【二次エロ】となりに住む僕だけのヒロイン～After Days～【アダルトAVアニメ・ゲーム】

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お風呂上りクリム。家にやってきます。







秋めく季節のお出かけです。







制服もカーディガン仕様に

■ となりの天使、秋の衣

窓の外は、すでに澄んだ秋の空が広がっていた。赤や黄に染まり始めた葉が、木漏れ日の中でキラキラと揺れている。夏の名残を惜しむかのような温かさと、肌を撫でる風の涼しさが混ざり合い、なんとも言えない心地よさを運んできた。

「ただいまー」

キッチンから聞こえてくる、いつもの元気な声。彼女、星野（ほしの）ひなたの声だ。僕、神崎（かんざき）蒼（あおい）の、隣の部屋に住む、僕だけのヒロイン。いや、今はまだ「隣の部屋に住む、僕が一方的にヒロインだと思っている女の子」とでも言うべきか。

「おかえり、ひなた」

リビングで読書をしていた僕は、顔を上げた。ひなたは、手に買い物袋を提げ、いつものように眩しい笑顔で立っている。彼女の髪は、夏の間は結んでいたのを下ろし、肩にかかるようになった。秋の光を浴びて、黒曜石のような髪が艶やかに輝く。

「ねえ、蒼くん！今日ね、新しいお店見つけたんだ！」

ひなたは袋から、色とりどりの野菜や果物を並べ始めた。その手つきは慣れていて、まるで日常の一部のように自然だ。僕とひなたは、高校のクラスメイトであり、そして、同じアパートの隣同士という、なんとも都合の良い関係性を築いている。

「へえ、どんなお店？」

「それがね、すごく可愛いの！なんか、ドライフラワーとか、手作りの雑貨とか売っててさ。そこでね、蒼くんのためにこれ買ったんだ！」

ひなたは、袋の底から小さな包みを取り出した。それは、淡いピンク色のリボンで結ばれた、可愛らしい箱だった。

「僕のために？」

「うん！だって、もうすぐ蒼くんの誕生日でしょ？」

ひなたは、悪戯っぽく笑った。そう、来週は僕の誕生日だ。彼女がそれを覚えているなんて、ちょっと嬉しくなった。

「ありがとう、ひなた。でも、別に無理しなくても……」

「いいのいいの！だって、蒼くんは私の大切な人だもん」

「……」

「あ、そうだ！お風呂上りクリム、今日買ってきたんだよ！」

ひなたは、声のトーンを一段と高くして、僕の顔を覗き込んできた。

「え、お風呂上りクリム？それ、何？」

「えー、蒼くん知らないの？この時期限定の、お風呂上りに塗るとすっごくいい香りがするクリームなの！なんか、秋っぽい香りでさ。絶対蒼くんに似合うと思って！」

「へえ……」

僕が言葉を失っている間に、ひなたはキッチンカウンターに置かれていた、新しいクリームの瓶を手に取った。それは、琥珀色をした、上品なパッケージだった。

「ほら、ちょっとだけ試してみる？」

ひなたは、僕の袖をそっと引っ張る。僕はおずおずと彼女の隣に立ち、彼女が指に取ったクリームを、自分の腕に塗ってもらった。

ふわりと、甘く、それでいて爽やかな、温かい香りが広がった。まるで、陽だまりの中にいるような、そんな安らぎを感じる香りだ。

「どう？いい香り？」

「……うん。すごくいい香りだ。ありがとう、ひなた」

僕は、素直にそう答えた。ひなたは、満足そうに頷き、僕の肩にそっと頭を預けた。その温かさに、僕の心臓はドキドキと早鐘を打った。

「あのね、蒼くん」

「ん？」

「近いうちに、一緒にお出かけしない？秋めく季節だし、どこか行きたいなーって」

ひなたは、顔を上げ、キラキラとした瞳で僕を見つめる。その瞳は、まるで秋の空のように澄んでいて、僕を吸い込んでしまいそうだ。

「お出かけ？どこに？」

「うーん、まだ決めてないけど！紅葉が綺麗な公園とか、あとは、なんか、秋祭りとかもいいかも！蒼くんは何したい？」

彼女の提案に、僕は少し戸惑った。ひなたと二人で、というのが、まだ少し照れくさい。でも、彼女の期待に満ちた顔を見ていると、断るなんて選択肢は、僕の頭の中には存在しなかった。

「……公園とか、いいかもね」

「やった！じゃあ、一緒に決めようね！」

ひなたは、満面の笑みで僕の手を握った。その温かい感触が、僕の指先からじんわりと伝わってくる。

数日後。

季節はさらに秋色を深めていた。木々の葉は、赤、黄、オレンジと、鮮やかなグラデーションを描き、地面には絨毯のように敷き詰められている。風は、ひんやりとして、どこか懐かしい匂いを運んできた。

僕は、ひなたの家を訪れていた。制服は、夏服から、カーディガン仕様の秋服に変わっている。ひなたも、僕と同じように、カーディガンを羽織っていた。彼女のカーディガンは、淡いベージュ色で、僕の制服の紺色によく似合っていた。

「蒼くん、準備できた？」

ひなたが、リビングのドアから顔を出す。彼女は、いつもより少しだけ、おしゃれをしているようだった。髪には、小さなリボンのヘアピン。そして、頬はほんのりと赤らんでいる。

「うん、できたよ。ひなたも、可愛いね」

「えへへ、ありがとう。蒼くんも、かっこいいよ」

僕たちは、手をつないで、アパートの廊下を歩いた。外に出ると、ひなたは、嬉しそうに空を見上げた。

「見て、蒼くん！今日の空、すっごく綺麗！」

「本当だね」

僕たちは、約束していた公園へと向かった。公園は、紅葉で埋め尽くされ、まるで絵画のような美しさだった。赤く燃えるようなモミジ、黄金色に輝くイチョウ。それらが、秋の陽光に照らされ、幻想的な光景を作り出していた。

「わー！すごい！写真撮ろう！」

ひなたは、僕のスマホを手に、夢中でシャッターを切っている。僕は、そんな彼女の姿を、静かに見守っていた。

「あ、あのさ、蒼くん」

ふと、ひなたが僕の腕を掴んだ。

「ん？」

「これ、あげる」

ひなたは、僕に小さな包みを差し出した。それは、以前、彼女が僕のために買ってくれた、リボンのついた箱だった。

「え？これ、僕の誕生日プレゼントじゃなかったの？」

「もう、本当のこと言うとね、これは誕生日プレゼントじゃなくて、今日のデートのお礼なの。だって、蒼くんとこうして一緒にお出かけできるなんて、夢みたいだから」

ひなたは、少し顔を赤らめながら、そう言った。僕は、その言葉に、胸が熱くなるのを感じた。

「でも、僕、何も用意できなかったよ……」

「いいの！蒼くんがこうして一緒にいてくれるだけで、私にとっては一番のプレゼントだよ」

ひなたは、僕の顔をまっすぐに見つめる。その真剣な眼差しに、僕は、彼女の言葉が嘘ではないことを確信した。

「ありがとう、ひなた」

僕は、精一杯の笑顔でそう答えた。ひなたは、僕の言葉に、さらに顔を赤らめ、嬉しそうに笑った。

私たちは、しばらくの間、言葉を交わすこともなく、ただ、色づいた木々を眺めていた。風が、ひなたの髪を揺らし、僕の頬に触れる。その瞬間、僕は、ここが、僕だけのヒロイン、ひなたとの、特別な時間であることを実感した。

「ねえ、蒼くん」

「ん？」

「この後、どこか寄らない？」

「どこでもいいよ、ひなたが行きたいところなら」

「そしたらさ、あの新しいお店、一緒に行ってみない？ドライフラワーとか、雑貨とか売ってるお店！」

「うん、行こう」

僕たちは、再び手をつないだ。秋の陽射しが、僕たちの影を長く伸ばす。隣には、僕だけのヒロイン、ひなたがいる。この、温かく、そしてどこか切ない季節に、僕たちの物語は、ゆっくりと、でも確実に、紡がれていくのだろう。

帰り道、ひなたが買ってきた、お風呂上りクリムの香りが、ふと、僕の鼻をくすぐった。それは、秋の空の下、ひなたの温かさと同じくらい、僕の心を心地よく満たしていくのだった。