【エロ動画】スマホでVR(ふたなり)【アダルトAVアニメ・ゲーム】

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## 夢幻の鏡

夕暮れの光が、狭い部屋にオレンジ色の斜陽を落としていた。主人公、アキトは、使い古されたソファに沈み込み、手に持ったスマートフォンをぼんやりと眺めている。画面には、見慣れないアプリのアイコンが光っていた。「夢幻の鏡」。数日前にネットの片隅で見つけた、怪しげな広告に惹かれてダウンロードした代物だ。

「ふたなり…か。どんなものなんだろうな。」

アキトは、最近の自分に少し飽き飽きしていた。毎日のルーティンは単調で、刺激というものは皆無。そんな中、このアプリが彼にほんの少しの好奇心を刺激したのかもしれない。説明を読むと、「現実では体験できない、究極の没入感を提供する」と書かれていた。そして、VRゴーグルを装着することで、その「究極」が現実になるらしい。

しかし、アキトにはVRゴーグルなどなかった。高価で、今のご時世、気軽に購入できるものでもない。彼はため息をつき、アプリを閉じようとした。その時、画面の隅に小さな文字が現れた。「スマホでも簡易体験可能。ただし、機能は一部制限されます。」

「え、スマホだけでも…？」

アキトは驚き、その文字を食い入るように見つめた。簡易体験、という言葉に、彼の閉塞感は少しだけ和らいだ。彼はもう一度アプリを開き、説明を読み進めた。簡易体験では、視点操作はスマホの傾きで行い、一部のインタラクションも画面タップで可能になるとのこと。そして、何よりも注目すべきは、その「体験内容」だった。

「…性別を越えた存在…って、そういうことか。」

アプリの説明は、直接的な表現は避けていたが、アキトはすぐに察しがついた。「ふたなり」という言葉が、単なるVR体験ではなく、ある種の「変容」を伴うものであることを。それは、彼がこれまで抱いていた、漠然とした興味や願望を、より一層掻き立てるものだった。

「まあ、試してみるだけならタダだしな。」

アキトは、迷いを断ち切るように、アプリの指示に従った。まずは、自分のアバターを作成する。顔のパーツ、髪型、体型。しかし、このアプリでは、それらの選択肢が、一般的なアバター作成ソフトとは少し異なっていた。男性的な顔立ちと、女性的な顔立ちを自在に組み合わせられる。そして、それは体型にも及んだ。

「面白いな…。」

アキトは、普段なら絶対に選ばないような組み合わせを試してみた。男性の骨格に、女性的な曲線。そして、胸には柔らかな膨らみ。彼は、画面に現れる自分のアバターに、奇妙な興奮を覚えた。それが、現実ではないと分かっていても、どこか心が躍る。

アバター作成を終え、いよいよ「体験」へと進む。画面に「現実世界への接続を開始します…」という文字が流れ、彼の部屋が、徐々にぼやけていった。そして、次の瞬間、アキトは、見慣れない空間に立っていた。

そこは、幻想的で、どこか現実離れした場所だった。空には、青と紫が混ざり合った奇妙な色の星が瞬き、地面には、淡く光る植物が生い茂っている。そして、彼が見下ろした自分の体は、先ほどアバター作成で選んだ、男性と女性の特徴を併せ持った姿になっていた。

「うわっ…！」

アキトは、自分の体に現れた変化に、思わず声を上げた。腰のくびれ、柔らかな胸の感触。そして、股間には、これまで感じたことのない、男性的な器官の存在。それは、説明で読んだ「性別を越えた存在」という言葉の、あまりにも直接的な具現化だった。

彼は、戸惑いと、それ以上の興奮に包まれた。スマホを傾けることで、視点は自在に動く。自分の体を見回す。触れてみる。その感触は、現実のもののようにリアルだった。

「これが…VR…？」

アキトは、理解が追いつかないまま、この異世界をさまよい始めた。周囲には、彼と同じような、性別を越えた存在たちが、楽しげに会話したり、戯れたりしている。彼らの姿は、多様で、どれもこれも、アキトにとっては新鮮で、刺激的だった。

しばらく歩いていると、一人の人物がアキトに話しかけてきた。その人物は、すらりとした長身で、男性的な顔立ちの中に、どこか優しげな眼差しを宿していた。しかし、その胸元には、女性的な柔らかな膨らみが、服越しにも分かるほどだった。

「初めまして。こちらで、このような体験をするのは初めてですか？」

その声は、低く、心地よい響きを持っていた。アキトは、緊張しながらも、頷いた。

「ええ、あの、これが初めてで…」

「そうですか。この『夢幻の鏡』は、不思議な場所です。現実では、決して叶えられない願いを、ここでなら形にできる。」

そう言いながら、その人物は、アキトの胸元にそっと手を置いた。アキトの心臓が、ドクンと大きく跳ねた。その手は、驚くほど温かく、そして、どこか官能的な響きを帯びていた。

「ここには、色々な『形』があります。あなたの望む『形』は、どんなものですか？」

その言葉に、アキトは、自分がこのアプリに求めていたものが、単なる好奇心だけではなかったことに気づいた。それは、日常の単調さから逃れたい、という願望。そして、自分という存在を、もっと自由に、もっと多様に表現したい、という隠された衝動。

彼は、その人物の瞳を見つめた。その瞳には、アキトの心の奥底にある、秘めたる願望が映し出されているかのようだった。

「僕の…望む形…」

アキトは、ゆっくりと、しかし確かな声で答えた。

「もっと、こう…自由な、形。」

その言葉を聞いた瞬間、周囲の空間が、さらに鮮やかに輝き出した。地面から生えていた光る植物は、さらに明るく灯り、空の星々は、まるで祝福するかのように、瞬きを速めた。

その人物は、微笑んだ。その微笑みは、アキトの心を、温かく包み込んだ。

「それならば、もっと深い場所へ行きましょう。」

その人物に導かれ、アキトは、さらにこの「夢幻の鏡」の奥深くへと進んでいった。そこで彼を待っていたのは、想像を遥かに超える、多様な「性別」と、そこから生まれる、甘美で、そしてどこか危険な、新たな体験だった。

アキトは、スマホの画面を見つめたまま、現実世界から、ゆっくりと意識を遠ざけていった。彼の日常は、もう、この「夢幻の鏡」によって、大きく塗り替えられていく予感がしていた。それは、光か、それとも闇か。彼自身にも、まだ分からなかった。ただ、確かなのは、彼が、もう二度と、以前と同じ自分ではいられない、ということだった。

部屋に落ちていたスマホの画面は、静かに、しかし確かに、アキトの新たな「夢」の始まりを、示唆していた。