【二次エロ】黒のエクソシスト魔法聖女リナ【アダルトAVアニメ・ゲーム】

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■ 黒のエクソシスト ～魔法聖女リナ～

星明かりさえも吸い込むような漆黒の夜。古びた教会のステンドグラスに映し出されるのは、悪魔でも聖人でもない、ただ一人の少女の姿だった。彼女の名はリナ。その響きは、まるで囁かれる呪文のように、人々の口の端に上っては消えていく。聖女と呼ばれるにはあまりにも黒ずいた、エクソシスト。それが彼女の正体だった。

リナの幼少期は、聖堂の冷たい石畳の上で始まった。両親の顔も、温かい家庭の記憶も、彼女にはない。ただ、神父から聖書を教え込まれ、祈りの言葉を暗唱する日々。だが、彼女の魂には、他の子供たちにはない、異質な力が宿っていた。それは、闇に潜むものたちの声を聞き、その存在を肌で感じ取る力。そして、その力を抑え込むのではなく、むしろ自らの内に取り込み、制御する異常な才能だった。

初めて悪魔を祓ったのは、まだ十歳にならない頃だった。教会に蔓延っていた、人々の心を蝕む淀んだ闇。それは、目に見えない呪いのように、信者たちの間に不和と絶望をもたらしていた。誰にも止められないその悪意に、リナはただ一人立ち向かった。闇の奔流に身を投じ、その中心で、彼女は自らの魂の炎を燃え上がらせた。それは、聖なる光とは異なる、激しく、しかし清澄な黒い炎だった。炎は闇を焼き尽くし、教会を穢していた悪意の根源を断ち切った。

その出来事は、リナを「魔法聖女」と呼ぶ者と、「黒の魔女」と恐れる者に二分させた。だが、リナ自身はどちらの呼び名にも無関心だった。彼女にとって、悪魔を祓うことは、呼吸をするような自然な行為だった。それは、彼女の使命であり、彼女という存在そのものだった。

リナが今、臨んでいるのは、古都の片隅にひっそりと佇む、寂れた屋敷に潜む悪魔だった。数週間前から、屋敷に住む人々は次々と原因不明の病に倒れ、夜な夜な奇妙なうめき声が響き渡るという。警察や民間の霊媒師も手が出せず、最後の手として、リナに白羽の矢が立ったのだ。

屋敷の門をくぐると、そこかしこに邪悪な気配が纏わりついているのを感じた。荒れ果てた庭には、枯れた花々が虚ろな眼差しでリナを見つめ、苔むした石畳は、まるで血に飢えた獣の牙のように鋭く剥き出しになっていた。

「…ここにいるのは、誰だ？」

リナは、澄んだ、しかしどこか冷たい響きを持つ声で呼びかけた。その声は、闇の奥底に潜むものを静かに、しかし確実に揺さぶる力を持っていた。

応じるように、屋敷の窓ガラスが激しく揺れ、内側から鈍い音が響いた。リナは、外套の袖から、黒曜石のように鈍く光る石を取り出した。それは、彼女が自らの力で精錬した、悪魔を封じるための触媒だった。

「退け、忌まわしき者。この地を穢すことは許されぬ」

リナがそう告げた瞬間、屋敷の戸が、まるで意志を持ったかのように、ゆっくりと、そして不気味に開いた。軋む音と共に現れたのは、漆黒の影。それは、人の形をとっていたが、その全身からは、おぞましい憎悪と絶望が噴き出していた。

「…貴様、誰だ？…この私に、逆らうというのか？」

影の声は、幾重にも重なり、まるで地獄の底から響いてくるかのようだった。その声には、リナの魂を直接揺さぶるかのような、原始的な悪意が宿っていた。

「私は、リナ。悪しきものを祓う者」

リナは、一歩も引かずに影を見据えた。彼女の瞳は、闇夜の星のように鋭く、その奥には揺るぎない決意が宿っていた。

「ふん、エクソシストだと？…愚か者め。この世の闇は、貴様のような小娘に理解できるものではない」

影は、嘲笑うかのように歪んだ。そして、その漆黒の腕を伸ばし、リナに向かって襲いかかった。影の爪は、空間を切り裂くかのように鋭く、その攻撃は、物理的なものだけではない、魂をも傷つけるような禍々しさを帯びていた。

リナは、影の攻撃を、まるで踊るかのように華麗に躱した。彼女の動きは、これまでのエクソシストたちのそれとは異質だった。それは、悪魔の動きを先読みし、その攻撃の隙を突く、まるで悪魔と対話するかのような、独特のリズムを刻んでいた。

「貴様の闇は、私に理解できぬというのか？…であれば、貴様の闇を、私自身が吸い込もう」

リナは、そう呟くと、黒曜石の石を強く握りしめた。彼女の全身に、黒いオーラが漲る。それは、先ほどまでとは比較にならないほどの、濃密な闇の奔流だった。

「…貴様、何を…？！」

影は、リナの放つ異質な闇の力に、初めて動揺の色を見せた。リナの黒い炎は、悪魔を浄化する光とは異なり、悪魔の持つ闇そのものを、まるで飢えた獣のように貪り食っていく。

「私が、貴様の罪を、苦しみを、絶望を、全て引き受けてやろう。そして、この世から、貴様の存在を、跡形もなく消し去ってやる」

リナは、叫びながら、影に向かって突進した。彼女の全身から放たれる黒い炎は、影を包み込み、その姿を激しく揺さぶった。影は、苦痛に喘ぎ、リナから逃れようとしたが、リナの黒い炎は、まるで粘液のように影に絡みつき、その逃走を許さなかった。

炎は、影を焼き尽くしていく。しかし、それは単なる破壊ではなかった。リナは、影の内に秘められた、かつて人間だった頃の記憶、その苦しみ、悲しみ、そして絶望を、自らの魂で受け止めていた。その一つ一つを、彼女の黒い炎は、優しく、しかし容赦なく、清算していく。

「…ああ…」

影から、もはや悪意ではなく、かすかな、そして悲痛な声が漏れた。それは、解放を求める、魂の叫びだった。

リナは、その声に応えるように、さらに黒い炎を強めた。彼女の全身は、もはや黒い炎そのものと化していた。その姿は、聖女とも魔女ともつかない、畏怖すべき、しかしどこか悲しい美しさを放っていた。

やがて、黒い炎は完全に収束した。影は消え去り、屋敷に静寂が訪れた。しかし、その静寂は、以前のような不穏なものではなかった。まるで、長きにわたる苦しみから解放されたかのような、澄んだ静けさだった。

リナは、力尽きたように、その場に膝をついた。彼女の全身は、黒い炎を燃え尽くした後のように、微かに煙を上げていた。しかし、その顔には、微かな安堵の色が浮かんでいた。

「…これで、いいのだ」

彼女は、そう呟くと、ゆっくりと立ち上がった。外套の袖から、先ほどまで黒く光っていた黒曜石の石を取り出す。石は、既にその輝きを失い、ただの黒い石ころとなっていた。

「また、次がある」

リナは、そう言って、屋敷を後にした。夜空には、満月が輝き、その光は、リナの黒い外套を優しく照らしていた。彼女は、闇を祓う者。その身に、聖女の慈愛と、エクソシストの孤独を宿し、今日もまた、闇と対峙していく。黒の魔法聖女、リナ。その物語は、まだ、始まったばかりだった。