【エロ動画】ショートアニメーション 14 ver.1.0.1【アダルトAVアニメ・ゲーム】

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FlashPlayerのサポート終了に伴い【swfフラッシュ】は、動作保証外となります。

## 終焉のフラッシュ、再起動のワルツ

「しゅ…しゅ…しゅ…」

微かな機械音と共に、画面に映し出されたのは、ゲームキャラクターの幼い姿だった。セピア色の背景に、ピコピコと点滅するカーソル。それは、もう何年も触れることのなかった、僕たちの「宝箱」だった。

「FlashPlayerのサポート終了に伴い【swfフラッシュ】は、動作保証外となります。」

冷たい文字が、画面下部に静かに流れていく。その文字を追うように、僕の指先は震えていた。FlashPlayer。それは、僕たちが青春そのものだった。2000年代初頭、インターネット黎明期。パソコン通信の時代が終わりを告げ、家庭用パソコンが普及し始めた頃、僕たち少年少女を熱狂させたのは、あのカラフルで、少しチープで、でも圧倒的な「動く絵」だった。

僕の名前は、遠野 蓮（とおの れん）。今はもう30歳を過ぎ、しがないプログラマーとして細々と暮らしている。あの頃、僕は「レン」というハンドルネームで、Flashアニメーションの制作に明け暮れていた。学校が終われば、図書館のフリースペースに駆け込み、古いパソコンに起動ディスクを挿入する。そして、そこから始まるFlashの世界に、僕の全てを捧げた。

「…もう、動かないのかな。」

隣に座る、かつての盟友、橘 悠（たちばな ゆう）が、寂しそうに呟いた。悠もまた、僕と同じようにFlashアニメーターを目指していた。いや、正確には、僕たちが目指していたのは「Flashクリエイター」という、当時としてはまだ新しい響きを持つ存在だった。

僕たちの「宝箱」は、あの頃の僕たちの作品集だ。数えきれないほどのswfファイルが、ギュウギュウに詰まっている。悠と共同で制作した、ドタバタコメディ。一人で徹夜して作り上げた、切ない青春ドラマ。そして、何よりも僕が魂を込めた、あのSFアクション。

「いや、まだだろ。」

僕は努めて明るく言った。しかし、その声もどこか震えている。「まだ、見れるはずだ。きっと、何かの方法がある。」

悠は、古びたブラウン管モニターをじっと見つめている。画面には、僕が初めて完成させたFlashアニメーション、「星屑のワルツ」のタイトルロゴが、ぼんやりと浮かび上がっていた。キラキラと瞬く星屑を背景に、一人の少女が、悲しげに踊る姿。あれは、僕が初恋の相手にフラれた夜に、衝動的に作ったものだった。

「あの頃は、何でもできた気がしたな。」

悠が、遠い目をして言った。

「パソコンさえあれば、世界中の誰とでも繋がって、自分の作りたいものを、すぐに形にできた。Flashがあれば、俺たちの夢は、無限に広がっていた。」

僕も頷いた。Flashは、僕たちに自由を与えてくれた。プログラミングの知識がなくても、絵を描くスキルがなくても、アイデアと情熱さえあれば、世界を驚かせるような作品を生み出せた。あの頃、Flashコミュニティは、まるで秘密基地のようだった。匿名で集まり、互いの作品を批評し、励まし合い、共に成長していく。そこには、年齢も、場所も、壁など存在しなかった。

「『星屑のワルツ』、もう一度、最初から見たいな。」

悠の言葉に、僕の心臓がドクリと跳ねた。あの作品は、僕たちの「原点」だった。初めてFlashでキャラクターを動かし、初めてBGMを付け、初めて視聴者からのコメントをもらった、あの感動。

「…よし。」

僕は、覚悟を決めた。FlashPlayerのサポート終了は、僕たちの青春の終わりを告げる鐘の音のように聞こえた。しかし、それで全てが終わるわけではない。僕たちの「宝箱」は、まだここにある。

「悠、昔作ったあのソフト、覚えてるか？Flash Playerじゃなくて、もっと原始的な、あの…」

「ああ、『Swiffer』か！懐かしいな、そんな名前だったっけ。」

Swiffer。それは、Flash Playerが普及する前に、僕たちが使っていた、もっとシンプルなアニメーション作成ソフトだった。Flash Playerのような高度な機能はないが、それでも「動く絵」を作ることはできた。

僕たちは、インターネットの片隅に眠っていた、古いフォーラムを漁り始めた。数十年前に書き込まれた、かすかな情報。それでも、奇跡的にSwifferのインストーラーを見つけることができた。それは、まるでタイムカプセルの鍵を開けるような感覚だった。

そして、今。僕たちの目の前には、数十年ぶりに起動した、Swifferのインターフェースがあった。古めかしいデザイン。でも、そこには僕たちが情熱を注いだ、あの頃の息遣いが宿っている。

「…でも、どうやってswfファイルを読み込むんだ？」

悠が、困った顔で言った。Swifferは、swfファイルを直接開く機能は持っていなかった。

「…そうだ！Flash Playerの、あるバージョンなら、まだ動くかもしれない！」

僕の脳裏に、ある記憶が閃いた。Flash Playerの、特定のバージョン。それは、まだFlash Playerが「動く」と保証されていた、最後の頃のバージョンだった。そして、そのバージョンを、どこかに保存していたはずだ。

僕たちは、昔使っていた外付けHDDを引っ張り出した。埃をかぶった、鈍色の塊。それをパソコンに繋ぐ。ドキドキとした、心臓の鼓動が、耳元で響く。

「頼む…頼むから、動いてくれ…！」

電源を入れる。ファンが静かに回り始める。そして、画面に現れたのは、見慣れたFlash Playerのロゴだった。

「…動いた！」

悠が、歓喜の声を上げた。

僕たちは、順番にswfファイルを読み込んでいった。最初は、簡単なキャラクターアニメーション。くるくる回る、あの頃の流行りだった。次は、僕たちの共同制作作品。キャラクターが、ぎこちなく動き、セリフが、拙く再生される。それでも、僕たちの顔には、自然と笑顔がこぼれた。

そして、いよいよ「星屑のワルツ」。

swfファイルをクリックする。画面が暗転し、そして、あの懐かしいタイトルロゴが浮かび上がった。セピア色の背景に、キラキラと瞬く星屑。そして、現れた少女。

「…動いてる…。」

悠の声が、震えていた。

画面の中の少女が、ゆっくりと、悲しげに踊り始める。あの頃の僕が、精一杯込めた感情が、そこに宿っている。BGMの、少しノイズの入ったメロディー。それでも、僕たちの心を揺さぶるには十分だった。

「この曲、何だったっけ…？」

悠が、鼻をすすりながら言った。

「…『悲しみのシンフォニー』だよ。君が、俺にくれた曲。」

僕がそう答えると、悠は何も言わず、ただ、静かに涙を流していた。

「星屑のワルツ」は、僕たちがFlashの可能性を信じ、互いに切磋琢磨していた頃の、象徴だった。あの頃、僕たちは「いつか、この作品を世に出して、みんなに感動を与えたい」と、本気で思っていた。

しかし、現実は違った。Flash Playerのサポート終了は、僕たちの夢の幕引きを告げる、容赦ない宣告だった。次々とFlashを使ったサイトは閉鎖され、僕たちの作品は、インターネットの海に沈んでいった。

「…でも、これで、終わりじゃない。」

僕は、決意を新たに、画面を見つめた。

「Flash Playerのサポートは終わる。でも、俺たちの『宝箱』は、まだここにある。そして、俺たちは、この『宝箱』の中身を、新しい形に変えることができる。」

「新しい形？」

悠が、不思議そうに僕を見上げた。

「そう。Flash Playerじゃなくても、もっと多くの人に、俺たちの作品を届ける方法があるはずだ。例えば、動画ファイルに変換して、YouTubeにアップするとか。あるいは、Unityとかで、リメイクするとか。」

僕の言葉に、悠の目が輝いた。

「…リメイクか！『星屑のワルツ』を、3Dで再現したら、どうなるだろう？」

「いいね！それに、俺たちの初期の作品も、もっと洗練させて、新しい世代に届けられるかもしれない。」

僕たちは、まるで子供のように興奮していた。Flash Playerの終焉は、僕たちの青春の終わりではなく、むしろ、新たな始まりを告げる合図だったのだ。

画面の中の少女は、まだ悲しげに踊り続けている。しかし、僕たちの心は、もう悲しくなかった。むしろ、未来への希望に満ち溢れていた。

「さあ、悠。もう一度、あの頃のように、夢を追いかけよう。」

僕は、悠に手を差し出した。悠も、力強く僕の手を握り返した。

「ああ、レン！今度こそ、俺たちの『宝箱』を、世界に開け放とう！」

終焉のフラッシュは、僕たちの心に、新たなワルツを奏で始めた。それは、過去への敬意と、未来への情熱が織りなす、美しくも力強い旋律だった。僕たちの、第二章が、今、静かに、しかし確かに、幕を開けたのだ。