【二次エロ】調査室X -裏切りの影 狙われた乙女達-【アダルトAVアニメ・ゲーム】

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## 調査室X -裏切りの影 狙われた乙女達-

冷たい蛍光灯が、無機質な空間を青白く照らし出していた。鉄骨むき出しの天井、コンクリート打ちっぱなしの壁、そして無数の配線が蛇のように這う床。ここは、表には決して姿を見せない「調査室X」。その名の通り、表社会では解決不可能な、あるいは解決できてはならない、裏社会の事象を専門とする部署だ。

最新鋭のデバイスが並ぶデスクに、二人の男女が向かい合って座っていた。一人は、鋭い目つきと無精髭が印象的な、室長代理の橘（たちばな）。もう一人は、ぱっちりとした瞳に、どこか浮世離れした雰囲気を持つ新人オペレーター、星野（ほしの）だ。

「で、今回の依頼は？」橘は、無骨な指でタブレットを操作しながら、重々しく口を開いた。

「はい。依頼主は、匿名希望ですが、内容は『身代金目的の誘拐事件』です。被害者は、都内有数の資産家の令嬢、月島（つきしま）美咲さん。17歳、女子高生です」星野は、画面に映し出された美咲の写真を指差しながら、落ち着いた声で答えた。写真の中の美咲は、艶やかな黒髪、澄んだ瞳、そして上品な微笑みを浮かべ、まさに「令嬢」と呼ぶにふさわしい美しさだった。

「ふむ。金額は？」

「提示されているのは、5億円。期限は48時間後とのことです」

橘は、顎に手を当て、思案顔になった。「5億か…最近、こういう大規模な誘拐が増えている。裏社会も、景気がいいようだな」

「今回の件、少々特殊な点がありまして」星野は、さらにタブレットの画面を操作した。「被害者の月島様は、最近『乙女達の秘密（オトメノヒミツ）』というSNSアプリで、特定のコミュニティに参加されていたようです。そのコミュニティのメンバーとの関わりが、今回の事件に影響している可能性が…」

「乙女達の秘密？ 聞いたことがないな」橘は眉をひそめた。

「私達調査室Xでは、表には出回らない特殊な情報網を駆使して、このような『裏SNS』や『ダークウェブ』の動向を常に監視しています。この『乙女達の秘密』は、一般には公開されていませんが、相当数のユーザーがいるようです。そして、そのコミュニティ内では、ユーザー同士が『理想のパートナー』を演じたり、秘密の交換をしたりといった、一種のロールプレイングが行われている模様です」

「ロールプレイング…それが、誘拐とどう繋がるんだ？」橘は、ますます理解できない様子だった。

「それが、まだ掴めていないんです。ただ、コミュニティ内で、月島様が『何か』を狙われているような書き込みが複数確認されています。『彼女の秘密を奪う』、『彼女になりたい』といった、不穏な内容です。そして、誘拐犯からの要求にも、そのコミュニティの独特な言葉遣いが一部使われている節が…」

橘は、しばらく沈黙した後、腕を組んだ。「つまり、誘拐犯は、月島さんのSNSの繋がりを利用して、彼女を狙った、ということか？ しかも、その犯人が、彼女のコミュニティのメンバーである可能性も？」

「その可能性も否定できません」星野は、真剣な表情で頷いた。

「表の警察が手を出せない、あるいは、手を出したくても手を出せないような、闇の取引や人間関係が絡んでいるんだろう。我々調査室Xの出番というわけだ」橘は、冷たい笑みを浮かべた。「星野、お前には、その『乙女達の秘密』のコミュニティに潜入してもらおう。俺は、裏のルートから、犯人の痕跡を追う」

「承知いたしました」星野は、決意を固めた表情で応じた。

数日後、星野は、調査室Xの特殊なデバイスを駆使し、「乙女達の秘密」のコミュニティに、あるアカウント名で潜入していた。そのアカウントは、月島美咲とは全く異なる、都会的で謎めいた女性を装ったものだった。コミュニティ内は、期待していた以上に活気に満ちていた。現実に不満を持つ者、孤独を感じる者、あるいは単に刺激を求める者たちが、仮想の世界で「理想の自分」を演じ、互いの秘密を共有していた。

星野は、月島美咲のアカウントが、コミュニティ内で「聖女」と呼ばれていたことを知った。純粋で、誰にでも優しく、そして何よりも「秘密」を多く抱えているという噂があった。その「秘密」こそが、彼女を狙う者たちの餌食となっているのかもしれない。

星野は、慎重にコミュニティ内での発言を続けた。月島美咲の「秘密」に興味を示すふりをしながら、彼女の周囲の人物、特に「聖女」に異常な執着を示すメンバーに目を光らせた。

その中で、星野は「夜想曲（ノクターン）」というユーザーに強い違和感を覚えた。彼の投稿は、常に月島美咲への賞賛と、彼女への羨望に満ちていた。そして、時折、攻撃的な言葉遣いや、秘密の暴露を示唆するような匂わせもあった。「彼女の本当の顔を知れば、誰もが彼女に嫉妬するだろう」「秘密は、分かち合うべきものだ」といった言葉は、星野にとって、犯人の言葉と重なって聞こえた。

橘からの連絡が、定期的に星野のもとへ届いた。橘もまた、裏社会の常連である情報屋たちを使い、月島美咲の失踪に関わる情報を収集していた。しかし、橘もまた、犯人の素性が掴めずにいた。誘拐グループは、巧妙に痕跡を消しており、まるで幽霊のようだった。

「星野、どうだ？ 何か掴めたか？」橘の声は、通信越しに疲労感を滲ませていた。

「『夜想曲』というユーザーが、月島さんに異常な関心を持っています。彼の投稿には、月島さんの秘密を暴露するような、あるいは彼女を奪うようなニュアンスが頻繁に見られます。ただ、それが直接的な犯行に繋がっているかは、まだ断定できません」

「『夜想曲』か…名前だけでは、男か女かも分からんな。だが、その執着が鍵かもしれない。俺も、この『乙女達の秘密』の裏側を調べてみる。表の顔と、裏の顔。それを使い分けている奴らがいるはずだ」

星野は、コミュニティ内での「夜想曲」の動向を、さらに注意深く監視した。そして、ある夜、決定的な情報が飛び込んできた。「夜想曲」が、月島美咲の「隠された顔」を暴露すると宣言したのだ。しかも、その暴露は、誘拐犯からの要求と、時間的に、そして内容的に、奇妙な一致を見せていた。

「犯人は、『夜想曲』…いや、その背後にいる人物だと確信しました」星野は、橘に報告した。「そして、月島さんの『秘密』とは、彼女が抱える、ある『病』のことかもしれません。コミュニティ内での彼女の言動や、時折見せる激しい感情の起伏は、その『病』の兆候と一致します」

「病…？」橘は、言葉を失った。「つまり、誘拐犯は、月島さんの『病』に目をつけ、それをネタに、身代金を要求している、と？」

「それに加えて、犯人は月島さんの『秘密』を、コミュニティの他のメンバーにも『見せつけたい』と思っているのかもしれません。彼女の『病』を暴露することで、彼女を『支配』したい、あるいは『自分こそが彼女の秘密を理解できる』と証明したい、といった歪んだ欲求があるのではないでしょうか」

橘は、無線機を握りしめた。「分かった。星野、お前は引き続き『夜想曲』の動向を追え。奴が、月島さんをどこに連れて行ったのか、それが分かれば、我々が直接、救出に向かう。だが、気をつけろ。犯人は、誘拐犯であると同時に、SNSの闇に潜む、狡猾な策略家だ。裏切りの影は、すぐそこまで来ている」

星野は、冷たい汗が背筋を伝うのを感じた。SNSという仮想空間に潜む、人間の欲望と孤独。それが、現実の犯罪へと繋がっていく恐ろしさ。そして、この裏切りの影が、一体誰の、そして何処から伸びているのか。彼女は、橘の言葉を胸に、さらに深い闇へと潜り込んでいった。調査室X、裏切りの影、狙われた乙女達。物語は、まだ始まったばかりだった。

（文字数：約2800文字）