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水城真琴(みずきまこと)
CV:乙倉由依
陸上部のエース。
無口でクールな性格。スポーツ一筋で、男性は苦手。

滝沢麻衣(たきざわまい)
CV:星空ユメ
バレー部の部長。
真面目でリーダシップがあり、女子部員たちから慕われている。規則に厳しい。

鈴原一華(すずはらいちか)
CV:倉下撫子
水泳部のエース。
清楚でおしとやか。お嬢様育ちなため性的なことには無垢。他人を信用しやすい。

鷹宮玲奈(たかみやれいな)
CV:ひむろゆり
テニス部のエース。
勝気でプライドの高いお嬢様。実力もあり努力も惜しまないが、自分以外が目立つのを許せない。

## 始まりの鐘

県内有数の進学校、私立翠嶺学園。春の訪れとともに、新学期が始まった。校庭には桜が咲き誇り、希望に満ちた新入生たちの歓声が響き渡る。その喧騒とは裏腹に、体育館では静かに、しかし熱い視線が交わされていた。

「今年もインターハイ出場、そして全国制覇を目指す！」

バレー部部長、滝沢麻衣の声が体育館に響き渡る。引き締まった表情、凛とした立ち姿は、まさにリーダーの風格だ。部員たちは皆、彼女の言葉に真剣な眼差しで頷いた。

一方、陸上部では、エースの水城真琴が黙々とトラックを走り込んでいた。無駄のないフォーム、研ぎ澄まされた集中力。彼女の瞳には、記録更新という目標しか映っていない。

プールサイドでは、水泳部の鈴原一華が水面に指先を浸していた。清楚な微笑みを浮かべ、その姿はまるで水面の妖精のようだ。しかし、その心には、インターハイでのメダル獲得という強い決意が秘められている。

そしてテニスコートでは、鷹宮玲奈がラケットを握りしめ、鋭い眼光でボールを見据えていた。完璧なフォームから繰り出されるボールは、コートの隅を正確に捉える。彼女の目標は、ただ勝つこと。そして、誰よりも輝くことだった。

異なる目標を持つ、それぞれの部のエースたち。しかし、彼女たちはまだ、自分たちがこれから経験する、想像を絶する運命を知らなかった。

その日、学園に一人の男が赴任してきた。

彼の名は、桐生拓馬（きりゅうたくま）。保健体育教師として、そして各運動部の顧問として学園にやってきたのだ。

桐生は、精悍な顔立ちに鍛え上げられた肉体を持つ、まさに理想的な男性教師だった。物腰も柔らかく、生徒たちからの人気はすぐに高まった。特に、運動部の女子生徒たちは、彼の指導を熱心に受けようと、競い合うように彼の周りに集まるようになった。

最初に変化が現れたのは、陸上部の水城真琴だった。無口でクールな彼女は、これまで男性に全く興味を示さなかった。しかし、桐生の指導を受けるうちに、彼の優しさ、情熱、そして何よりもその肉体に、今まで感じたことのない感情を抱き始めたのだ。

「…先生」

練習後、水城は珍しく桐生に話しかけた。

「何かあったか、水城？」

桐生は優しく微笑みかけた。その笑顔に、水城の心臓は激しく鼓動した。

「あの…先生のトレーニング、とても効果があります。ありがとうございます」

「そうか。それは良かった。お前は才能があるからな。もっと自信を持って練習すれば、必ず目標を達成できる」

桐生の言葉に、水城は顔を赤らめた。今まで感じたことのない高揚感に、彼女は戸惑いを隠せない。

同じ頃、バレー部の滝沢麻衣も、桐生に特別な感情を抱き始めていた。真面目で厳格な彼女は、これまで恋愛とは無縁だった。しかし、桐生の熱心な指導、そして何よりも、彼女の努力を認めてくれるその姿勢に、心惹かれていったのだ。

「先生…いつも私たちの練習を見ていてくださって、ありがとうございます」

滝沢は、練習後、桐生に深々と頭を下げた。

「いや、当然のことだ。お前たちは、学園の誇りだからな」

桐生の言葉に、滝沢の頬がほんのりと赤らんだ。普段は冷静沈着な彼女も、桐生の前では、ただの女の子になってしまうのだ。

水泳部の鈴原一華も、桐生に心を奪われていた。清楚でおしとやかな彼女は、これまで男性との交際経験がほとんどなかった。しかし、桐生の優しさ、そして彼女の泳ぎを褒めてくれるその言葉に、心がときめいた。

「先生…私の泳ぎ、どうでしたか？」

鈴原は、練習後、桐生に恥ずかしそうに尋ねた。

「素晴らしい。お前は、本当に才能がある。もっと自信を持って泳げば、必ず世界に通じる選手になれる」

桐生の言葉に、鈴原は目を輝かせた。今まで感じたことのない幸福感に、彼女の心は満たされた。

そしてテニス部の鷹宮玲奈も、桐生に特別な感情を抱き始めていた。プライドが高く、負けず嫌いな彼女は、これまで誰にも心を開かなかった。しかし、桐生の的確な指導、そして彼女の実力を認めてくれるその姿勢に、次第に心を開いていったのだ。

「先生…私、もっと強くなりたいんです」

鷹宮は、練習後、桐生に真剣な眼差しで訴えた。

「分かっている。お前は、必ず強くなれる。努力を続ければ、必ず目標を達成できる」

桐生の言葉に、鷹宮は静かに頷いた。今まで感じたことのない信頼感に、彼女の心は満たされた。

それぞれの部のエースたちは、桐生に特別な感情を抱き始めた。それは、憧れ、尊敬、そして、愛情。彼女たちはまだ、その感情が何であるかを理解していなかった。しかし、その感情は、彼女たちの運命を大きく変えようとしていた。

そして、その運命の歯車は、ゆっくりと、しかし確実に回り始めていた。

ある夜、陸上部の水城は、眠れずにいた。桐生の笑顔が、どうしても頭から離れないのだ。彼女は、自分の部屋を抜け出し、学園のグラウンドへと向かった。

月明かりの下、トラックを走る水城。しかし、その足取りは重く、集中力も欠けていた。

「…先生」

水城は、小さく呟いた。その声は、夜の静寂に溶け込んでいった。

その時、背後から声が聞こえた。

「こんな時間に、どうしたんだ？」

振り返ると、そこに立っていたのは、桐生だった。

「…先生」

水城は、驚きと喜びで言葉を失った。

「眠れないのか？何か悩みでもあるのか？」

桐生は、優しく水城に問いかけた。

水城は、しばらくためらった後、意を決して口を開いた。

「…先生のこと、考えると、胸が苦しいんです」

桐生は、一瞬驚いた表情を見せた。しかし、すぐにいつもの優しい笑顔に戻った。

「そうか。それは、良いことじゃないか」

「良いこと…ですか？」

水城は、戸惑いを隠せない。

「ああ。それは、お前が成長している証拠だ。誰かを好きになるということは、素晴らしいことだ」

桐生の言葉に、水城の瞳から涙が溢れた。

「…先生」

水城は、桐生に抱きついた。

桐生は、優しく水城を抱きしめた。

その瞬間、水城の心に、今まで感じたことのない感情が溢れ出した。それは、喜び、幸福、そして、絶望。彼女は、桐生の腕の中で、ただただ泣き続けた。

その夜を境に、水城の態度は大きく変わった。練習に身が入らなくなり、記録も伸び悩むようになった。彼女の頭の中は、桐生のことでいっぱいだった。

他のエースたちも、同じような状況だった。バレー部の滝沢は、練習中にミスを連発するようになり、部員たちから心配されていた。水泳部の鈴原は、水中でぼんやりすることが多くなり、コーチから注意を受けていた。テニス部の鷹宮は、試合中に集中力を欠くようになり、ライバルに敗れることが増えていた。

彼女たちは、それぞれの苦悩を抱えながらも、桐生への想いを断ち切ることができなかった。

そして、ある日、運命の日は訪れた。

学園の裏山で、水城は桐生に告白したのだ。

「先生…私、先生のことが好きです」

桐生は、驚きながらも、優しく水城を諭した。

「気持ちは嬉しい。だが、俺はお前の先生だ。恋愛関係になることはできない」

水城は、涙を流しながら、桐生に懇願した。

「お願いです。私を拒絶しないでください」

その時、背後から声が聞こえた。

「先生…私だって、先生のことが好きです」

振り返ると、そこに立っていたのは、滝沢だった。

さらに、鈴原、鷹宮も姿を現し、桐生に告白した。

それぞれの部のエースたちは、互いの存在を知り、激しく嫉妬し合った。そして、彼女たちは、桐生を巡って、争い始めたのだ。

彼女たちの争いは、エスカレートしていき、学園全体を巻き込む騒動へと発展していく。

果たして、彼女たちの運命は、どのような結末を迎えるのだろうか？そして、桐生は、どのような決断を下すのだろうか？

彼女たちの狂おしいほどの純愛は、学園の秩序を崩壊させ、禁断の扉を開けていく。