【エロ動画】「最強巫女の世界革命」75話ムゾクセイ創作漫画チャンネルより【アダルトAVアニメ・ゲーム】

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## 禁断の聖歌

夕闇が街を茜色に染め上げていた。古ぼけた石畳に、魔法の灯りが幽玄な影を落とす。この街、セレネは、かつては魔法と叡智の都として栄華を誇ったが、今では「禁忌」の呪縛に蝕まれ、静かに衰退の一途を辿っていた。そして、その禁忌の中心にいたのは、私、イレインだった。

私は、この街で唯一、神託を受けることができる「巫女」だった。しかし、私の神託は、人々の願いを叶えるようなものではなかった。それは、常に破滅と終焉を告げる、冷酷な預言だった。人々の希望を奪い、恐怖を植え付けるだけの神託。だから、「穢れなき者」であるはずの巫女である私が、街の穢れそのものとして忌み嫌われるようになったのは、皮肉なことに当然の帰結だった。

「イレイン様、そろそろお戻りください。冷えますよ。」

柔らかな声が、私の耳に届いた。振り返ると、そこにいたのは、幼い頃から私に仕えてくれた侍女、リリアだった。彼女だけが、私が「忌まわしい存在」として扱われるようになってからも、変わらず私に接してくれる唯一の人間だった。

「ありがとう、リリア。でも、もう少しだけ、この光景を見ていたい。」

私は、魔法の灯りが織りなす街の悲しい美しさを眺めながら答えた。この街は、かつては「聖歌」と呼ばれる、天地を繋ぐ奇跡の魔法で満ち溢れていた。しかし、ある日、その聖歌は途絶え、代わりに「穢れ」が街を覆い尽くした。そして、その穢れを浄化するはずの巫女である私が、人々の憎悪の的となったのだ。

「聖歌が、また響く日は来るのでしょうか…」

リリアが、か細い声で呟いた。その言葉に、私の胸が締め付けられる。聖歌。それは、この街の希望であり、同時に、私にとっての絶望でもあった。聖歌は、巫女の力と、街に眠る「根源の泉」が呼応することで初めて響くものだった。そして、私の神託が、ことごとく破滅を告げるようになったのは、根源の泉が穢れに汚染されたことが原因だと、私は密かに確信していた。

「…きっと、来るわ。」

私は、リリアの肩にそっと手を置いた。嘘だった。来るはずがない。穢れに汚染された根源の泉を浄化できるのは、神託そのもの、つまり、私自身の「禁断の聖歌」だけだ。しかし、その聖歌は、あまりにも強大すぎる力故に、古の時代から禁忌とされ、私自身もその力を制御できるかさえ定かではなかった。

その夜、私は一人、街から離れた古い神殿にいた。ここは、かつて根源の泉があった場所。今は、穢れに満ちた澱みが、不気味な気配を漂わせていた。私は、神殿の中央に置かれた、古びた祭壇に手をかざした。

「おお、古き神々よ。この私に、道を示したまえ。」

私の声は、空虚な神殿に反響し、そして、静寂に吸い込まれた。神託は、もう何年も訪れない。私の巫女としての力は、衰えていくばかりだった。それでも、私は諦められなかった。この街を、この穢れを、私自身の手で浄化しなければならない。

その時、祭壇の表面に、淡い光が灯った。それは、かすかな、しかし確かな光だった。そして、その光の中から、古の文字が浮かび上がり始めた。それは、私が読めるはずのない、しかし、なぜか理解できる文字だった。

『根源は穢れ、汝はその浄化者となれ。禁断の聖歌、その力に目覚めよ。』

禁断の聖歌。その言葉に、私の心臓が激しく高鳴った。これは、単なる神託ではない。これは、私への「啓示」だった。

数日後、街は騒然となった。原因は、貴族たちが密かに研究していた、禁断の魔法薬だった。その魔法薬は、強力な力を秘めていたが、副作用として、使用者の精神を穢し、最終的には街全体に、かつてないほどの穢れを蔓延させるというものだった。

「なんてことだ…！」

私は、リリアと共に、街の中心部へと駆けつけた。そこは、もはや以前の街ではなかった。人々の顔は歪み、瞳には狂気が宿っていた。彼らは、互いに争い、破壊を繰り返していた。

「リリア、早く避難を！」

私は、リリアを安全な場所へと誘導した。そして、私は一人、穢れに染まった街の中心へと足を踏み入れた。私の体から、微かな聖歌の響きが漏れ出した。それは、まだ幼い、か弱き響きだった。

「…私には、この街を救う義務がある。」

私は、胸に手を当てた。禁断の聖歌。それは、私自身が穢れと一体となることで、根源の泉を浄化する力を持つという。しかし、その力は、あまりにも危険だった。私自身が、穢れに呑み込まれてしまう可能性もあった。

それでも、私は迷わなかった。人々の狂気に、私は静かに目を閉じた。そして、心の中で、古の歌を紡ぎ始めた。それは、まだ不完全で、途切れ途切れの、しかし、力強い響きだった。

私の歌声と共に、街の空に、淡い光が溢れ出した。それは、穢れを浄化する、聖なる光だった。人々の狂気が、徐々に鎮まっていく。歪んでいた顔が、安堵の表情へと変わっていく。

しかし、禁断の聖歌は、あまりにも強大だった。私の体は、光に包まれ、熱を帯びていく。皮膚が裂け、血が流れ落ちる。それでも、私は歌うのを止めなかった。

「…まだ、だ…」

私は、必死に歌い続けた。根源の泉が、穢れから解放されるまで。街が、再び聖歌を取り戻すまで。

その時、私の目の前に、一人の男が現れた。彼は、街の権力者である、宰相だった。彼の顔には、嘲りが浮かんでいた。

「愚か者め。その歌で、何が変わるというのだ。」

彼は、手に持っていた魔法の杖を振り上げた。杖の先端から、黒い光が放たれた。それは、穢れそのものを凝縮したような、恐ろしい力だった。

「イレイン！危ない！」

リリアの声が、遠くで響いた。私は、その攻撃を避けることができなかった。杖から放たれた黒い光が、私の体に直撃した。

「ぐっ…！」

激しい痛みに、私の歌声が途切れた。禁断の聖歌が、消えかかっていた。

「これで、終わりだ！」

宰相が、再び杖を振り上げた。しかし、その時、私の口から、震えるような、しかし、確かな聖歌が再び響き始めた。それは、先ほどよりも、遥かに力強い響きだった。

「…私の歌は、終わらない…！」

私は、全身全霊を込めて、歌い続けた。禁断の聖歌は、私の体から溢れ出し、宰相の放つ黒い光を打ち消した。そして、その光は、さらに強さを増し、宰相の体を包み込んだ。

「な…！これは…！」

宰相の顔から、嘲りが消え、恐怖の色が浮かび上がった。彼は、自分の放った穢れに、自らが呑み込まれていく。

そして、ついに、私の歌声は、街全体に響き渡った。それは、天地を繋ぐ、奇跡の聖歌だった。穢れに満ちていた街が、聖なる光に包まれ、浄化されていく。

私の体は、もはや限界だった。禁断の聖歌の力は、あまりにも大きすぎた。私は、地面に倒れ込み、意識が遠のいていくのを感じた。

「イレイン様…！」

リリアの声が、聞こえた。そして、誰かの温かい手が、私の頬に触れた。

次に私が目覚めた時、私は、清潔なベッドの上にいた。窓の外からは、かつてのように、心地よい風が吹いていた。そして、街からは、澄み切った聖歌の響きが、遠くまで聞こえていた。

「…私、成功したの…？」

私の傍らには、リリアが静かに座っていた。彼女の顔には、涙が流れていた。

「ええ、イレイン様。貴女のおかげで、街は救われました。」

リリアは、そう言って、私の手を握った。その手は、温かく、そして、優しかった。

しかし、私の体は、以前とは全く違っていた。禁断の聖歌の力は、私から、巫女としての力を奪っていた。私は、もう二度と、神託を受けることはできないだろう。

それでも、私は後悔していなかった。この街を、この世界を、変えることができたのだから。

私は、窓の外を見つめた。街は、かつての栄華を取り戻しつつあった。人々は、笑顔で、そして、穏やかに暮らしていた。

私は、静かに微笑んだ。最強の巫女。それは、決して、力を持つことではなかった。それは、自らの全てを捧げ、世界を変える覚悟を持つことだったのだ。

禁断の聖歌は、私の中から消えた。しかし、その歌は、この街に、そして、私の心に、永遠に響き続けるだろう。それは、希望の歌であり、そして、革命の歌でもあった。