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Q. バランス調整イマイチすぎない?

A. 確かに、まだ調整が甘い所が多いと思います。継続的にバランス調整を行う事と、スキルの追加や、敵スキルの修正などで対応していきたいです。


Q. インベントリ狭すぎない?

A. 狭いと思います。しかし、現状だと取捨選択も一つのゲーム性かなと考えてこの数にしています。


Q. 筋力・知性・器用などの能力値の要求が厳しすぎませんか?

A. デモ版及び初級図書館(図書館未クリア状態)だと二層までしか登れません。その後、四層まで図書館が用意されているため、二層までだとキツく感じるかもしれません。

また、キャラクターによって出現しやすい能力値に差があるため、そのキャラクターに適した能力値の本を強化していくのがセオリーです。


Q. 部屋の価値に差がありすぎない?

A. いくつかの部屋をピックアップして回答します。

「覚醒の部屋」はビルド方針に計画を持たせられるくらいのユニーク本を並べたいと基本的には考えてます。通常のRPGでいうジョブ等の方向性に該当します。バランス調整でこの辺りも今後は変わってくると思います。

「宝箱の部屋」は、本+インクが報酬として貰えるのですが、インクの貰える量を調整する必要があるかもしれません。もしくは、インクが貰える事に気づかないUXになっている可能性も高いため修正が必要かもしれません。

「変換の部屋」は、ノーマルブックについてるMODによって変換できるユニークブックの種類が確率で変動するため、ある程度ユニークブックを狙って出現させられる可能性があります。


Q. 刻石ポイントの振り直しがしたいのですが…

A. 現状だと、ある程度の「後悔」を演出するために実装していません。後述しますが、今後考えている図書館カスタム機能(仮)で対応する可能性はあります。


Q. スキル本が滅多に手に入らない or 初期スキルで踏破するのがつまらない


A. 今後、複数のイベントをトリガーにしてサブスキルが発動する仕組みを考えています。その時に今よりもっと多くのスキル選択肢が提供されると思います。そもそも、スキルブック自体の実装も随時していく予定です。


Q. マップの部屋のランダム性がいまいちなのは何とかなりませんか?

Q. 本の強化がいつでもできるようになりませんか?

A. 上記二つのQは合わせて回答します。

まず、ランダム性の調整は今後も続けていきたいです。(アルゴリズムが難しくて…)

それとは別の方向性として、今後、図書館カスタム機能(仮)を考えています。永続通貨であるパピルスを使って、図書館を自分好みにカスタマイズしていく機能です。

例えば今だと全員が出来る「ショップのリロール」もオプショナル化したり、刻石の部屋が出現するマス目を固定化したり、本の強化がいつでもできるようになったり、等です。


Q. ビルド構築ツールにあるようなCalcs(詳細数値確認)機能が欲しい

A. はい、私も欲しいです…。これを実装するためには、様々な戦闘コンディションを設定するConfiguration機能が必要になるため、難易度が極めて高く実装できずにいます。現状は、一旦DPSという結果だけを確認できる機能でお茶を濁しています。すみません。

■ 読書と後悔の図書館

霧雨がアスファルトを濡らし、古びた書店の窓に滲む光は、どこか褪せた黄色をしていた。店内を覆うのは、古紙とインクの混じり合った、独特の匂い。私は、その空間に足を踏み入れた。

「いらっしゃいませ」

カウンターの奥から現れたのは、白髪交じりの長髪を一つに束ねた、痩身の男性だった。彼の目は、まるで深遠な書庫を覗き込んでいるかのように、静かで、そしてどこか憂いを帯びていた。彼の名は、エルバブ。この「読書と後悔の図書館」の主であり、唯一の店員でもあった。

「何かお探しですか？」エルバブは、私の顔をじっと見つめながら尋ねた。

私は、手に持っていた一枚の紙を差し出した。それは、この奇妙な図書館についての、とある情報源から得たQ&Aリストだった。

「この……図書館について、いくつか質問があるんです」

エルバブは、紙を受け取ると、その視線をゆっくりと文字に落とした。彼の表情は、わずかに変化したが、すぐにいつもの静けさに戻った。

「なるほど。バランス調整について、ですね」エルバブは、静かに呟いた。「確かに、まだ調整が甘い所が多いと感じています。継続的にバランス調整を行う事と、スキルの追加や、敵スキルの修正などで対応していきたいと思っています」

彼の言葉には、誠実さが滲んでいた。まるで、彼自身もこの図書館の「バランス」に苦悩しているかのようだった。

「インベントリが狭すぎる、というご指摘も、ごもっともです」エルバブは、続けた。「しかし、現状だと、取捨選択も一つのゲーム性かな、と考えてこの数にしています。限られた空間だからこそ、何を手に取るか、何を諦めるか、という決断が重要になるのです」

彼は、まるでゲームの設計者になったかのように語る。この図書館が、単なる本の陳列場所ではなく、ある種の「ゲーム」の舞台であることを示唆しているかのようだった。

「能力値の要求が厳しい、という点ですが」エルバブは、紙を指しながら説明を続けた。「デモ版及び初級図書館（図書館未クリア状態）だと、二層までしか登れません。その後、四層まで図書館が用意されているため、二層までだとキツく感じるかもしれません。また、キャラクターによって出現しやすい能力値に差があるため、そのキャラクターに適した能力値の本を強化していくのがセオリーです。まるで、それぞれのキャラクターに合った『個性』を伸ばしていくようなものですね」

私は、彼の言葉に頷いた。それは、RPGでキャラクターの育成方針を定めるような感覚に似ていた。

「部屋の価値に差がありすぎる、というご意見も、いくつかの部屋をピックアップして回答します」エルバブは、私に図書館の構造を説明するかのように続けた。

「『覚醒の部屋』は、ビルド方針に計画を持たせられるくらいのユニーク本を並べたい、というのが基本です。通常のRPGでいうジョブ、といった方向性に該当します。バランス調整で、この辺りも今後変わってくると思います」

「『宝箱の部屋』は、本+インクが報酬として貰えるのですが、インクの貰える量を調整する必要があるかもしれません。もしくは、インクが貰える事に気づかないUXになっている可能性も高いため、修正が必要かもしれません。せっかくの発見が、見過ごされてしまっては残念ですから」

「『変換の部屋』は、ノーマルブックについているMODによって変換できるユニークブックの種類が確率で変動するため、ある程度ユニークブックを狙って出現させられる可能性があります。運と戦略が絡み合う、面白い要素だと考えています」

エルバブの説明は、まるで図書館という名の迷宮を案内してくれるかのようだった。それぞれの部屋に、意味と目的がある。

「刻石ポイントの振り直しについてですが……」エルバブは、少し口ごもった。「現状だと、ある程度の『後悔』を演出するために実装していません。後述しますが、今後考えている図書館カスタム機能（仮）で対応する可能性はあります。人生における選択と同じで、一度下した決断には、ある種の重みがあって然るべきだと、今は考えています」

「後悔」か……。私は、その言葉に、この図書館が単なるゲームではない、何か深遠なものを内包しているような気がした。

「スキル本が滅多に手に入らない、もしくは初期スキルで踏破するのがつまらない、というご意見も、しっかりと受け止めております」エルバブは、真剣な表情で続けた。「今後、複数のイベントをトリガーにしてサブスキルが発動する仕組みを考えています。その時に、今よりもっと多くのスキル選択肢が提供されると思います。そもそも、スキルブック自体の実装も随時していく予定です。新しい『力』を手に入れる機会は、必ず増えていきます」

彼の言葉に、希望の光が見えた。

「マップの部屋のランダム性がいまいち、という点と、本の強化がいつでもできるようにならないか、というご質問ですが、これは合わせて回答させていただきます」エルバブは、両方の質問にまとめて答えるかのように、少し間を置いた。

「まず、ランダム性の調整は今後も続けていきたいです。アルゴリズムが難しくて、なかなか思い通りにはいきませんが……。それとは別の方向性として、今後、『図書館カスタム機能（仮）』を考えています。永続通貨であるパピルスを使って、図書館を自分好みにカスタマイズしていく機能です。例えば、今だと全員が出来る『ショップのリロール』もオプショナル化したり、刻石の部屋が出現するマス目を固定化したり、本の強化がいつでもできるようになったり、といったことが可能になるかもしれません。自分だけの図書館を作り上げる、そんな楽しみ方も提供できればと思っています」

それは、まるで自分だけの「物語」を紡ぐための、究極のカスタマイズ機能のように聞こえた。

「最後に、ビルド構築ツールにあるような、Calcs（詳細数値確認）機能が欲しい、というご要望ですが……」エルバブは、苦笑いを浮かべた。「はい、私も欲しいんです。これを実装するためには、様々な戦闘コンディションを設定するConfiguration機能が必要になるため、難易度が極めて高く、実装できずにいます。現状は、一旦DPSという結果だけを確認できる機能でお茶を濁していますが、すみません。いずれは、より詳細な分析ができるように、努力していきます」

エルバブは、一枚の紙を丁寧に折りたたみ、カウンターに置いた。

「いかがでしたか？」彼は、静かに私に問いかけた。

私は、まだ言葉に詰まっていた。エルバブが語った「Q&A」は、単なるゲームの仕様説明ではなく、この「読書と後悔の図書館」という、奇妙で、そしてどこか人生そのものを映し出したかのような場所の、魂そのものを語っているように思えたのだ。

「あの……」私は、意を決して口を開いた。「この図書館は、ただ本があるだけの場所じゃないんですね」

エルバブは、静かに頷いた。

「ええ。ここは、選択と後悔、そして成長の場所です。限られたリソースの中で、最善を尽くし、その結果を受け入れる。そして、そこから学び、次のステップへと進む。まるで、人生のように」

私は、エルバブの言葉に深い感銘を受けた。この図書館は、確かに「ゲーム」であり、しかし同時に、「人生」そのものの縮図なのだ。

「もしよろしければ、私もこの図書館に『参加』させていただいてもいいですか？」

エルバブは、私の問いに、満面の笑みで答えた。その笑顔は、先ほどまでの憂いを晴らし、まるで新しい本を開く子供のような輝きを宿していた。

「もちろんです。あなたの『読書』と『後悔』の旅が、ここから始まりますように」

彼は、カウンターに置かれた、古びた革装丁の本を手に取った。それは、私がこれから歩む、この「読書と後悔の図書館」の物語の始まりを告げる、最初のページだった。

外では、雨が小降りになっていた。窓ガラスに映る私の顔は、まだ少し戸惑っているようだったが、その瞳の奥には、エルバブが語った「成長」への微かな光が灯っていた。この図書館で、私はどんな「ビルド」を構築し、どんな「後悔」と向き合い、そしてどんな「パピルス」を集めていくのだろうか。それは、まだ誰にもわからない、私だけの物語の始まりだった。