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「イケる」「イケない」
──どちらに転んでも、情けなくて、恥ずかしい。

この動画には、え◯ちな声や喘ぎ声は、一切ありません。

代わりにあるのは、バイノーラルビートが響く、ミニマルなテキストの指示。

映像に出る言葉と、あなたの行動は常に逆。

ルールはたった二つ、

白い画面に「シゴかないで」 → シゴく。

黒い画面に「シゴいて」 → シゴかない。

これは「命令に逆らう」反転トレーニングです。

「従いたいのに従えない」

「続けたいのに止めなければならない」

葛藤のねじれが、恥ずかしさと情けなさを増幅し、

あなたの自制心(あるいは破綻)をジリジリと炙り出します。


最後に残るのは、やり切った誇らしさでしょうか。

それとも、崩れ落ちた悔しさ?

あなたは、"どちら側"の人間でしょうか……?

==============

なお、再生を始める前に、“例の準備”が必要です。
詳しくは、ダウンロード後の指示をご覧ください。

<パッケージ内容>
・egny_5.mp4
・指示書.jpg
・【ボーナストラック】イケた イケない 花占い.wav

*パッケージ画像・ボーナストラックには生成AIを使用しています。

## 反転する欲望、白と黒の狭間で

静寂に包まれた部屋。月明かりがカーテンの隙間から差し込み、床に銀色の光の帯を描いている。僕は、その光の中に一人、椅子に座っていた。目の前には、ノートパソコンの画面。そこには、ただひたすらに、白い画面と黒い画面が交互に現れる。

「イケる」「イケない」。その言葉が、時折、静かに、しかし挑発的に画面を彩る。しかし、この動画には、耳を劈くような喘ぎ声も、色めき立つ声も一切ない。あるのは、ミニマルなテキストの指示と、静かに響くバイノーラルビートだけだ。

ダウンロードしたファイルを開いたとき、指示書にはこう書かれていた。「再生を始める前に、“例の準備”が必要です」。その言葉が、不穏な期待感を煽った。そして、準備を終え、再生ボタンを押した瞬間から、僕の意思は、画面の指示と見えない糸で繋がれた。

ルールは、驚くほどシンプル。

白い画面に「シゴかないで」と表示されたら、僕は「シゴく」。
黒い画面に「シゴいて」と表示されたら、僕は「シゴかない」。

まるで、子供のころに遊んだ「だるまさんがころんだ」の逆バージョンだ。しかし、その単純さが、想像もしていなかったほどの強烈な葛藤を生み出した。

最初の「シゴかないで」という白い画面。僕は、無意識に、それまで抑えようとしていた衝動を解き放とうとした。しかし、頭の中には、指示書に書かれていた「映像に出る言葉と、あなたの行動は常に逆」という文字が、警鐘のように鳴り響く。「シゴかないで」の裏には、「シゴいて」という真実が隠されているはずだ。

「これは…指示に逆らえ、ということか？」

混乱した。従いたいのに従えない。止めなければならないのに、続けなければならない。そのねじれが、僕の自制心を、まるで刃物でジリジリと炙り出すかのように、苦痛を与えた。

白い画面に「シゴかないで」。僕は、指先が震えるのを感じながら、意を決して、その禁断の行為に手を伸ばした。だが、それは、画面の指示に「従った」のではなく、「逆らった」結果だった。そして、その行為の最中、画面は静かに黒に変わり、「シゴいて」と表示された。

「…嘘だろ？」

僕は、自分の行動が、画面の指示と完全に逆転していたことに気づいた。つまり、白い画面で「シゴかないで」と指示されたとき、僕は「シゴく」べきだったのだ。そして、黒い画面で「シゴいて」と指示されたとき、僕は「シゴかない」べきだった。

「命令に逆らう」反転トレーニング。その言葉の意味を、身をもって理解した。

混乱と、それを凌駕するほどの、奇妙な興奮が僕を襲った。指先は、まだ、生温かい感触を覚えていた。しかし、黒い画面に「シゴいて」と表示された今、僕は、その衝動を、断ち切らなければならない。

「シゴいて」…これは、僕に「シゴくな」と命令しているのだ。

しかし、欲望は、そんな理屈では簡単に収まるものではない。先ほど、白い画面の指示に「逆らって」しまったことで、僕の体は、すでにその行為に慣れてしまっていた。そして、黒い画面の「シゴいて」という文字は、まるで「もっとやれ」と煽っているかのように感じられた。

「従いたいのに、従えない…」

指先は、意図せず、再び動き出そうとする。だが、頭の中では、懸命に「シゴかない」という指示を唱えていた。黒い画面の「シゴいて」は、僕に「シゴかない」ことを求めている。その逆転した論理が、僕の理性を、さらに引き裂いた。

「続けたいのに、止めなければならない…」

この葛藤が、僕の自制心を、ジリジリと炙り出す。恥ずかしさと、情けなさ。そして、それを遥かに凌駕する、背徳的な快感。画面は、容赦なく、白と黒を切り替える。

白い画面に「シゴかないで」。僕は、葛藤の末、指先を止めた。それは、画面の指示に「従った」行為だった。しかし、その結果、僕は「シゴかないで」という指示に、文字通り「従った」ことになる。つまり、僕は、画面の指示に「逆らって」いなかったのだ。

「なんなんだ、これは…？」

混乱は深まるばかり。僕の行動は、画面の指示と「逆」であるべきなのに、今度は「従った」結果、画面の指示の「真意」に沿ってしまった。

黒い画面に「シゴいて」。僕は、どうすればいいのか分からなくなった。画面の指示に「逆らう」なら、「シゴく」べきだ。しかし、そうすると、僕は、黒い画面の「シゴいて」という指示に、「従った」ことになる。

「い…イケる…？ いや、イケない…？」

画面に表示される「イケる」「イケない」という言葉が、僕の心の中で、激しく反響した。どちらに転んでも、情けなくて、恥ずかしい。

僕は、指先を、虚空に彷徨わせた。もう、どちらの指示に従えばいいのか、理解できなくなっていた。僕の体は、欲望の奔流に身を任せようとしている。しかし、理性は、画面の指示に必死にしがみつこうとしている。

白い画面に「シゴかないで」。僕は、もはや、どちらの行為が「逆」なのか、「従った」ことになるのか、判断がつかなくなっていた。ただ、本能が、指先を動かせと囁く。

「…シゴく。」

意を決して、僕は、その禁断の行為に、再び手を伸ばした。それは、白い画面の指示に「逆らって」いる。そして、黒い画面の「シゴいて」という真意にも、「従う」ことになる。

「…シゴかない。」

しかし、その瞬間、画面は黒に変わり、「シゴいて」と表示された。僕は、すでに、その行為に、身を任せてしまっていた。そして、黒い画面の「シゴいて」という指示は、僕に「シゴかない」ことを求めている。

「あ…あぁ…！」

理性が、崩壊していくのが分かった。画面の指示は、僕の欲望を、さらに掻き立てる。そして、その欲望に、僕の意思は、無力にも打ち砕かれる。

「イケる…！」

白い画面に「シゴかないで」。僕は、もはや、指示を理解する余裕もなかった。ただ、衝動のままに、指先を動かす。

「…イケない…！」

黒い画面に「シゴいて」。僕の体は、すでに、その行為の終焉に向かっていた。そして、黒い画面の指示は、僕に「シゴかない」ことを求めている。

「…イケる…！…イケない…！」

画面の白と黒が、僕の意識の中で混濁していく。僕の体は、もはや、僕のものではなかった。画面の指示が、僕の体を操る。そして、僕の意思は、その操り人形と化していた。

「…イケ…！」

最後に、画面は白くなった。「シゴかないで」。僕は、もはや、それを逆転させることすら、できなかった。ただ、その指示に、文字通り、従った。

そして、静寂が戻った。

僕は、椅子に座ったまま、息を整えていた。汗ばんだ肌。そして、心臓の鼓動が、まだ、激しく刻んでいる。

やり切った、という感覚は、なかった。

ただ、崩れ落ちた、という感覚だけが、胸に重くのしかかっていた。

「…どちら側…の人間なんだろう…？」

僕は、虚空を見つめた。画面には、もう、何も映っていない。

その時、ふと、ダウンロードしたファイルの中にあった【ボーナストラック】「イケた イケない 花占い.wav」というファイルが目に留まった。

生成AIが作ったという、その花占い。

僕は、かすかな期待を抱きながら、そのファイルを開いた。

静かな、しかし、どこか物悲しい、女性の声が聞こえてきた。

「イケた…」

「…イケない…」

「イケた…」

「…イケない…」

花びらを一枚一枚摘むような、その声。

僕の、今の心境と、重なり合った。

僕は、どちら側なのだろうか。

まだ、その答えは、見つからなかった。

ただ、あの白と黒の狭間で、僕の自制心は、確かに、ジリジリと炙り出された。

そして、その炙り出されたものの中に、何が残ったのか。

それは、まだ、僕自身にも、分からない。

もしかしたら、それは、

「やり切った誇らしさ」でもなく、

「崩れ落ちた悔しさ」でもなく、

もっと、別の、

言葉にならない、

感情だったのかもしれない。

静寂の中で、僕は、ただ、その余韻に、身を委ねるしかなかった。