【エロ動画】ふたなり紀行 シボリーヌ駅にて【アダルトAVアニメ・ゲーム】

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## ふたなり紀行 シボリーヌ駅にて

青白い蛍光灯が照らすシボリーヌ駅のプラットフォームは、深夜の静寂に包まれていた。湿ったアスファルトの匂いと、遠くから微かに聞こえる電車の走行音だけが、この空間に生命の息吹を与えているかのようだ。俺、ジンは、背負ったリュックの紐をぎゅっと握りしめ、冷たいベンチに腰を下ろした。目的地の「ラ・フルール」までは、あと数時間。この無機質な駅で、俺はひたすら夜明けを待つ。

シボリーヌ駅。その名前を聞いたのは、数週間前、旧知の友人から送られてきた一枚の古い写真だった。それは、色褪せたモノクロームの写真で、駅舎らしき建物と、その手前に立つ二人の人物が写っていた。写真の隅には、かすれた文字で「シボリーヌ駅、19XX年」と記されている。友人は、この写真の場所が、かつて伝説とされた「ふたなり」の痕跡が残る場所ではないかと、興奮気味に伝えてきた。

「ふたなり」。その言葉を聞いて、俺の血が騒がないわけがなかった。俺は、歴史の片隅に忘れ去られた、あるいは意図的に隠蔽された「異形」の存在を追い求める、いわゆる「秘史ハンター」だ。そして、「ふたなり」は、まさに俺が長年追い求めてきた、最も謎めいた存在の一つだった。

伝説によれば、「ふたなり」とは、男女両方の生殖器を持つ特異な体質を持つ人間たちの総称だという。彼らは、その存在自体がタブー視され、歴史の表舞台から姿を消したが、一部の記述には、彼らが独自の文化や社会を築き上げていた痕跡が残されている。しかし、その確たる証拠は、未だ見つかっていない。

友人が送ってきた写真は、そんな俺の渇望を刺激するには十分だった。写真の人物の服装や駅の様式から、おおよそ年代を特定し、それがシボリーヌという、実在するのかどうかも定かでない、辺境の地の駅であることを突き止めた。そして、数週間の緻密な調査の末、俺はこのシボリーヌ駅へと辿り着いたのだ。

寒さが身に染みる。リュックから毛布を取り出し、肩にかけた。駅の待合室は、無人。自動販売機だけが、ぼんやりと光を放っている。こんな時間に、誰かがここにいるはずもない。俺は、ただひたすら、これから始まるかもしれない「真実」に思いを馳せていた。

どれくらい時間が経っただろうか。不意に、遠くから列車の走行音が大きくなった。やがて、鈍い音と共に、駅のホームに電車が滑り込んできた。しかし、それは俺が乗ってきたような、最新式の車両ではなかった。古めかしい、木製の車体。窓からは、かろうじて明かりが漏れている。

「まさか…」

俺は思わず立ち上がり、ホームの端へと歩み寄った。電車が完全に停車すると、静かにドアが開いた。そこから現れたのは、俺が予想していたような、現代の乗客ではなかった。

まず、目の前に現れたのは、一人の青年だった。しかし、その装いは、俺の知っているどんな時代のものとも違っていた。流麗なシルエットの、しかしどこか民族衣装のような雰囲気を持つ服。そして、その顔立ちは、精悍でありながら、どこか憂いを帯びている。

「…あなた様は、ジン様でお間違いないでしょうか？」

青年は、俺に問いかけた。その声は、低く、しかし澄んでいた。

「ああ、そうだ。君は？」

「私は、この列車のアテンダントをしております。オリオンと申します。」

オリオンと名乗った青年は、軽く頭を下げた。その仕草には、洗練された礼儀正しさが宿っていた。

「ここは、シボリーヌ駅ですか？」

俺は、確認するように尋ねた。

「はい。ようこそ、シボリーヌへ。ただし、ここは、あなたが想像されているような、一般的な「シボリーヌ駅」とは、少しばかり異なるかもしれません。」

オリオンは、意味深な言葉を口にした。

「どういうことだ？」

「ご乗車ください。詳細は、車内にてご説明させていただきます。」

オリオンは、俺を電車へと招き入れた。俺は、警戒心を抱きつつも、好奇心に導かれるように、電車に乗り込んだ。

車内は、外観の古めかしさとは裏腹に、清潔で、どこか落ち着いた雰囲気が漂っていた。柔らかな照明が、木製の壁を照らし、座席には、肌触りの良い、厚手の生地が張られている。そして、車内には、俺以外にも数人の乗客がいた。

彼らもまた、俺と同じように、どこか不思議な雰囲気を持っていた。男女の区別が曖昧な、中性的な美しさを持つ者。あるいは、どこか古風な衣装を身にまとっている者。彼らの顔には、見慣れない、しかしどこか懐かしさを感じさせる表情が浮かんでいた。

オリオンは、俺を車両の奥の席へと案内した。俺が席に腰を下ろすと、彼は、俺の隣に立ち、静かに語り始めた。

「ジン様がお探しになられている「ふたなり」について、我々はこの駅に、そしてこの列車に、それを「記録」し、そして「継承」する者たちとして、存在しております。」

「記録し、継承する…？」

「はい。かつて、彼らは「ふたなり」と呼ばれ、その存在は、多くの者から畏れられ、あるいは疎まれました。しかし、彼らは、決して恐ろしい存在ではありませんでした。むしろ、彼らは、この世界に、生と死、男性と女性という二元論を超えた、新たな「調和」をもたらす可能性を秘めていたのです。」

オリオンは、言葉を選びながら、ゆっくりと語る。

「このシボリーヌ駅は、かつて、彼らが集う、秘密の場所でした。そして、この列車は、彼らの「記憶」を乗せ、時空を超えて旅をしておりました。しかし、時代と共に、彼らの存在は、人々の記憶から薄れ、やがて「伝説」として語られるようになりました。」

「しかし、あなたたちは…？」

「我々は、彼らの「記憶」の一部を受け継いだ者たちです。彼らの「力」、そして彼らの「あり方」を、この時代に、そして未来へと、繋げていく使命を担っております。」

オリオンの言葉は、俺の想像を遥かに超えていた。俺は、単なる歴史の痕跡を追い求めていたつもりだった。しかし、ここで出会ったのは、それを「生きている」者たちだったのだ。

「では、この列車は、どこへ向かうのですか？」

「どこへ、というより、いつ、という方が正確かもしれません。我々は、時空の狭間を旅しております。そして、必要とされる場所、必要とされる時代に、我々の「記憶」を届けるのです。」

オリオンは、そう言いながら、窓の外に目をやった。外は、漆黒の闇が広がり、星明かりすら見えない。しかし、その闇の中に、微かに、しかし確かに、光の筋が流れていくのが見えた。それは、まるで、巨大な川の流れのようだった。

「あなた様は、この「記憶」に触れる資格があると、我々は判断いたしました。」

オリオンは、俺の方を向き、微笑んだ。その微笑みには、深い優しさと、そしてある種の決意が宿っていた。

「これは、単なる「ふたなり」の物語ではありません。これは、この世界に、性別や生殖という枠組みを超えた、多様な「愛」の形が存在しうるという、希望の物語なのです。」

電車は、静かに、しかし力強く、闇の中を突き進んでいく。俺は、リュックの紐を握りしめたまま、オリオンの言葉に耳を傾けていた。シボリーヌ駅にて、俺の「ふたなり紀行」は、予想もしなかった、新たな次元へと足を踏み入れたのだ。これから、俺は何を目にするのだろうか。そして、この「記憶」は、俺自身に、どのような影響を与えるのだろうか。

夜明けは、まだ遠い。しかし、俺の心には、確かな希望の光が灯り始めていた。この列車と共に、俺は、まだ見ぬ「調和」の地平線へと、進んでいく。