【エロ動画】動画版 閉鎖的肉欲劇場【アダルトAVアニメ・ゲーム】

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*分岐点がございますが、片方のルートは収録しておりません。
　予めご了承ください。

――――ゲーム仕様――――

★ジャンル　　　　　成人向けノベルゲーム
★CG数　　　　　　アニメーション11種
★画面サイズ　　　  1280×720
★制作ツール★　　　ティラノビルダー

_______________________________

★システム　　　　　ハチマル
★シナリオ　　　　　霜月 撫子
★グラフィック　　　ハチマル
★UI　　　　　　　　空想曲線様
　　　　　　　　　　加工　ハチマル
★背景　　　　　　「ホラー洋館の背景がそろう01」完全フリー素材集!!
　　　　　　　　　　きまぐれアフター様
★BGM　　　　　　フリー素材音楽 Vol.1・2・3バンドル様
★SE　　　　　　　効果音ラボ様
　　　　　　　　　音声素材:タイガーリリー様
　　　　　　　　　効果声素材集　by tigerlily様
　　　　　　　　　簡単に使える!BGM素材集「ショートジングル」様
　　　　　　　　【無料】ラブホで録った効果音50選【音声作品にも使える!】様
★テストプレイ・デバッグ作業　　あかすずめ様
★PVナレーション　白樺　玲奈様
★制作　　　　　　ハチマルエクストリーム

## 閉鎖的肉欲劇場

霧雨が、無機質なコンクリートの壁に染みを作るように、ゆっくりと、しかし確実に、この世界を侵食していた。ここは「箱庭」と呼ばれる、外部から完全に遮断された空間。広大な土地が広がるという伝説も、今となってはただの幻影でしかない。人々は、いつからか、この巨大な閉鎖空間で、ただひたすらに「欲望」を満たすために生きていた。

物語は、一人の青年、アキラから始まる。彼はこの「箱庭」で生まれ育ち、外界の知識も、過去の記憶も、ほとんど持たずに生きてきた。日々の生活は、ある種の「儀式」に則って進む。定期的に与えられる食料、そして、それは単なる食物ではなく、ある種の「興奮剤」が混合されたものだった。その薬効により、人々は理性を失い、原始的な「欲求」に突き動かされる。

「さあ、時間だ」

静かな、しかしどこか乾いた声が、アキラの耳に届いた。声の主は、この「箱庭」を管理する存在、あるいはそれに近い役割を担う「調教師」と呼ばれる人々だ。彼らは常に黒いローブを纏い、顔は影に隠されて見えない。

アキラは、共有スペースへと連れて行かれる。そこは、古びた洋館のような内装が施されていた。時代錯誤な豪華さと、どこか崩壊しかけた荒廃感が混在する奇妙な空間。床には、かつては絨毯だったであろう、色褪せた布が敷き詰められている。壁には、油絵のようなものが飾られているが、その多くはひび割れていたり、所々剥がれていたりする。

「本日は、特別公演となります」

調教師の一人が、感情の乗らない声で告げる。その言葉に、集まった人々はざわめく。特別公演、それは通常よりも過激で、そして「新しい」体験が提供されることを意味する。

「演出は、霜月撫子。グラフィック、ハチマル。システム、ハチマル。UI、空想曲線様、加工ハチマル。背景は、きまぐれアフター様。BGMは、フリー素材音楽Vol.1～3。SEは、効果音ラボ様、タイガーリリー様、ショートジングル様。テストプレイ、あかすずめ様。PVナレーション、白樺玲奈様。制作は、ハチマルエクストリーム。皆様のご協力のもと、この舞台は成り立っております」

調教師は、まるでゲームのクレジットロールを読み上げるかのように、淡々と説明を続ける。アキラは、その言葉の意味を完全には理解できない。しかし、その言葉の響きの中に、確かに「他者」の存在を感じ取った。自分たち以外にも、この「箱庭」を動かしている、あるいは、この「箱庭」を「創り出した」存在がいるのだと。

舞台中央には、椅子が一つ置かれている。そして、その椅子に座る少女がいた。彼女の名前は、リナ。アキラは、リナという名前だけは、以前から知っていた。彼女もまた、この「箱庭」の住人であり、しかし、特別な存在として扱われていた。彼女は、他の者たちとは異なり、薬の影響をあまり受けない、あるいは、受けないように調整されているかのようだった。

「リナ、本日はよろしく頼む」

調教師がリナに話しかける。リナは、静かに頷いた。彼女の瞳には、諦めとも、あるいは、ある種の覚悟とも取れる光が宿っている。

「アキラ、貴方も」

調教師はアキラに視線を向けた。アキラは、リナの姿を見て、胸の奥がざわつくのを感じた。それは、これまで経験したことのない、しかし、どこか懐かしいような感情だった。

「本日、皆様にご覧いただくのは、閉鎖的肉欲劇場。これは、我々が長年研究してきた「純粋なる欲望」の形を、皆様に提示するものです」

調教師の言葉と共に、会場に設置された巨大なスクリーンに映像が映し出される。それは、アキラがこれまで見てきた、薬によって理性を失った人々が、ただひたすらに己の欲望をぶつけ合う映像とは異なっていた。そこには、もっと繊細で、もっと複雑な感情が描かれていた。

映像の中では、アキラとリナの姿が映し出されている。しかし、それは現実のアキラとリナとは、どこか違っていた。映像の中のアキラは、リナに優しく触れ、リナもまた、アキラに微笑みかけている。それは、アキラがリナに対して抱いている、言葉にできない感情の、歪んだ、しかし、ある意味では純粋な表現だった。

「これは、我々が「分岐点」と呼ぶものです」

調教師が、映像を指差しながら説明する。

「この「箱庭」では、様々な「分岐」が生まれます。それは、参加者の選択によって、物語が変化していくということです。しかし、本日は、そのうちの片方のルートは、皆様にご覧いただけません。それは、私たちがまだ、そのルートを「完成」させることができないからです」

アキラは、映像の中の自分とリナの姿を見つめた。映像の中の自分は、リナの髪を優しく梳いている。その手つきは、現実の自分にはない、滑らかさと温かさを持っていた。

「しかし、皆様は、この「劇場」を通して、「閉鎖的」でありながらも、「自由」な欲望の形を、感じ取ることができるでしょう」

調教師の言葉が終わると、スクリーンに映し出されていた映像は、静かに、しかし、強烈な余韻を残して消えた。会場は、再び沈黙に包まれる。人々は、先ほどの映像の衝撃から、まだ立ち直れていないかのようだ。

アキラは、リナの方を見た。リナは、静かにアキラを見つめ返していた。その瞳には、先ほどとは違う、かすかな動揺が宿っているように見えた。

「アキラ…」

リナが、か細い声でアキラの名前を呼ぶ。それは、映像の中の、あるいは、映像の外の、現実の彼女の、どちらの声だったのか、アキラには分からなかった。

「リナ…」

アキラは、リナに手を伸ばした。その手は、震えていた。映像の中の自分のように、優しく触れることができるのか、アキラには自信がなかった。

「この、劇場は…」

リナは、言葉を探すように、ゆっくりと口を開いた。

「…閉鎖的、なのに…」

「…開放的、なのかもしれない」

アキラは、リナの言葉を拾うように、呟いた。

「そう…なのかも…」

リナは、小さく微笑んだ。その微笑みは、先ほどの映像の中の微笑みよりも、ずっと生々しく、そして、危うかった。

調教師は、そんな二人の様子を静かに見守っている。彼らの目的は、ただ「欲望」を提示することではないのかもしれない。それは、この「箱庭」という閉鎖空間で、人間がどのように「変化」していくのか、その過程を観察し、理解することにあるのかもしれない。

アキラは、リナの手を掴んだ。その手は、驚くほど冷たかった。しかし、その冷たさの中に、確かに生命の温もりを感じた。

「リナ、僕たちは…」

「…どうなるんだろうね、アキラ」

リナは、アキラの手を握り返した。その握り返しには、抗いようのない「引力」のようなものが働いているかのようだった。

「分からない…でも…」

アキラは、リナの瞳を見つめながら、続けた。

「でも、この「劇場」は…僕たち自身が、創り出しているのかもしれない」

「…そう、かもね」

リナは、もう一度微笑んだ。その微笑みは、まるで、これから始まる未知の「公演」への、招待状のようだった。

霧雨は、相変わらず、この「箱庭」を静かに覆っていた。しかし、アキラの心の中には、これまで感じたことのない、微かな「光」が灯っていた。それは、閉鎖された空間の中で、それでもなお、芽生えることのある「人間らしさ」の光なのかもしれない。そして、その光が、やがて、この「閉鎖的肉欲劇場」に、新たな「分岐」をもたらすのかもしれない。

「…次は、どんな「公演」になるんだろう」

アキラは、リナの手を握りしめながら、心の中で呟いた。この「劇場」は、まだ、終わらない。むしろ、これからが、本当の始まりなのかもしれない。