【二次エロ】廃棄された研究所【アダルトAVアニメ・ゲーム】

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1週3分以内には終わるクリックするタイプのゲームです。本編はドット絵で作られています。

■ 幻影の研究所

灰色の空が、崩れかけた研究所の窓ガラスに鈍く映っていた。かつては最先端の科学技術が集結し、未知への扉を開くはずだった場所。今は、草木に覆われ、静寂に包まれた廃墟と化している。私は、そんな研究所の片隅に置かれた、古びたコンピューターの前に座っていた。

画面には、時代遅れなドット絵のインターフェースが広がっている。カーソルを動かし、いくつかのアイコンをクリックする。それは、この研究所が放棄される直前まで、ある研究者によって開発されていた、 clicker-style のゲームだった。クリアまでにかかる時間は、たったの3分。しかし、その短い時間の中に、この場所で何が起こったのか、あるいは何が起こらなかったのか、その断片が隠されているように私には思えた。

「…また、これか」

私の指先が、マウスの左ボタンを無造作にクリックする。画面上の小さなアイコンが、かすかに明滅した。ゲームは、研究所の地下へと続く階段を示すアイコンから始まる。数回のクリックで、私は階段を下り、暗い地下へと潜り込んでいく。

地下に広がるのは、雑然と散らかった実験室だった。割れたビーカー、散乱した書類、そして、埃をかぶった謎めいた装置。ゲームは、これらのオブジェクトにカーソルを合わせ、クリックすることを促す。クリックするたびに、断片的な情報がテキストボックスに表示された。

『資材不足。実験の継続が困難』
『緊急停止プロトコル、作動せず』
『…誰か、助けて』

それは、まるで誰かが残した、悲痛な叫びのようだった。研究員たちは、一体何に直面し、そしてどうなってしまったのだろうか。ゲームを進めるうちに、研究所の異常な実験の痕跡が浮かび上がってくる。物質の変異、未知のエネルギー源の探求、そして、禁断の領域に踏み込もうとした証拠。

私は、さらにクリックを重ねた。ゲームの進行は、まるで迷路を解くかのようだ。あるアイコンをクリックすると、隠された通路が現れる。別のアイコンをクリックすると、扉が開く。そして、それぞれの場所で、さらに詳しい情報が示される。

『…彼らは、存在しないはずのものを創造しようとした。』
『その代償は、あまりにも大きかった。』
『…世界は、まだこの事実を知らない。』

ゲームの最後には、研究所の中心部へと通じる扉が現れる。そこは、これまで見てきたどの場所よりも、異様な雰囲気に満ちていた。中央には、巨大な円筒状の装置が鎮座し、かすかな光を放っている。そして、その装置の周囲には、黒ずんだ人影のようなものが、いくつも虚ろに浮かんでいた。

『…実験は成功した。…しかし、それは、望まれた形ではなかった。』
『彼らは、我々の中に溶け込んだ。』
『…そして、今も、我々の中にいる。』

最後のテキストが表示された瞬間、ゲームは突然終了した。画面は真っ黒になり、何も映らなくなった。ただ、私の指先には、マウスを握りしめる冷たい感触だけが残っていた。

私は、立ち上がった。この研究所に、一人で立ち尽くす。ゲームが示した光景は、あまりにも現実離れしていた。しかし、この場所の空気に漂う、得体の知れない重苦しさ。それは、ゲームのドット絵が描いた幻影とは、明らかに異なっていた。

研究所の壁には、ひび割れが走り、剥がれ落ちたペンキが、かつての栄華を物語っていた。私は、窓の外に目をやった。草木は、研究所の建物に絡みつき、まるでそれを包み込もうとしているかのようだ。

『我々の中に溶け込んだ』という言葉が、頭の中で反響する。この研究所の静寂は、本当に何もない、ただの静寂なのだろうか。それとも、あのゲームが示唆した、異質な存在が潜んでいるのだろうか。

私は、意を決して、研究所の奥へと歩き出した。埃っぽい廊下を進むと、奥にさらに重厚な扉が見える。ゲームでは、この扉は開かなかった。しかし、今、私の心には、あのゲームで得た断片的な情報が、現実のこの場所と重なり合っている。

扉に手をかける。錆びついた取っ手は、重く、冷たい。しかし、驚くほど滑らかに、扉は開いた。

そこにあったのは、ゲームで見た、あの円筒状の装置だった。しかし、それはゲームのドット絵とは比べ物にならないほど、巨大で、そして異様な存在感を放っていた。装置からは、かすかに、しかし確かに、低いうなり声のようなものが響いている。

そして、装置の周りに、あの黒ずんだ人影のようなものが、いくつも、ゆっくりと揺らめいているのが見えた。それは、まるで、この空間に溶け込もうとしているかのようだ。

私は、息を呑んだ。ゲームが示唆していたことは、単なるゲームの世界の物語ではなかったのだ。あの研究員たちは、禁断の実験に手を出し、自分たちの存在を、この異質なものの中に溶け込ませてしまった。そして、その「何か」は、今もこの研究所で、静かに、しかし確実に、息づいている。

私は、後ずさりした。この場所から、一刻も早く立ち去らなければならない。しかし、足は地面に縫い付けられたように動かない。あの揺らめく人影が、私を見つめているような気がした。それは、憎しみでも、好奇心でもなく、ただ、そこにあるという、無関心な視線だった。

私は、目を閉じた。あのゲームの、わずか3分間のプレイ。それは、この研究所に隠された、恐ろしい真実への、ほんの入口に過ぎなかったのかもしれない。

そして、私が目を閉じたまま、研究所の奥から響く、あの低いうなり声が、さらに大きくなったような気がした。それは、まるで、私を、この世界に「溶け込ませよう」としているかのようだった。

私が最後に見たのは、目の裏に映る、かすかな光。それは、あの円筒状の装置から放たれる、異様な光だった。そして、私の意識は、ゆっくりと、しかし確実に、その光の中に溶け込んでいった。

この廃棄された研究所には、今も、誰かが残した、3分で終わるゲームがある。しかし、そのゲームの結末が、語りきれなかった真実の、ほんの一端に過ぎないことを、知る者は、もういない。