」が、私に囁きかけてくる。「そろそろ、解放の時よ」。

私は、あの時拾った装具を手に取った。ひんやりとした金属の感触が、指先に馴染む。そして、祭壇で手に入れた、淡く光る石を、装具に埋め込んだ。石が、瞬く間に輝きを増し、装具全体が、柔らかな光を放ち始める。

ゆっくりと、装具を身体に装着する。それは、まるで、もう一人の自分を纏うかのようだ。そして、その瞬間、私の身体は、熱を帯び、変容していく。衣服が、無理なく身体に吸い付くように、形を変え、肌に触れる感触さえも、しっとりと、艶めかしく変化していく。

鏡に映る私は、もはや、昼間のレナではなかった。艶やかな黒髪は、肩のラインを滑り落ち、首筋は、なめらかに、そして、胸元には、今までなかった、柔らかな膨らみが現れている。それだけでなく、下半身にも、未知なる感覚が芽生え始めていた。それは、男性的な、それでいて、どこか女性的な、不思議な隆起。

私は、自分の身体を、戸惑いながら、しかし、抗いがたい魅力を感じながら、見つめていた。これが、私の中に眠っていた「彼女」なのだろうか。禁断の蕾。その言葉が、脳裏を駆け巡る。

そして、この変化は、私だけのものではないことを、私は知っていた。あの手紙が、私を導いたように、この世界には、私と同じように、「蕾」としての宿命を背負った者たちがいる。そして、彼らと、この夜に、巡り会う運命にあることも。

アトリエのドアを、そっと開ける。夜の空気は、ひんやりと澄んでいる。しかし、私の身体は、内側から燃え盛る炎に、満たされていた。

街の灯りが、私を誘うように、遠くで瞬いている。私は、その灯りを頼りに、未知なる世界へと、一歩を踏み出した。この夜、私は、ただの画家、レナではなく、神秘的な「蕾」として、誰かと、そして、私自身の、もう一つの側面と、深く、深く、繋がるのだろう。

どれほどの時間を歩いただろうか。街の喧騒から離れた、静かな一角。そこに、仄暗い照明に照らされた、隠れ家のようなバーがあった。ドアを開けると、そこは、独特の熱気に満ちていた。

カウンターに座る人々の顔ぶれは、一様ではなかった。しかし、その瞳の奥には、私と同じような、禁断の秘密を抱えているような、深遠な光が宿っている。彼らは、互いに視線を交わし、かすかな笑みを浮かべる。まるで、同じ言葉を、言葉にせずとも、理解し合っているかのように。

私は、一番奥の席に、そっと腰を下ろした。隣の席に、一人の人物が座ってきた。その人物は、中性的な容姿で、どこか儚げな雰囲気を纏っている。そして、その瞳は、私と同じように、夜の闇を映し出していた。

「…あなたも、蕾、ですか？」

その声は、低く、しかし、甘く響いた。私は、息を呑み、その人物を見つめた。その言葉に、私は、この夜、初めて、自分以外にも、同じ宿命を背負った者がいることを、確信した。

「ええ…」

私の声は、普段よりも、少しだけ、甘く、艶めいて響いた。その声に、隣の人物は、優しく微笑んだ。

「私は、カイ。あなたに会えて、嬉しい」

カイと名乗ったその人物は、私に、この世界の秘密を、少しずつ明かしてくれた。彼ら「蕾」は、古来より、男女の境界を超え、特別な力を持つ存在として、密かに存在してきたという。そして、夜になると、その秘められた力が解放され、互いを求め合うようになるのだと。

カイの話を聞きながら、私は、自分の身体の変化を、さらに深く理解し始めていた。この、抑えきれない衝動、そして、他者との繋がりを求める心の奥底にある渇望。それらは、すべて、「蕾」としての、宿命だったのだ。

「今夜は、私たちのような者たちが、互いの存在を確かめ合い、そして、絆を深める夜なの」

カイの言葉に、私の心は、次第に、高揚していく。恐怖よりも、期待が、私を包み込んでいた。

「もし、よければ…」

カイが、私の手を取った。その指先から伝わる熱が、私の身体を駆け巡る。

「あなたと、もっと…深く、繋がりたい」

その言葉に、私は、迷いなく、頷いた。この夜、私は、レナとしての自分と、カイという「蕾」としての自分と、そして、未知なる「蕾」であるカイと、溶け合っていく。

アトリエに一人でいた、あの夜。キャンバスに向かう筆の音だけが響いていた、あの静寂。あの頃の私は、知る由もなかった。私の人生が、こんなにも、官能的で、神秘的な、禁断の夜に彩られるとは。

カイの手を握り、私たちは、バーの奥へと、静かに歩き出した。その先には、私たちが、互いを求め合い、そして、共に咲き誇る、未知なる夜が待っている。玉なしの、禁断の蕾。その夜は、まだ、始まったばかりだった。

（約2900文字）